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2021年04月17日
ルイヴィトン 書類鞄の修理(その1)
こんにちは
本日のひねりては
雨上がりのキラキラした景色に囲まれて

気持ちよくお仕事させていただいております

さて、ではさっそく今日の商品です。
ちょこっと調べてみましたところ
セルヴィエット・コンセイエというタイプのようです

今回はちょっと内容が込み入ってますので
3回に分けてご紹介させていただきます

こちらのカバン
お得意様が経営される会社の従業員の方が
先輩から譲り受けられたもので
修理して使える状態にしたいと持ち込まれました

まず見てお分かりのように
根モモの革がちぎれて持ち手が片方外れています

左側のもう片方のねももも、カシメが外れかけています

埃のようなものがついています

よく見てみると
おそらく以前どこかで修理されたのでしょう
コバの色が赤茶色のところと
こげ茶色のところがあります

内ポケットと外ポケットに使われている合皮が劣化して
ベタベタボロボロの状態になっていて
その劣化物がほかの革部分について汚れてしまっていました

ということで
一筋縄ではいかないこの状態
どういう修理をさせていただくことにしたかは
また次回ご紹介しますね

Posted by ひねりて at
16:01
│Comments(0)
│修理(持ち手関連)│修理(アレンジ)│LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)│鞄│修理(革部品交換、大物修理など│修理(傷跡メンテナンス、ミガキ他)
2021年04月10日
カバン持ち手の芯交換
こんにちは
本日はこちらの商品の持ち手修理をご紹介します

後ろの丸新持ち手の右付け根部分が折れて変形してます

これは中の丸芯が折れているか
長さが足りていないか
革が伸びているか・・・という原因が予想されますが
開けてみないとはっきりわからないので

5500円までかかる可能性があることにご了承頂いた上で
受け付けさせていただきました

で、こちらが仕上がりです

前側 後側
実際に分解してみたところ
やはり芯が革の長さに対して
短かい状態になっていましたので
この持ち手の長さにちょうど良い長さの

この持ち手の長さにちょうど良い長さの
新しい丸芯に交換しました

革部分は補強する必要がなく
持ち手の半分くらいの分解で仕上げられましたので
料金も抑えることができました



手提げかばん
持ち手の芯交換
(コバ手直し無し) 4400円
作業期間 1週間
こちらの持ち主様、昨年の秋に
遠方からご実家に帰省のタイミングで
まとめて6点ご依頼いただいたのですが
納期を急がれていないというお言葉に甘えて
まだ一つも納品できておりません



現在この商品を含めて2点仕上がっていて
あと1点、GWに帰省されるまでに
仕上げられたらいいなと思ってますが、どうかなぁ・・・



頑張ります!

2021年03月20日
大型トートバックに底板+底鋲取り付け&持ち手補強(後編)
こんにちは
今日の広島は雨模様

水分しっかりとった植物が
週明けにはどんどん開花していくのでは?
と期待してます



さて、今日は前回の続きで
仕上がりをご紹介します

まずはこちら

底鋲はオーナー様持ち込みで
6か所か8か所どちらにするかはひねりてにお任せだったので
あれこれ検証してみたうえで

今回はこれだけの面積支えるには
8か所取り付けたほうがベストと判断させていただきました。

そして取り付け位置もお任せだったので
バランスと強度を考えて取り付けさせていただいたのですが・・・



予想以上に厚みがあって、大変苦戦いたしました

最終的に
2㎜の底板を取り付けるのは諦めて
1.2㎜を取り付けて
その上に1.2㎜の底板を張り付けた上に
もともと敷かれていた革のシートを貼る
という方法で収まりをつけました



そしてもう一つのご依頼である
持ち手補強部はこんな感じ

この鞄になじむ黒革で持ち手と同じ幅のベルト芯をくるみ
裏にあてて縫い留めて補強してあります

この作業で、かな~り強度はあげられていますよ

表 裏
内ポケットがある側は
内ポケットと本体の間に入れて仕上げていますから
見た目もいい感じです

寝ることなく、しっかり自力で立つぐらい張りが出てます

大型トートバック
底板(合計2.4㎜厚)
底鋲(8個)取り付け
持ち手を裏から補強 32000+税円
作業期間 2~3週間
(今回は1か月半お待ちいただいています。
)

この作業で
かなりの強度を上げられていますが
オーナー様はお仕事上
たくさんの本や資料を持ち運ばれるようで
さて、どれだけ頑張ってくれるでしょうか?

また数年後の姿を拝見できる機会があるかもしれませんが
会いたいような会いたくないような
複雑な修理屋心でございます

2021年03月13日
大型トートバックに底板+底鋲取り付け&持ち手補強(前編)
こんにちは
先日いち早く開花宣言をした広島で
ひねりての気分はすでに春モード

でも、頭で思ってるより結構寒かったりして
勘違い装いで風邪ひかないようにしないと・・・
と思っております

さて、今日の商品はこちらの大型トートバック

いつもご利用いただくオーナー様より
この鞄に
出来るだけ底の傷みが進みにくくするために
底板と底鋲を取り付け
持ち手もこの容量に負けないように
裏から補強してほしいとのこと

うろ覚えの大体のサイズですが
横50X縦40X幅20㎝くらいのかなり大きい鞄に
たっぷり書類を入れて仕事でご使用されるそうなので
確かに出来るだけ強度はあげておきたいところですね

ということで
細かいところはお任せで作業をさせていただきましたが
本日はここまで

また次回仕上がりのご紹介させていただきますので
お楽しみに~

2021年03月01日
LVネヴァーフルの持ち手を交換
とうとう
2月が逃げていこうとしていますが

皆様いかがお過ごしでしょうか?
桜の木を遠目に見ると
うっすらピンクがかって見えるのは
ひねりての幻覚でしょうか?

