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2012年10月19日

皮革の工場見学


今日は、

ちょっと時間がったてしまいましたが、

先日の工場見学の様子をご報告しますねicon96



場所は兵庫県たつの市の某工場

革の鞣し作業をしているところですicon25



機械が稼働している状態が見られるのは午前中のため、

朝8時45分に最寄駅に集合ということで、

広島出発の私は6時半に家を出ました、

眠かったぁface04


まず最初に、

「鞣す(なめす)」ということについて少しだけ説明いたしますicon26


動物の生皮は、

肉から剥いだ状態のままではそのうち腐ってしまいます。

その生皮を人間が使える皮革に変換させることを「鞣」すといいます。


これによって、

腐らず、耐熱性を持ち、

柔らかく、科学的物理的な抵抗性を持ち、

再び生皮に戻らない状態に出来ますicon103





ではさっそく見学内容をご紹介しましょうicon23



これは牛の原皮と言って、

食肉から剥いだ皮を、

輸送時に腐らないよう塩漬けにした状態のものです。

皮革の工場見学

今までも工場見学をしたことはありましたが、

この状態のものを間近に見たのは初めてでしたface08


ちょっと触らせてもらいましたが、

内側にはまだ脂肪が付いていて、ぷよぷよしておりましたicon26


この状態で大体30kgの重さがあるらしく、

男性が一人で広げるのも困難だということですicon10

乾燥状態でも結構な重量のある革ですが、

この仕事のほとんどの工程が水分を含んだ状態でする作業ですicon11icon11


相当な重労働ですよね、

みなさん腰を痛める方も多いようでしたicon137




これはドラムと言って、

この中に先ほどの皮と用途に応じた水や薬剤、染料などを入れて

一緒にぐるぐる回すことで汚れや毛をとったり、

なめし剤(皮を柔らかくする薬品)や

染料を浸透させたりといった作業をする道具です。

皮革の工場見学

このドラムは、

形や大きさがまちまちなものが工場のあちこちにあって、

色々な用途で使い分けられているようでした。


いろいろ説明していただいたのですが、

私には見分けがつかず、上の写真のドラムも

どの用途のドラムかはよく把握できてません・・・すみませんicon10





毛と脂肪を取り除いて鞣された革は、

原皮の状態から比べると半分以下の量になっていますicon103


       原皮150頭分              鞣した後の状態150頭分
皮革の工場見学皮革の工場見学












これはフレッシングマシンと言って、

革の厚みを均等に削る機械です。

ひたすら作業をしていたこの男性(下写真左)、

光の加減のせいか神々しく見えるのは私だけでしょうか?icon12

皮革の工場見学皮革の工場見学








削りかすの山(上写真右)、

ふかふかで気持ちよさそうicon06

これは何かに使えるのでは?と思いましたが、

その肝心な何かが浮かばない・・・

という私によくある無責任な発想ですicon11





その後もいろんな工程を経て、

こんな感じで乾燥してました!

皮革の工場見学

これだけずらっと並ぶと圧巻ですねぇface08




ここからは仕上げの工程です。

この時は、

6回に分けてそれぞれ違う薬品を噴きつけていました。

下の写真の左から右に革が流れて行くなかで、

塗料や薬品が塗装されています。

皮革の工場見学皮革の工場見学








ここでは色を付けるだけでなく、薬品を噴くことで

色落ちや水の吸い込みを改善させています。


この工程をを見るまでは、

塗装は多くても2〜3回程度噴くくらいだろうと思ってましたが、

甘かったface03


見えないところに手間がかかってるんですねicon23




これは4回噴きつけた状態の革です。

皮革の工場見学

私から見れば、これで十分な仕上がりだと思いましたが、

プロが見たら違うんでしょうねicon09





と、ご報告はここまでです。

撮った写真に沿っての説明ですから、

まだまだ不十分ではありますが、

少しは雰囲気や内容をお伝え出来ましたでしょうか?icon64



工場見学はこれで3度目ですが、

修理を仕事にしてからは初めてです。

今までとは違った目線で見ることが出来て、

とても勉強になりましたicon103



またそれと同時に、

まだまだ知らないことも多いと実感しましたので、

これから少しずつでも情報を得て、

皮革のこと、皮革に関わる社会のシステムのことを

より深く知り、より良く関わる方法を

模索していきたいと思いますicon21




次回はひねりてのオリジナル商品「ひねりてのたまご」を

ご紹介しますので、どうぞお楽しみに・・・icon96

 

 

 

 




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