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価格や納期は変わります。
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その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
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・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
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場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが
その際は、携帯電話をお持ちの方には
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受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。
2024年03月16日
グッチ大型ショルダーバックを小さくリメイク(後編)
こんにちは
早速ですが前回からの続きで
大きなショルダーバックを小さくリメイクした鞄の
仕上がり具合をご紹介します
まずは本体です
こちらが元の状態
胴体外側の革パーツを取り除いて
内側のパーツだけで作り直しています
マチ幅は元と同じにして
パイピングも元の物をサイズ調整して
改めて取り付け直してあります
そして内側です
出来るだけ元のパーツを使いつつも
必要な部分にはオーナー様セレクトの紫の革で
部品を作って仕上げました
写真はライトの影響で明るく見えますが
かなりトーン抑え目の紫なので
パッと見は目立たず、渋く
大人っぽい仕上がりになっています
ご使用されるときにちらっと見える紫が
気分を上げてくれそうですよね
オーナー様ご希望の長さで使いやすくなるよう
元のストラップの金具の配置等をあれこれ検討の上
この仕上がりとなりました
冬など厚着した時のために
ご希望の長さからも少し長く出来るようにしてあります
ストラップの本体側と根モモは
元のストラップのラインに合うようにカットして
新たに作り直しました
この金具が
体にあたって痛くない位置に来るようにしてあります
マチ周辺のコバは、新たに磨いて塗りなおしてあります
今回のリメイク
パッと見あんまり変わっていないように見えて
簡単だったのでは?と思われるかもしれませんが
これが元のステッチ穴が見えないように仕立て直したり
元の雰囲気を損なわないようなデザイン
構造を細部まで考えたりする必要があり
結構神経を使う大変な作業でした
なんとかバランスの取れた形に出来て
ほっとしています
グッチ大型ショルダーバックを
小さくリメイク 81400円(税込価格)
作業期間(正月期間含む) 約3か月
そもそもメンズかな?
と思うくらい大きなサイズだったので
確かに普段使いはし辛そうだし
何しろ重たかったぁ!
なので、今回のリメイクでかなり使いやすくなったと思います
オーナー様も一目で気に入ってくださったご様子
喜んでお持ち帰りいただけて良かったです
2024年03月09日
グッチ大型ショルダーバックを小さくリメイク(前編)
こんにちは
早速ですが本日の商品です
すみません
作業途中で修理前の写真を撮ってないことに気づいたもので
どの写真もストラップの片側を取り外した状態になってます
今回のオーナー様のご希望は
この鞄が大きすぎて重たくて、長らく使えていない状態なので
もっと小さく作り替えてほしいというものでした
なので、しっかりお時間いただいて見積もりをし
あれこれご相談させていただいた結果
胴体のパーツの外側の革を取り除いたサイズに合わせて
作り替えさせていただくことになりました
内容を言葉で説明するのは難しいので
また次回
写真で仕上がりの詳細を説明させていただきますね
ということで今回は
一部だけお見せしておきます
Posted by ひねりて at
15:23
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│修理(サイズ調整)│修理(持ち手関連)│修理(アレンジ)│鞄│修理(革部品交換、大物修理など│GUCCI(グッチ)│作成(オーダー他)
2024年02月03日
イビザショルダーバックをお好みの形にリメイク
こんにちは
早速ですが本日ご紹介の商品です
イビザのショルダーバック
革はオーストリッチで
グリーン系の斑染で赤色がうっすらランダムにのせられた
個性的な一品です
こちらの鞄、新品でして
オーナー様のご要望はといいますと
ご自分の使いやすい形に変えてほしいというものでした
外側も内側もなかなか凝った構造なのですが
それがオーナー様には合わないようで
特にマチが深くて丸っこい形が使いにくくて
お好みではないのだそうです
(写真は紐の構造見をるために、片側をほどいた状態です。)
今回のオーナー様は鞄がお好きな方で
ご自身が好まれる機能やデザインが
はっきりわかっていらっしゃるため
好みにそぐわないものは
せっかく買っても使わなくなってしまうのだそうです
それではもったいないので
ある程度費用がかかってもお好みの形に変えてほしい
とのことでご依頼いただきました
ということで
こんな感じにリメイクいたしました
ご依頼時に見本でお持ちいただいた鞄に近づけて
縦長のすとんとした形に仕上げました
1センチ幅を小さくしました
内張は3部屋だったところを
真ん中の部屋を残して両端二部屋のパーツを
天口のマチごとごっそり取り外し、マグホックも取り外して
あれこれ辻褄合わせて一部屋に大改造しました
それだけ取り除いても
内ポケットは2か所残ったので、収納力は十分あります
イビザのエンブレムも移動せずに残せました
before after
いかがでしょう?