いやいや

桜さんも新学期の4月に向けて準備してるってことですよねぇ

楽しみです

では本題に・・・
今日はこちらのルイヴィトン
ネヴァーフルというお名前のトートバックの
修理をご紹介します








ご覧の通り
持ち手が全体に劣化していて
特に付け根のこの部分が4か所すべてちぎれそうな状態でした

ということで
この持ち手を交換させていただきました

では仕上がりご覧ください

今回は、少しでも長く持てるように
あえて元より少し太く作成してあります

中にもナイロンテープで補強してあるので
かなり丈夫に仕上がっております

そしてこの本体に縫い留める部分ですが

縫い留める土台である本体側のモノグラムに
亀裂が入って弱っていたので・・・

痛んでいる部分をカバーするため
元よりV字ステッチ部分を少し上にずらし
土台も裏から補強してあります

内側の状態はこんな感じ

before
after

afterの写真を撮り忘れてますが

この写真ですこ~し写ってるのわかります?

V字ステッチ部分の裏にナイロンテープを貼り
その上から
内張のベージュになじむ色の豚革でカバーして
補強してあります

LVネヴァーフル持ち手交換2本
本体土台裏から補強4か所 33000+税円
作業期間 1ヵ月
今回は3か月お待ちいただいてしまいました・・・

こちらのカバン、
以前天口のテーピングを交換させていただいていた鞄で
今回の修理で持ち手と革の色も揃いました

軽くて持ちやすいということで
これからまた長くご愛用いただけそうです

2021年02月20日
LV大型ボストンバックをトートバックにリメイク
こんにちは
今日の広島は晴天、小春日和



ちょっと前は粉雪舞ってたのに
・・・

この寒暖差にやられないよう気をつけないとね!

では、今日の商品です
ルイヴィトンのおっきなボストンバック


インスタグラムではちょこっと載せましたが

この鞄、オーナー様曰く
大きすぎて箪笥の肥やしになってしまっているので

今の自分に使いやすいトートバックに作り替えてほしい
とのご依頼

具体的なイメージとして
ご使用中のカバンも持ち込んでくださったので
そのサイズを測って、あれこれご希望をお聞きして

作業に取り掛かりました



型紙作って
型崩れしたモノグラムの生地にアイロン&重石で矯正かけて
裁断して
補強しながら組み立てて
コバ仕上げて
縫製して・・・
そんなこんなで仕上げたのがこちらです

シンプルなトートバック

スマホが楽に出し入れできるサイズの内ポケット
とキーホルダーなどひっかけられるDカン付きです

モノグラムの生地で補強してあります

革パーツはすべてオーナー様セレクトの
薄いオレンジ系のベージュ?と言えばいいのでしょうか

しぼ入りのこの革を使用
基本明るい色がお好みとのこと

ヌメ革とはまた違った表情で
カジュアル過ぎない、大人女子感じる一品に仕上がりました

磨くときに摩擦で少し焦がして茶色にしてあります

中から見ると

このタイプのトートバックは
これまでも何個か作成させていただきましたが
みなさま、元のステッチ跡は気にしないということで
あえてのこの仕上がりです

飛行機の誘導灯みたいに光がさしてます





が、ぱっと見わからないし
わかっても気にしな~い気にしない

ルイヴィトン大型ボストンバックを
トートバックにリメイク
内ポケット、Dカン付き 63000+税円
作業期間 1~2か月
実際は3か月お待ちいただきましたが
仕上がりに喜んでいただけて良かったです

Posted by ひねりて at
15:42
│Comments(0)
│修理(サイズ調整)│修理(持ち手関連)│修理(アレンジ)│LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)│鞄│修理(革部品交換、大物修理など
2021年02月06日
ショルダーバックのストラップ交換+部分染メンテナンス
こんにちは
今日の商品はkate spadeのショルダーバックです

ストラップが全体的に傷んでいました

気になる色剥げ部分を馴染む程度に染め
磨きをして仕上げました


before写真がないから違いが判りませんが

ピラミッド型の突起付近やカンで擦れるあたりが
色剥げで白んできてました

細かい作業内容については
ある程度ひねりてにお任せいただいたので
革の種類も仕上げもひねりての独断で決めていますが
どうしても元より丈夫にしたい気持ちが前に出て
元より厚めの仕上がりとなっております



