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2023年10月14日
カルティエのセカンドバックをショルダーバックにアレンジ
こんにちは
明日からひねりては5年ぶりの大阪出張
久々すぎて準備にあたふたしておりますが
出発前にやるべきことはやらねば!
ということで、本日ご紹介の商品です
マットなつや感が上品で
どんなファッションにも合わせやすそうな一品ですね
ただ、こちらの鞄
持ち主様にとっては
セカンドバックという点が唯一の難点で
長年冬眠状態だったのだそうです
そこで
今回はこのセカンドバックを
ショルダーバックとして使えるようにしたいというご相談で
今の持ち手を取り外して
ストラップを作成して取り付けさせていただくことにしました
ではさっそく仕上がりをご覧ください
オーナー様のご要望は
必要最低限の作業で
なるべく馴染む仕上がりにしてほしいということで
あれこれ打ち合わせの末
ご希望の長さのストラップを作成して
直接鞄にストラップを取り付けることにしました
ストラップの取り付け部分はこんな感じ
カシメは革でくるまず、他の金具に揃えたゴールドを使用
元より小さめのサイズにして、なるべくすっきりさせました
長いストラップは革を継いでますが
継ぎ目はなるべく滑らかに仕上げてます
ストラップは一枚の革を三つ折にして
切り口の仕上げ無しで作成することで
費用を抑えてあります
中にはナイロンテープを端から端まで入れてますので
強度は十分ありますよ
見た目もこの通り
オイルの入ったアニリンタイプの良質な革を使用してますので
カジュアルになりすぎずいい感じに仕上がっています
今回使用した革は、
革の質感を生かした仕上げの透明感あるアニリンタイプの革で
元の顔料仕上げのマットな革とは大きく質感は違ったのですが
色合いが近いお陰で
なかなかいい感じに馴染んでくれました
カルティエセカンドバック
ストラップ取り付けアレンジ(長さ調節無し) 13200円(税込価格)
作業期間 約3週間
*今回はお盆休み挟んで1か月ほどお待ちいただきました。
お引き取り時にオーナー様に試着していただきましたが
斜め掛けにすると
カジュアルなスタイルにもぴったり
これから活躍の場が広がってくれることでしょう
では、大阪行ってきます
今回は短期間なので
どれだけ動き回れるかわかりませんが
材料や情報だけでなく
刺激もいっぱいもらってきたいと思います
ひねりては19日から通常営業いたしますので
よろしくお願いいたします
2023年09月30日
ショルダーバックに隠しマグホックを丈夫に取り付け
こんにちは
早速ですが本日ご紹介の商品です
紳士用の大き目ショルダーバック
黒色で容量たっぷりシンプルなデザインの
使い易そうな一品です
今回のご依頼場所はこちら
かぶせと本体に隠しマグネットが取り付けてあるのですが
本体側2か所とかぶせ側1か所のマグネットが行方不明で
止まらない状態になっていました
おそらく接着だけで取り付けてあったために
外れてどこかに行ってしまったのだと思われます
あとはこちら
内張の底角部分がどちらも
布がほころんで穴が開いています
そしてこちら
背面外ポケットに2セットマグホックがついているのですが
片方のメス側の金具が一部取れて
使えない状態になっています
パッと見わからないでしょうが
本来は下の写真のような状態のものです
今回は隠しマグホックを
元の取り付け方とは変えて
簡単には外れない方法で取り付け
内張ほころび部分は
少し縮めて縫い留めることで穴をふさぎ
背面ポケットのマグホックは
1か所だけ新しく交換することにしました
では仕上がりです
隠しマグホックは
マグネットの上からナイロンシートを接着するだけでなく
マグネットの周りを革と一緒に縫い留めることで
糸がほどけてボンドがはがれなければ
とれないような状態に仕上げていますので
今回のような症状は簡単には起こりません
内張はこんな感じ
元よりサイズが小さくはなっていますが
鞄のデザイン的に問題のない範囲のサイズ変化です
背面ポケットのマグホックは
メス側1か所交換しただけで使えるようになりました
大型ショルダーバック
隠しマグホック交換4か所(分解2か所)
マグホック(小)メス側交換
内張補修縫い2か所 15400円(税込価格)
作業期間(材料仕入れ期間含む) 3週間
行方不明だった本体側の元のマグホックは
結局見つからず
おそらく穴の開いた内張から
逃げ出したのだと思われます
今頃どこかの鉄にくっついてるのかなぁ・・・?