ぱっと見がシュッとしましたよね
これがオーナー様にとって重要だったようです
イビザショルダーバック
全体をお好みの形にリメイク 35200円(税込価格)
作業期間 1ヵ月
*今回は年末年始を挟み、2か月ほどお待ちいただきました。
今回、出来るだけ費用を抑えるために
使われているものを出来るだけうまく生かして
内張への加工も最低限で済ませられるようにするために
あれこれプランを立てるのが大変でしたが
お陰で予想よりも分解量
作業量を減らすことが出来たため
見積金額よりずいぶん費用を抑えることが出来ました
オーナー様には仕上がりにプラスで
喜んでいただけて良かったです
そして現在別の鞄2点を
お好みの仕様にすべくお預かり中
ひねりての仕事に信頼いただけた証
と受け取っていいですかねぇ・・・?
改めてこの2点も頑張ります!
2023年11月25日
グラップリングダミーの足長カット
こんにちは
今日は久々に修理のご紹介です
早速ですが商品はこちら
って、いきなり見たらびっくりしますよね~
ひねりても最初にスマホの写真を見せられながら
問い合わせいただいた後
実物を見てその大きさにびっくり!
そしてこのお顔にまたまたびっくりでしたぁ
目玉の親父もびっくりなこのお方
グラップリングダミーというものだそうです
みなさま
グラップリングってご存じですか?
格闘技に興味のないひねりては全く知らず
お客様曰く
寝技の競技だそうで
ウィキペディア調べでは
総合格闘技から打撃技を省いたようなものなのだそうです
そしてこのお方はその競技の練習用のお人形さん
中に布などを詰めて立体的にして
持ち込まれた方が練習する際に使っているのだけど
どうにも足が長すぎる
ということで、カットしてほしいとのご要望でした
たしかに足長いですよねぇ・・・
正直なところ初めての内容なので
なかなか予想が難しかったのですが
このままでは使いづらいとお困りのご様子だったので
あれこれ条件提示し、金額の幅を持たせてもらったうえで
受け付けさせていただきました
このひざ下部分を途中で13センチカットします
で、結果はこんな感じです
まず最初に、下手すると
体のどこかがつるんじゃないかと思うくらいに
ひっくり返すのが大変でした
そして、この子を抱えながら縫製するのも大変でした
オーナー様のご要望は
とにかく足が短くなりさえすれば
見た目は気にしないし
たいして丈夫でなくても大丈夫ということでしたので
なるべく手数が少なく
分解しないで出来る方法を考えて作業した結果
こんな仕上がりになりました
赤色と黒色部分の継ぎ目に段差は出てしまってますが
そこにこだわる必要はないし
縫い合わせる部分の距離が違っているところを
無駄に分解することなく、なんとか辻褄合わせられているあたり
ひねりて的には上出来の仕上がりかと思っています
縫製も内側から2重にステッチ入れてあるので
少々ひっぱってもほころばないように
丈夫に仕上げてあります
カット残
内側は布で補強してありました
グラップリングダミー
足長カット(13㎝)
特大サイズ、特殊内容割増料金 14300円(税込価格)
作業期間 2週間
*今回は1か月ほどお待ちいただきました。
これでオーナー様の競技の技にも
より磨きがかかってくれていれば何よりです
今後、同じような修理を依頼されたい方がいらっしゃいましたら
事前に電話でお問い合わせください
何しろひねりては極小店舗でスペースに限りがあるため
今回のような大型の商品は
出来るだけお預かりの期間を短くさせていただきたいので
すぐにお預かり出来ない可能性があります
お手数ですが
どうぞご協力のほどお願い申し上げます
2023年10月28日
ベルト2本をアレンジ修理
こんにちは
今日の広島は気持ちの良い秋晴れ
あちこちで楽しそうなイベントが催されているようですね~
そんな中でもひねりては元気に営業中です!
