› ひねりてのお直ししまSHOW › 2016年08月10日

お願いとおことわり


   ・インスタグラム始めました花火
    ブログ以上に店主の趣味嗜好をご紹介してますので
    良かったらご覧ください。
    「いいね!」と「フォロー」で応援していただけると
    嬉しいです音符
    ひねりてインスタグラム

   ・このブログは
    広島近郊の方には、お店の詳細を知っていただくために
    遠方の方には
    身近なものを修理して使用する楽しさをお伝えするために
    公開しております。パソコン

   ・右下の方にあるカテゴリの、一番上の記事
    「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
    ご来店ください。家

   ・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
    納期などをご紹介しておりますが
    同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
    価格や納期は変わります。
    あくまで目安として
    参考にしていただくために公開しておりますので
    予めご了承ください。スマイル

   ・2014年4月より前の記事では
    その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
    実際にはご来店時点での消費税率で
    対応させていただくこととなります。金貨

   ・当店は予約制ではありませんので
    営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
    どんな修理にしたいかという構想を持って
    ご来店ください。家
    場合によってはお客様が集ってしまうこともありますがアセアセ
    その際は、携帯電話をお持ちの方には
    店外で他の用事などをしてお待ちいただき
    受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。黒電話


2016年08月10日

お盆休みのお知らせ

お知らせ 
                     


8月11日(木)~15日(月)

はお休みいたします。


以前もお知らせしました通り

明日から5日間お休みいたしますので

ひねりて来店をご検討中の方はどうぞご注意くださいませパー



では、皆さままだまだ暑い日が続きますが

しっかり体調管理をして、今後も充実した日々をお過ごしくださいませ入道雲














  


Posted by ひねりて at 18:33Comments(0)お知らせ(臨時休業など)

2016年08月10日

革製刀袋を全体メンテナンス修理




皆さま、こちらは何を入れるものかお分かりでしょうか?

あ、タイトルでわかっちゃいますよね

はい、日本刀ですピカピカ



ひねりては今回初めて拝見しました目

持ち主様は岩国のほうにお住まいの方なのですが

そのお知り合いの広島在住の方が

代理でこの刀袋を持ち込まれましたアシ



長年ご使用の商品のため

至る所に傷みが出てきている状態です

まずはその状態をご覧くださいカメラ



ファスナーが閉めても閉まらなくなってます











持ち手の付け根の根ももが       

2か所とも劣化しておりダウン                   
          
片方は修理した跡がありますが     

それも弱ってしまってますタラーッ      












ストラップをひっかけるDカン用の根ももも、同様な状態アセアセ

留め具が無くなってしまったのか

ボルトを使って留めてありました↓














一番底の部分は刀の負荷が一番かかるからでしょうか

ずいぶん弱っていて大泣き

ほころんだあとを何度も補修した跡がありましたハサミ




この針金を糸代わりにして留めてありました↓


何とかして使いたかったんでしょうねースマイル



こんな感じで

1か所を複数回にわたって手直ししてあるところが

あちこちにあり

持ち主様がこの鞄に

いかに愛着を感じているか、ということがよく分かりました拍手



その持ち主様のご要望はというと

お孫さんにこの鞄と刀を譲りたいので

その前に今後も長く使えるよう

気になる部分を修理してほしいというものでした。マイク



そこで、そのご要望通りの修理をした場合と

さらにひねりてから見て、

長い目で見てここも気になるという点を追加して修理した場合と

2種類の見積を出させていただいたところ

せっかくだからしっかり直したいと

後者の内容でご依頼をいただきました家



では仕上がりをご覧くださいカメラ




ファスナーとその周辺のテーピングを約1mほど交換してます!




持ち手部分の根ももを2か所交換




ショルダーストラップ部分の根ももを2か所交換




根ももの裏は

左の写真のように、本体に直接取り付けてありましたが

より丈夫にするため、右のようにあて革をしてありますグー














ストラップも新しく作成しましたピカピカ

革は世界から評価の高い栃木レザーさんの

ミシバクロップという革を使用してますパー


必要最低限の加工で仕上げられたこの革は

卸店が「革のトロ!」と称賛するほどの上質な革なんですよ花まる


興味のある方は栃木レザーさんのHP

最高級の革の世界を覗いてみてくださいめがね

いかに真剣に革と向き合っているかがよくわかり

なかなか刺激的ですよ雷










使い込むことで育ち、深みを増していくこの革は

今回の持ち主様にぴったりだと思いますOK



こちらは針金で補修してあった部分です。

一番先のほうは何度も補修したことで、

穴が開きすぎて弱っていたため、

1センチカットしたうえで40㎝ほどテーピングを交換しました。

その他、糸が擦り切れていたところも縫い直してありますパー




全体の仕上がりをご覧ください



刀袋全体修理
   ストラップ交換
   根もも交換4か所
   先端劣化部修理(カット、テーピング)
   ファスナー交換40㎝
   テーピング交換約1m
   色はげ部着色+ミガキ        47000+税円

作業期間                 約1か月





こちらの商品は仕上がり後、代理の方が取りに来られて、

その足で岩国まで届けてくださったのですがクルマ

後日ご本人様からお電話で

感謝のお言葉を頂くことが出来ました黒電話


その際分かったことですが

その方の御年92歳

電話の内容は

「この刀袋は約40年ほどの間、

移動の際に使用し続けている愛着のある逸品だということハート

その傷みが進んできたため、

修理してくれるところをあちこち探しても見つからないで

困っていたところしょんぼり

今回修理してもらえて感謝しているクローバー

孫にこれを引き継いでもらえたらいいなと思う」といったものでした。



どうしても直接お礼が言いたくて電話しましたということ黒電話



本当にありがたい、修理者冥利に尽きるお言葉で

とても感激いたしましたなき



もともとこのお電話をいただく前から

ひねりてがはじめて手にした珍しい刀袋ということもあって

ブログの記事にさせて頂こうと思っていたところに

この嬉しいお言葉クローバー

熱が冷めないうちにと炎

さっそくご紹介させていただいちゃいましたニコニコ



今後もご希望通り

お孫さん、そのまたお子さんへと

この方のこういった物を思う心とともに

代々受け継がれていかれるといいなと思いますクローバー