2023年09月09日
レザーウォールポケットの土台革を交換
こんにちは
早速ですが、今日ご紹介の商品はこちらです
ハンドメイドのレザーウォールポケットですが
以前見積もりさせていただいた時にご提案した通り
作業代を抑えるために
オーナー様が事前に分解して持ち込まれました
ご依頼場所はこちら
表側
全体に経年劣化している商品なのですが
とくにこの土台の革の劣化が激しいため
今後も出来るだけ長く使えるように
新しい革で作り替えてほしいとのご要望でした
裏側
元々は手縫いで組み立てられていましたが
今回は作業費用を抑えるため
ミシンですべて組み立てることにしました
では仕上がりご覧ください
縫い穴周辺が裂けかけているところがあって
両端をカットしてあるため、元より幅は狭く仕上がっています
コバは磨き無しで色付けだけしてあります。
元は裏に豚革が貼ってありましたが
今回は貼らずに表の牛革1枚で仕上げてあります
before
after
レザーウォールポケット
土台革部品交換
ポケットカット、一部補強あり 14300円
作業期間 2週間
*今回は2か月半お待ちいただきました。
こちらの商品
魚介類のカービングがとても愛嬌あってかわいいですよね
オーナー様にとってもこの部分が大切で
ご友人かどなたかお知り合いだったかな
に作ってもらった
思い入れのある一品なのだそうです
ポケットの順番はお任せいただいたので
かなり迷いましたが
色どりを考えて配置してみました
末永く活躍してくれますように・・・
2023年09月02日
GUCCI大型手提げかばんの持ち手&根モモ交換(後編)
こんにちは
昨日早速ラジオから
アースのセプテンバーを流れ聴けて
来る秋を楽しみに
テンション上がりつつあるひねりてです
さて、前回の続きです。
まずは仕上がりご覧ください
竹の持ち手の代わりに
オイルレザーで丸芯持ち手を作成し
24㎜幅のネジカンと
同じくオイルレザーで作成した根モモを使って
取り付けました
元の根モモ取り付け部分は
バンブー持ち手の変形によってかなり引っ張られ
その影響で本体側の土台の革も弱っている状態だったので
まずは分解して
本体側の革の裏にナイロンテープを貼って補強をしておいてから
全体のバランスを見つつ
一番土台への負荷が均等にかかる位置に
新しい根モモをより安定するように
三角のステッチを入れて取り付けました
ネジカンの色はお客様のご要望で
ゴールドからシルバーに変えました
修理前後で比べてみるとこんな感じです
before after
グッチ大型トートバック
持ち手交換2本
根モモ交換4個 52800円(税込価格)
作業期間 約1ヵ月
*今回は2か月半お待ちいただきました。
こちらの鞄
革は豚革のため
大きさの割に軽くてたっぷり入る形なので
何かと使い易くて
これから活躍の場が増えそうです
また第二の鞄生を謳歌してくれますように
2023年08月26日
GUCCI大型手提げかばんの持ち手&根モモ交換(前編)
こんにちは
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが
もっぱら夏が苦手なひねりては
毎日の残暑のきつさに耐えるのがやっとな
今日この頃なのですが
昨日のカープのサヨナラ勝ちに
ちょっと元気をもらえて
本日もなんとか生きながらえております
なので今日も勝ってもらわねば~
さて本題です
本日ご紹介の商品はこちら
グッチの大型手提げかばん
ご覧の通り
グッチと言えばなバンブーの持ち手がついているのですが
バンブー持ち手にあるあるの変形で
根モモがこの状態
外側に広がった持ち手の付け根に引っ張られて
根モモが劣化してます
ということで
今回はこの持ち手と根モモを
新しく革で作成させていただくことになりました
仕上がりはこんな感じですが
詳しくはまた次回お伝えさせていただきますね
2023年08月05日
羊革ハーフジャケット、裾周りの革を部分交換(後編)
こんにちは
連日の酷暑にバテ気味のひねりてですが
皆様はいかがお過ごしでしょう?
いづれにしましても
外出の時間帯は選び
外では日陰を選び
自分に優しく
この試練をなんとか生き延びたいものです
では切り替えまして・・・前回からの続きです。
まずは仕上がりをご覧ください
いかがでしょう?