では本日ご紹介の商品をご覧ください
写真の撮り方が悪く
分かりにくくてすみませんが
今回持ち込まれたベルトは3本で
バーガンディ色、黒色、茶色がそれぞれ1本ずつです
そして今回のオーナー様のご要望は二つあり
黒色ベルトのバックルがゴールドなのが嫌なので
茶色ベルトのシルバーのバックルをとって
黒色ベルトにつけてほしいというのが1つ
そして、バーガンディのベルトの長さが短いので
バックルをとった茶色いベルトの革を使って
延長してほしいというのがもう1つでした
ではさっそく仕上がりをご覧ください
黒色ベルトのゴールドのバックルを取り外して
茶色ベルトのシルバーのバックルをつけて
再度縫い戻してあります
そしてもう1点がこちら
茶色ベルトのバックル付近の革を加工して
全長7㎝延長しました!
一見、簡単そうに見えるかもしれませんが
全体にバランスよく仕上げるためには
コバ仕上げや、芯材の漉き加工といった
厚みの調整などの下準備が必要で
受付時の予想よりもあれこれ手間がかかりましたぁ
試行錯誤の結果はこんな感じの仕上がりです
延長7センチ+革を継ぐために3㎝必要だったので
茶色い革ベルトの部分は
実質10㎝ほど表から見える状態になっています
延長につかった茶色ベルトの継ぎ目のカットラインは
バーガンディのベルト先のカットラインと揃え
ベルト通しはバーガンディのものをつかうことで
元からこういうデザインに見えるような雰囲気に
仕上がっていると思います
最終的に残ったパーツ
ベルトのバックル交換
ベルト延長
いづれも持ち込み部品使用 11000円(税込価格)
作業期間 約2週間
結局今回のアレンジで
茶色いベルトの部品を活用して
黒色とバーガンディ色の
2本のベルトがオーナー様の元に蘇りました
2023年09月23日
クラークスショルダーバックのストラップカット
こんにちは
今朝は京橋川沿いのボランティアに行ってきたのですが
やっとカラッとした秋空の元で
気持ちよく作業することが出来て
ホッとしているひねりてです
では本日ご紹介の商品をご覧ください
オーナー様が久々の海外旅行で購入されたものだそうですが
ご覧の通りかなり長いですよね
ということで25㎝カットさせていただくのですが
そもそも金具の位置が高いため
片側の1か所からカットすると、とてもバランスが悪くなります
なので、今回は両端からカットして
金具の位置がバラン良くなるようにします
で、仕上がりはこんな感じ
いかがでしょう?
before after
ショルダーバック
ストラップカット(両端から作業) 3960円(税込価格)
作業期間 1週間
オーナー様に試してみていただきましたが
いい感じの長さになりました
ここでひとつ
ショルダーバックの長さについて
ひねりての見解をお伝えしておきますね
見た目の事だけで言うと
今はショルダーの長さは何でもありで
持ち主様が良ければお尻のあたりまでくる長さでも
胸あたりで抱えるような短さでもありだと思うのですが
機能面で一つだけ言えるのは
肩にかけたとき
鞄の底に手が届くくらいまでの長さが
ストレスなく使える長さだと思います
それ以上長いと
荷物をとるとき、足などで鞄を支える必要が出てきて
地味にストレス感じることになると思います
良かったら参考にしてみてください
そしてお手持ちの鞄のストラップなどが
長すぎると感じるようでしたら
ひねりてに一度ご相談くださいませ
2023年09月09日
レザーウォールポケットの土台革を交換
こんにちは
早速ですが、今日ご紹介の商品はこちらです
ハンドメイドのレザーウォールポケットですが
以前見積もりさせていただいた時にご提案した通り
作業代を抑えるために
オーナー様が事前に分解して持ち込まれました
ご依頼場所はこちら
表側
全体に経年劣化している商品なのですが
とくにこの土台の革の劣化が激しいため
今後も出来るだけ長く使えるように
新しい革で作り替えてほしいとのご要望でした
裏側
元々は手縫いで組み立てられていましたが
今回は作業費用を抑えるため
ミシンですべて組み立てることにしました
では仕上がりご覧ください
縫い穴周辺が裂けかけているところがあって
両端をカットしてあるため、元より幅は狭く仕上がっています
コバは磨き無しで色付けだけしてあります。
元は裏に豚革が貼ってありましたが
今回は貼らずに表の牛革1枚で仕上げてあります
before
