› ひねりてのお直ししまSHOW › HUNTING WORLD(ハンティングワールド)

お願いとおことわり


   ・インスタグラム始めました花火
    ブログ以上に店主の趣味嗜好をご紹介してますので
    良かったらご覧ください。
    「いいね!」と「フォロー」で応援していただけると
    嬉しいです音符
    ひねりてインスタグラム

   ・このブログは
    広島近郊の方には、お店の詳細を知っていただくために
    遠方の方には
    身近なものを修理して使用する楽しさをお伝えするために
    公開しております。パソコン

   ・右下の方にあるカテゴリの、一番上の記事
    「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
    ご来店ください。家

   ・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
    納期などをご紹介しておりますが
    同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
    価格や納期は変わります。
    あくまで目安として
    参考にしていただくために公開しておりますので
    予めご了承ください。スマイル

   ・2014年4月より前の記事では
    その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
    実際にはご来店時点での消費税率で
    対応させていただくこととなります。金貨

   ・当店は予約制ではありませんので
    営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
    どんな修理にしたいかという構想を持って
    ご来店ください。家
    場合によってはお客様が集ってしまうこともありますがアセアセ
    その際は、携帯電話をお持ちの方には
    店外で他の用事などをしてお待ちいただき
    受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。黒電話


2016年07月15日

ハンティングワールド長財布のバチュー・クロスを革に交換 その2



こんにちは

さっそくですが、前回に引き続き

こちらの完成具合をご覧いただきましょうカメラ




新しく取り付けるバネホックのメスは

かぶせ側のオス(元からついているバネホック)

とサイズが、うまくかみ合う

イタリア、プリム社製の真鍮バネホックを使用してますパー





ヌメのテーピングは、元はこのように

四角く、くりぬいた額縁仕上げになってました↓


さすがハンティングワールドさん!

この方法はとっても贅沢な革の使い方でしてキョロキョロ アセアセ

その分費用も掛かるのですが金貨

この仕上げにこだわらなければ

革を効率的に歩留りよく使うことで、費用も抑えられますダウン


今回持ち主様から、仕上げ方はお任せいたいていたので

角の四隅で継いだ仕上げ方にさせていただきましたパー

















あと、受付時には気づけなかったのですが

分解してみると

札入れの内張りのひとつが

摩擦によって薄くなり、こんな感じに弱ってました大泣き


そこで電話で持ち主様に相談し黒電話

ご了承を得て、追加でこの部分の内張りも

交換することとなりました。



色も生地もお任せいただいたので

元の生地に近いタイプの色、質感の生地を使用してみましたパー




交換したパーツです


は~、やりごたえ充分の内容でしたぁオドロキ アセアセ





長財布
本体バチュークロスを革に交換
ヌメ革テーピングを新しいヌメ革に交換
バネホック(メス)交換X2
内張り交換(札入れ部分1か所)       34000+税円

お預かり期間               1か月半前後





バチュークロスの代わりの革は

牛のオイルレザーなのですが

オリジナルのカーキ色に近い色合いといい

オイルレザーならではのしっとりとした質感といいピカピカ

なかなかシックで上質な感じに仕上がったと思いますグー



この革を選ばれた持ち主様の

センスの良さが出てますね花まる



これからも夫婦円満のシンボルとして

さらに深みのある一品に育ててもらえるよう願っておりますクローバー





  


2016年07月09日

ハンティングワールド長財布のバチュー・クロスを革に交換 その1


ここ最近

出張の報告やお知らせ関係で

あまり修理の紹介をしてませんでしたので

本日は久々にこんな修理をご紹介しましょう↓


ちょっと大がかりな内容なので

2回くらいに分けてお伝えしますね!マイク


商品はこちらの

ハンティングワールドといえば雷

カーキ色の生地とヌメを使用した長財布です。




持ち主のご主人様からプレゼントされた

思い出の品なのだそうですプレゼント


中には乾燥剤があちこちにいれてあったりと

とても取扱いに気を使いつつ

まめにメンテナンスしてある様子でピカピカ

大切にされているということが

手に取ってみてよ~くわかりました目




が、こちらのお財布

確か30年くらいのお付き合いをされているとのことで時計

ご覧のとおり、全体的に劣化が進んできてますねなき


この素材を少し調べてみたところ

ハンティングワールドのオリジナル素材で

バチュー・クロスというらしいです本(←詳しくはこちらをクリッククリック

あ!みなさんご存知でしたかね!