元の状態と比べてみますね
before
裾周り全体が劣化して弱っていたので
ぐるっと1周革を新しく交換することになり
後ろの弱っているところを取り除くには
10㎝カットする必要がありましたが
前はポケットがあるし
何より使える革のサイズに限りがあって
ぐるっと10㎝交換というわけにはいかない状態だったので
前3.5㎝、後ろ10㎝をカットして新しい革で作り直しました
元々使われている黄緑色の革に近い革を使っているため
デザインを大きく変えても違和感なく仕上がったと思います
こちらのジャケット
かなり年季が入っておりまして
今回交換した部分以外も
気になるところはいろいろある劣化状態だったこともあり
新しい革と継ぐ元の革部分にも
しっかり補強をしたうえで作業する必要がありましたので
予想以上に時間をかけることとなりました
あとはレーダーオイル
レーダーフェット
レーダーフレーゲクリームを使って
しっかりメンテナンスして仕上げました
特に傷みやすい肩、襟、袖口周りは
レーダーフレーゲクリームでしっかり保護してあります
羊革ハーフジャケット
裾全周革交換(ハトメX4)
全体メンテナンス 63800円(税込価格)
作業期間 約2か月
しばらく冬眠状態だったこのジャケットも
次のシーズンから
お孫さんとともに新たな時を刻んでいってくれることでしょうが
一日でも長くご愛用いただけるよう願っております
2023年07月22日
羊革ハーフジャケット、裾周りの革を部分交換(前編)
こんにちは
広島は梅雨も明け
いよいよ夏本番に突入
ああ、すでに秋が待ち遠しい・・・
本日の商品は
そんな秋を通り越して、冬に活躍してくれそうなハーフジャケット
グリーン系の2色の羊革が使ってあり
なかなか雰囲気のあるお洒落なジャケットですが
持ち込まれた方の亡きお父様が愛用されていたお品だそうで
かなり年季が入ってました
ご相談内容は
持ち込まれた方の息子さんが
このジャケットを引き継がれるということで
これから安心して長く着られるように
補強などできないか?
というものでした
というものでした
良く拝見させていただくと
全体に乾燥が進んで劣化していましたが
一番はこの裾周りの状態が悪く
これを何とかする必要がありました
そこで今回は
ジャケットのあちこちに使われている
この黄緑色系の革に近い革がご用意できたので
それを使って裾周りの革を
部分的にデザイン的に見えるよう交換して
補強させていただくことにしました
ここにも
めくってみると・・・
あとは・・・
全体にかな~り乾燥していて
ちょっとしたひっかけでも
簡単に破れかねない心配もある感じだったので
全体にたっぷり栄養を与えて保護してあげるメンテナンスも
させていただくことにしました
実は今回ご用意できる黄緑色の革は
あまり量がなかったため
どこにどれだけどのように使うかの事前プランニングに
結構頭悩ませましたぁ
さて、どんな仕上がりになったかは
また次回ご紹介させていただきますね
2023年07月15日
ボッテガ・ヴェネタショルダーバックにマチ付きファスナーを取り付け
こんにちは
今日の商品はこちら
ボッテガ・ヴェネタのショルダーバックです
使いやすくてオーナー様お気に入りの逸品ですが
長年の使用でこちらに不具合が
ファスナーの生地が破れてしまってます
今回はこのファスナーを交換したい
とのご相談でしたが
さらにあわせていただいたご相談が
出来ればこの機会にもっと荷物をたっぷり入れた状態で
ファスナーが閉められるようにしたいとのこと
ということで
元のファスナーは取り外してファスナーをつけないまま縫い戻し
新たにマチ付きのファスナーを
元より上の入り口部分に取り付けることにしました
意味わかりますかねぇ?
まあ、写真付きで説明しますので以下をご覧ください
では仕上がりです
ええっと、パッと見は何も変わりませんが
肝心の内側はこんな感じです
え?これでもわからない
というなら今回のアレンジ修理は正解なのかもしれません
まずは、修理前と修理後を見比べてみると
before
after
わかりましたか?