after
レザーウォールポケット
土台革部品交換
ポケットカット、一部補強あり 14300円
作業期間 2週間
*今回は2か月半お待ちいただきました。
こちらの商品
魚介類のカービングがとても愛嬌あってかわいいですよね
オーナー様にとってもこの部分が大切で
ご友人かどなたかお知り合いだったかな
に作ってもらった
思い入れのある一品なのだそうです
ポケットの順番はお任せいただいたので
かなり迷いましたが
色どりを考えて配置してみました
末永く活躍してくれますように・・・
2023年09月02日
GUCCI大型手提げかばんの持ち手&根モモ交換(後編)
こんにちは
昨日早速ラジオから
アースのセプテンバーを流れ聴けて
来る秋を楽しみに
テンション上がりつつあるひねりてです
さて、前回の続きです。
まずは仕上がりご覧ください
竹の持ち手の代わりに
オイルレザーで丸芯持ち手を作成し
24㎜幅のネジカンと
同じくオイルレザーで作成した根モモを使って
取り付けました
元の根モモ取り付け部分は
バンブー持ち手の変形によってかなり引っ張られ
その影響で本体側の土台の革も弱っている状態だったので
まずは分解して
本体側の革の裏にナイロンテープを貼って補強をしておいてから
全体のバランスを見つつ
一番土台への負荷が均等にかかる位置に
新しい根モモをより安定するように
三角のステッチを入れて取り付けました
ネジカンの色はお客様のご要望で
ゴールドからシルバーに変えました
修理前後で比べてみるとこんな感じです
before after
グッチ大型トートバック
持ち手交換2本
根モモ交換4個 52800円(税込価格)
作業期間 約1ヵ月
*今回は2か月半お待ちいただきました。
こちらの鞄
革は豚革のため
大きさの割に軽くてたっぷり入る形なので
何かと使い易くて
これから活躍の場が増えそうです
また第二の鞄生を謳歌してくれますように
2023年08月26日
GUCCI大型手提げかばんの持ち手&根モモ交換(前編)
こんにちは
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが
もっぱら夏が苦手なひねりては
毎日の残暑のきつさに耐えるのがやっとな
今日この頃なのですが
昨日のカープのサヨナラ勝ちに
ちょっと元気をもらえて
本日もなんとか生きながらえております
なので今日も勝ってもらわねば~
さて本題です
本日ご紹介の商品はこちら
グッチの大型手提げかばん
ご覧の通り
グッチと言えばなバンブーの持ち手がついているのですが
バンブー持ち手にあるあるの変形で
根モモがこの状態
外側に広がった持ち手の付け根に引っ張られて
根モモが劣化してます
ということで
今回はこの持ち手と根モモを
新しく革で作成させていただくことになりました
仕上がりはこんな感じですが
詳しくはまた次回お伝えさせていただきますね
2023年08月12日
革ハーフジャケットの袖と裾をカット
こんにちは
ひねりては明日から
お盆休みに入らせていただきますが
その前にお仕事しとかねばっ!
では早速ですが本日の商品はこちらです
ゆったりサイズで革の使用面積多めな割には
羊革のお陰で軽めの
着心地良さそうな一品です
これを持ち込まれたのは
細身の男性で
着てみていただくと
一言で言うと「ダボッ」とした見た目
デザインとは言えどもその方には
ちょっと大きすぎる感じでした
ということで、
今回は袖先を6.5センチカット
裾周りを3センチカットさせていただくことにしました
では仕上がりです
パッと見わかりにくいかもしれませんが
作業前後で比べてみますね
before after
袖は袖先パーツを取り外してから
継ぎ目部分をカットしたあと
再度袖先パーツを取り付けてあります
裾はもとよりステッチ幅を狭くしました
before
after
元よりステッチ幅を狭くすることで
裏側の元のステッチ跡がある余った縫い代を
カットして取り除くことが出来たので
見た目もきれいにスッキリ仕上がりました
ハーフジャケット
袖先カット、裾周りカット 30800円(税込価格)
作業期間 約1ヵ月
*今回は2か月少々お待ちいただきました
ご来店時に試着していただいたら
袖先はぴったり合っていて
裾とのバランスもいい感じ
酷暑の今は、まだ
その様子を思い浮かべるのは難しいですが
この冬きっと活躍してくれることでしょう