› ひねりてのお直ししまSHOW › 2016年10月22日
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2016年10月22日
トートバックの修理と暖かい贈り物
今日は朝から雨ですね
予想してた以上に降ってます・・・
今日の試合大丈夫かなぁ、無事開催されますように
さて今日のお品はこちらです
おそらく麻かなと思う生地と革のコンビのトートバックです
持ち込まれたオーナー様お気に入りの一品です
そして今回のご相談場所はこちら
底の4隅の生地が擦れて穴が開いてきてます
ご自身で修理した跡がありますね
オーナー様のこの鞄への思いがうかがえる跡です
ひねりてに「何とかお役にたちたい!」と
思わせてくれる効果もあったりする跡です
ご相談時の始めは
気に入っているから何とかして修理したいという気持ちはありつつも
見積はオーナー様の予算をオーバーするものだったので
二の足を踏まれてましたが
修理する場合の革をいろいろお見せする中に
気に入った革を見つけられ
どんどんイメージが湧いてきたのでしょうね
覚悟を決めてご依頼いただくこととなりました
では仕上がりです
生地の色といい感じに馴染むカーキの革で
表からしっかり破れ部分をカバーしましたよ
では、近づいてみましょう
こういう修理は薄めの革のほうが作業がしやすく
綺麗にも仕上げやすいのですが、強度に不安が残ります
なのでひねりてでは、元々2ミリくらいある厚めの革を
縁のライン部分のみ必要最低限漉くだけで
あとは元の厚みの状態で仕上げてありますから
かなり強度は上げて修理できています
目が粗い織なので、分解していくうちに下手すると
生地の編み込みがほどけてしまう状態で
事前にボンドで予防しつつ
ナイロンテープで補強したり
元の位置より少し深めにぬこんだりと
出来るだけ強度を上げるような工夫を施しつつ
作業を進めていきました
トートバックの底4隅を革でカバーして補強 20000+税円
生地切り口数か所補強あり
作業期間 2~3週間
先日この鞄の持ち主様が引き取りにご来店されたのですが
鞄を見るなり
「わ~、素敵、思ってた以上にしっかりとカバーしてある!」
と明るい笑顔の頬に一筋の涙
「嬉しくて涙が出てきちゃった」
とさわやかに涙を流して喜ばれてました
涙を流してまで素直に喜んでいただけるとは
予想してなかったため正直驚きましたが
ひねりてもまた素直にうれしかったです
そして帰り際にまた思いがけないサプライズ
「この子(今回の鞄)が今日帰って来るということで、
おめでたいのでねぇ」
とご自身で炊いたお赤飯を頂きました
こんな風にかわいくラッピングまでしてあって、
触るとまだほんのり暖かく、
どうやら出来立てを持ってきてくださったようです
こんなに心のこもった手作りの贈り物は
ひねりて始まって以来初めてのことで、
とても新鮮でしたし
ひねりての心にも「ぽっ」と暖かい灯が燈り
何とも言えない充足感を味わわせていただきました
受付した時の様子では
ただ単純にお気に入りのものが手放せずに
修理を決断されたのだと思っていましたが
ここまでの喜び方をしていただくと
「何かよほどの思い入れがある品なのかなぁ・・・?」
と少し妄想が膨らんでしまいました、すみません
お赤飯、その後、大変おいしくいただきました
お陰でひねりての腕前もアップした?ように思います
Kさま、ありがとうございました
どうぞ末永くご愛用いただけますように