すみません、知らなくってアセアセ


この素材は革ではなく

表にはウレタン加工が施されている生地のため

残念ながら年数が経過するにしたがって

以下のような劣化による変化が起こるのは

止むおえませんキョロキョロ













今回はこのバチュークロスを革に交換し

周りのヌメのテーピングを

新しいヌメに交換してほしいというご依頼ですパー



う~ん、これは結構な大仕事!叫び

素材を違うものにするという時点で

事前に予想できるリスク以外の不具合が

起こらないとも限りませんちっ、ちっ、ちっ

内容も複雑なため費用も高額です金貨アップ

と思いつくことをすべてお伝えさせていただきましたが、


「それでもこれはどうしても直しておきたい!」

と持ち主である奥様キスマーク

最終的にご依頼されて納期の話になった時も

「出来れば主人の誕生日には間に合わせたい!」

ということクローバー


一方で、今回この方は

遠方からわざわざご来店してくださったのですが

その際、事前の情報収集パソコン、問い合わせなどは黒電話

すべてご主人様がされて、

車で奥様を連れてご来店クルマ

そして修理受付中は

車の中でじ~っと待っていらっしゃいました時計


・・・・こ、これはまさしく夫婦愛あってのお互いの言動でしょうメロメロ

素敵ですよねぇ拍手

お陰でひねりての心もほっこり温まりましたよ温泉マーク



そして修理後、こんな感じに仕上がりましたカメラ

経過と詳しい仕上がり具合については・・・


はい、次回のお楽しみです~♪

久々に出ましたねこのパターン!ニコニコ


次回にたっぷりご紹介しますので、どうぞお楽しみに音符


あとは、出張の時の記事も

今後ぼちぼち載せる予定ですので

そちらもお楽しみに~スマイル


  


2015年02月07日

ハンティングワールド、ショルダーバックの革ベルトを交換



今日は1か月ほど前の記事に

チラ見せしておりました商品の修理をご紹介しますねスマイル


はい、ハンティングワールドのショルダーバックです↑

グレーがかったモスグリーンの革とゴールドのエンブレムの組み合わせで

個性的に上品に仕上がってるお洒落な一品だと思いますピカピカ



修理個所は以前もお伝えしましたがこちら




裏返すと・・・               バックル部分も・・・











何年物とおっしゃってたでしょうか・・・キョロキョロ

ちょっと忘れてしまいましたが、

けっこうな月日を経て時計中の紙状の芯が、からっからに乾いてしまっておりワーイ

このベルトもストラップベルトも無造作に折り曲げようものなら

すかさずポキッムカッと折れんばかりの見事な乾きっぷりでした拍手



ご依頼はこのカブセについているベルトの部分だけでしたが、

ストラップが今後のお取り扱い方によっては

いつ不具合が起きるかわからない状態であるということを注意

ご理解いただいたうえで修理させていただきましたパー



では作業始めますハサミ

ちょっと分解してみてみたら、こんな感じになってました




エンブレムが四つの爪できっちりと留められておりますグー

ということはこの程度の分解ではどうにもなりませんので・・・

しっかりあけて爪をおこしました↓



ひねりての経験上の話ですが

仕立ての良い年代物の商品って、分解するのに手間取ることが多いですマイク

そしてこれも例外ではありませんでしたアセアセ












縫製の良い商品は糸調子のバランスもよく

革に糸がしっかりと食いついているため花まる

劣化した糸を引き抜こうとするとすぐ切れてしまいます大泣き

なので、最終的には地道に一目一目糸を抜いて行く

という作業になりがちでなのですなき




こういう爪付パーツを再使用する際も要注意で雷

右下の写真の爪の中央に白い線が入っているのお分かりでしょうか?

ここが折り曲げていた跡ですが、

金属は折ったりおこしたりと繰り返すうちに金属疲労をおこして

この線からポキッと折れてしまうことがありますガーン











そうなると再使用できなくなってしまう可能性があるため×

今回はそのリスクを事前にお客様に説明し

場合によっては接着剤で何とか動かない程度に止めて

仕上げることになる可能性があるということもご了承のうえで

受付させていただきました家




何度やってもこういう作業をするときは、とっても緊張しますキョロキョロ アセアセ


今回は幸いうまいこといきまして花まる

こんな感じに仕上がりましたカメラ




最初は見た目を変えないためにも、ベルトの表側は元の革を使ってひつじ

中の芯を新しくする予定だったのですが、

分解してみると予想以上に乾燥が進んでいたためなき

より丈夫に長くご使用いただくには、すべて新しくしたほうが良いということになり

ひねりてにある羊革の中からお客様に選んでいただき

革ベルトを新しく作り直しましたピカピカ





カブセの分解部分も元通りに縫い直してます。

糸色はけっこう近いものがあったので

継ぎ目もほとんどわからない感じに出来ましたクローバー

かぶせ表                  かぶせ裏























で、こんな感じです

いかがでしょう?




ハンティングワールドショルダー
かぶせベルト部品交換
分解あり
劣化による取扱い難度高(割増料金あり)        16000+税円

お預かり期間                          2週間



それにしてもこちらの鞄

デザインは凝ってるし

色といいその構造といい、とても個性的で素敵でした花まる




これからも長~くご愛用いただけることを願っております家