新しく革帯を作ってそこにファスナーを取り付け
そのパーツを鞄の入り口周りのステッチで縫い留めて
取り付けてあります
ファスナーの端には尻尾を作って
以前よりも大きく開閉できるようになったため
内側がより見やすくなっています
マチの幅は6㎝
以前よりファスナーの位置が入り口に近くなり
このマチが出来たことで
ファスナーを閉めた状態での鞄の容量が大きくアップしました
これによってファスナー生地への負荷も軽減されるため
今回のような不具合が起きにくく改善できています
元々あるこの入り口のステッチ部分で縫い留めて
内張の入り口に革を折りこんで取り付けてあるので
見た目も違和感なくすっきり仕上がりました
ボッテガ・ヴェネタショルダーバック
マチ付きファスナー取り付け
元のファスナー取り外し作業あり 19800円(税込価格)
作業期間 約3週間
*今回は2か月お待ちいただきました。
今回なるべく費用を抑えるために
マチの裏はつけずに仕上げましたが
構造上まず見えない部分なので
これで良かったと思います
オーナー様からはお引き取り時にポツリ
「頼んでよかったわぁ・・・」
と嬉しいつぶやきをいただきました
ひねりても作業させていただいてよかったです
2023年07月01日
コーチのショルダーバックをアレンジして簡易修理
こんにちは
さっそくですが、今日の商品はこちらです
紳士用のコーチのショルダーバック
樹脂素材と革で作られた鞄ですが
今回のご依頼場所はこちら
革のパーツが破れてしまっています
あとはこの底角の樹脂がはがれて
下地が見えて目立ってきています
こういう場合、通常は
ストラップ付け根には
新しい革で同じような部品を作って取り付け
底角には表から革でカバーして縫い留める
といった修理をするところなのですが
そうなると結構な費用が掛かってきます
今回は必要最低限の修理で使えるようにしてほしい
という
オーナー様のご希望に沿って
ストラップ部分はアレンジし
底角には着色処理をすることになりました
では仕上がりです
いかがでしょう?
どうアレンジしたかわかりますか?
これが
ストラップの片方には
革パーツ無しで直接ナスカンを取り付け
もう片方には角カンが通っていたところにナスカンを通して
ナスカンが動かず安定するように
革ループを作成して取り付けました
そして、底角の目立つ部分には
周りに馴染むようこげ茶色を着色して
全体を磨いて仕上げました
こうすることで費用を抑えつつ
当面の間使用できる状態に仕上げられています
コーチショルダー鞄
ストラップアレンジ、ナスカン取り付けX2
革ループ作成
ミガキ 8250円
作業期間 1週間
*今回は3点お預かりして2か月ほどお待ちいただきました。
こちらのお客様
7月に引越しを控えていらっしゃるのですが
合計で5点のご依頼をしていただき
先日やっとすべて納品が完了しました
お引越しまでに間に合ってよかったです
ちなみにお引越し先はイギリスとのこと
ひねりて卒業の子たちも海を渡るのですね・・・
海外での健闘を祈ります
2023年05月27日
大型トートバックのアレンジ
こんにちは
早速ですが、今日の商品はこちらです
豚スエードの大型トートバック
全体に革が使われている割には
豚革のお陰で軽くて容量もたっぷりで
使い易そうな一品です
こちらの鞄
リュックとしても使えるような仕様になっているのですが
オーナー様はリュックで使うことは無く
邪魔になるため
これらのパーツをすべて取り外し
代わりに入り口部分に
マチ付きのファスナーを取り付けてほしい
とご依頼されました
このベルトを取り外して穴埋めのためにカシメだけ取り付けます
こちらも根モモを取り外して穴埋めのためにカシメだけ取り付けます
このDカン付きの根モモを取り外して縫い戻します
それでは仕上がりです
一見変わりばえしませんが
じゃ~ん!
いかがでしょう?
これなら中身も見えず、貴重品があっても安心です
内側はこんな感じ
不要なパーツはすべて取り外してすっきりです
あとこれは
作業しながら気になってご提案した内容なのですが
この持ち手の付け根部分の縫い止まっている本体側の革が
少し弱っていて破れやすそうな状態だったので
内側から補強テープを貼り
内張も一緒に縫い留めることで
元より丈夫になるよう補強させていただきました
最後にクリーナー2種類使って汚れを落とし
仕上げにコロニルドレスインプレグニーラーで
全体を保護して仕上げました
大型トートバック
リュック用パーツ取り外し6か所
マチ付きファスナー取り付け
持ち手付け根補強縫い4か所
ミガキ 22000円(税込価格)
作業期間 3週間
*今回は2点お預かりして1か月半お待ちいただきました。
実はこちらのお客様
元々福岡の方で
福岡在住時にネットっでひねりてのことを知ってくださっていて
いつかひねりてに依頼したいと思ってくださっていたようで
今回転勤で広島に来られることになって
ご来店いただけたということなのです!
なんとまぁ、嬉しいことです
ご期待に沿える仕上がりだったらいいのですが・・・
ご利用ありがとうございました