本体の革の雰囲気に合わせて
しぼありオイルレザーを使用したので
コバは元と違ってコバコートではなく

天然革に似合う無色の蜜ろうを使って仕上げました

この革は芯通しで切り口も色がついているので
無色で仕上げても黒色に仕上がって
全体とうまく馴染んでくれます

オーナー様は長さ調整ができて
見た目に違和感なく今後も長く使えるようにさえなれば
元の構造にはこだわられておられなかったため
今回は線コキを使って調整できるタイプで仕上げました

ストラップ交換(長さ調整付き)
部分染(根モモ等数か所色剥げ部)
磨き 15000+税円
作業期間 約1ヵ月
今回長らくお待たせしての納品となってしまいましたが
お引き取り時は笑顔で嬉しそうに持ち帰っていただけて
良かったです

2021年01月23日
トートバックをリュック仕様にアレンジ
本日の商品は大型の肩掛け鞄で
リュックとしても使えるようにアレンジしました

こちらの大きい鞄
オイルヌメをぜいたくに使って
色合いといい質感といい
使い込むほどに味わい深くなるタイプの素敵な鞄なのですが
持ち主様にとっては使いにくく

ずっと眠らせていた逸品なのだそうです

で、この度
リュックとして背負えるようにアレンジすることで
活躍の場を増やしたいという持ち主様のご希望で
作業させていただきました

では仕上がりご覧ください



持ち主様のご希望で
元の持ち手も残しつつ
リュックとしても使えるようにしたいということで
リュックで使うときには
元の持ち手は内側にしまい込めるようにしてあります

持ち手の方を使う際には
リュックの肩紐はそのままで気にならないということで
こんな仕上がりとなりました

基本的にこちらのカバン
普段使い用でガシガシ使えるようなものにしたいので
希望の機能を備えてさえいれば
あまり細かい仕上がりや贅沢な仕様は不要ということで
出来る限り必要なポイントは押さえつつも
必要最低限の作業で仕上げるようにしてあります

なので、ちょっと男性的な仕上がりとなってますが
個人的にはこの武骨感が、いい感じだなと思ってます



いかがでしょう?
マチにはバネホックを取り付けて
容量の調整ができるようにしてあります



これによってリュックとして背負ったときに
変形しにくく出来ていると思います

肩ひもの付け根は
ミシン縫いとカシメでしっかりと固定してあります

before
after

カシメの色はワイン色です

肩ひもの上部は
大きいカシメでしっかり固定しつつ
使用者の体に沿うように
カシメの部分で回転するようになっています

after


元の濃茶の革と種類、質感がそっくりなので
いい感じになじんでいます







大型トートバック
リュック仕様にアレンジ
肩紐取り付け(2本)
バネホック取り付け2か所 13000+税円
作業期間(材料仕入れ含む) 約1ヵ月
こちらのオーナー様
金具と肩紐の色をとても悩まれながら
あえてバラバラの色を選んで
遊び心を加えた色合いにされましたが
なんだかいい感じの組み合わせで
センス良く素敵に仕上がりました

ご本人も満足そうに背負って帰られて
ひねりても満足です



2020年12月05日
コーチのポーチをプチアレンジ
こんにちは
今日の商品はこの季節にぴったりな感じの
コーチのポーチです

白地にクリマスっぽいイラストに赤の内張・・・
なんだかワクワクしてきますね





オーナー様のご要望は
片方にしかついていないカンをもう片方にもつけて
オーナー様所有のストラップが取り付けられるようにしてほしいとのこと
持ち込まれたときは左側に丸っこいDカンがついていて
長さ20センチほどの付属のストラップで
手提げにできる構造になってました

では仕上がりご覧ください

表
裏
元からついてるような丸っこいDカンは入手できず
同じような真鍮のマルカンを使って仕上げてあります

遠目には差がわからないほどうまくなじんだ仕上げにできました

コーチ、ポーチ
マルカン取り付け(根モモ作成)1か所 3000+税円
作業期間 ~2週間
今頃街のどこかで
オーナー様の元、このポーチがゆらゆらしてるのでしょうか?
想像するとちょっとほっこりしてしまいます

2020年10月16日
バーバリーショルダーバックのストラップカット+補強
こんにちは
今日の商品はこちら
バーバリーのショルダーバックです

軽くて、たっぷり入って使いやすい
オーナー様のお気に入りだったそうですが

長年のご使用で全体に傷みが進み
ストラップの付け根もこの状態です

弱っているうえに
一部裂け始めていて
このまま使用するのは不安があるということで
今回はこの付け根をカットして
新しい革で作成補強をすることになりました

その際に
付け根近くの劣化部分も
使用に差し支えない程度にカットすることにしました


近い色合いの新しい革でループを作成し
元のストラップに挟んで仕上げてあります

内側にはベルト芯を入れ込んでありますので
この部分は元以上に丈夫に仕上がってます



バーバリーショルダーバック
ストラップ付け根カット+補強修理 4000+税円
作業期間 1週間
こちらのカバンは
不具合を見つけてからしばらくの間
捨てるに捨てられず

が、どこに頼めばよいかもわからずで

進路の決まらないまま
車の中で眠らせていた逸品だそうですが

今回やっと
元気になってオーナー様のもとに再就職できました
今頃生き生きと働いてくれていることでしょうね
