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あくまで目安として
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実際にはご来店時点での消費税率で
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・当店は予約制ではありませんので
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その際は、携帯電話をお持ちの方には
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2021年05月08日
折財布のスライダー交換+ミガキ
こんにちは
GWは皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?
ひねりては、納期の迫った大物修理に
勤しむ日々を送っておりましたが
先日納品を終え、一息ついているところです
さて、今日は
こちらのお財布の修理をご紹介します
こういう場合の修理については以前もご紹介していると思いますが
改めてご説明しますと
まずはスライダー交換という
ファスナー上の動く金具を交換することで
(↑引手のついたシルバーの金具部分のこと)
直せる可能性が高いので
その作業を試してみます
ただ、この修理で直せるかどうかは
作業をしてみないと確定できないので
もし相性が合わず
スライダー交換での修理は不可能となった場合
キャンセルか、ファスナーの全交換(レールパーツごと交換)
に変更するかのどちらかを選んでいただくことになります
キャンセルの場合
元の状態に戻して、直ってない状態のまま返却となりますが
その場合でも一度作業をしますので
その作業代1100円をいただくことになります
ファスナーの全交換の場合は
その前にしたスライダー交換の作業代は不要で
全交換分の作業代金をいただきます。
このお財布の場合は8800円です
今回はまずはスラス交換をしてみて
その結果不可の場合、相談させていただく
ということでお受けさせていただきました
その結果は・・・
スラス交換で修理できました
では仕上がりをご覧ください
これでまた当面ご使用いただける状態になりました
ただ、新品の時よりは
同じ症状の再発の時期は早まっていると思います
そして、次にまた同じような症状が起きた場合は
ファスナーの全交換をするしかないかもしれません
それでも、ファスナー自体があまり弱ってない状態で
今回のような症状が起きた場合は
当店にあるYKKのファスナーパーツと規格が合いさえすれば
スライダー交換で直せる可能性は高いですので
全交換する前に試してみる価値はあります
今回はその結果、最低限の価格で修理できて良かったです
あとは、全体に汚れてきていたので
磨きもしました。
before
特に小銭入れの中は汚れやすく
このお財布もこんな感じでしたので
クリーナーでしっかり汚れをふき取った後
レーダーオイルで栄養を与え
レーダーフレーゲクリーム無色で
今後の汚れが浸透しにくく
ついてもクリーナーで取れやすくなるよう
全体をコートして仕上げました
after
(税込み価格)
折財布
スライダー交換
みがき 4400円
作業期間 1週間
小銭入れの中の汚れは
クリーナーでかなり落とすことができ
綺麗に仕上がりました
オーナー様曰く
「このお財布は使いやすくて気に入ってるのだけど
なかなかこういう形の財布に出会えない」
ということだったので
修理で直せて
今後もご愛用いただけることになってよかったです
2021年01月30日
長財布のスライダー交換、部分染メンテナンスとサプライズ
こんにちは
本日の商品はこちら
オーストリッチの長財布です
ご依頼か所その1
はこのスライダー部分
ファスナーを閉めても開いてしまうとのこと
これは、スライダー交換かファスナー交換になります
そしてお困りごとその2はこれ
あちこち経年劣化で革表面がはがれてきていて
見た目が気になるとのこと
これは、しっかり修理するとなると
染職人さんにお願いするような全体染の修理となりますが
今回はそこまでは希望されず
なおかつあまり時間がないというご都合があったので
いろいろなリスクと条件に承諾の上
ひねりて作業の部分染メンテナンスで
対応させていただきました
では仕上がりです
まずはファスナー部分ですが
スライダー交換で当面使える状態にできました
これは、レール部分は元のままなので
新品の時に比べると早い段階で
同じような症状が出てくる可能性のある修理ですが
その辺のリスクにご了承頂いた上でさせていただいてます
スライダーの色は
ひねりてにある中から選んできただきゴールドになりました。
そして、部分染メンテナンスでこんな感じに仕上がりました
before after
撮影時の光の加減の違いもありますが
レーダーオイルをたっぷり塗りこみ
最後にレーダーフレーゲクリーム無色で
磨き上げたことによる違いはあります
明らかに色が濃く鮮やかになっています
before after
ご使用による色の濃淡が各所にあり
その場所に合わせて色を作って馴染ませました
オーストリッチ長財布
スライダー交換
部分染+磨き 7000+税円
さてこの方
さてこの方
なぜ時間が限られていらっしゃったかといいますと
もともとハワイにお住まいの方で
ご実家が広島にあるということで
今回はその帰省のタイミングでご依頼いただきました
なので、またハワイに戻られるまでに
仕上げる必要があったというわけなんです
作業内容がファスナー交換になった場合は
広島を発つまでには間に合わなかったので、
スライダー交換で直せてよかったです
オーナー様にも喜んでいただけて良かったです
そして、そんな喜びを表現されたかったのか
商品を取りに来られた時にこんな差し入れをいただきました
「知り合いの息子さんにお弁当作ることになってたので
思いついてひねりてさんにも作ってきました」
と、手作り弁当を見せていただいた時には
驚きでちょっとフリーズしました
でも、デザートとお箸に紙ナフキンまでそろえてある
バランスのとれたおいしそうな作品を見て
即手が伸びていました
これがお弁当についていた紙ナフキン
What's something that made you look twice today?
今日二度見させられたものは何ですか?
(直訳なのでネイティブ的には違うのかもしれませんが、お許しを)
まさにこのお手製弁当のこと言ってる?
とタイムリーな内容に再度驚きつつも
笑ってしまいました
細部にまでいきわたったお心づかいこそが
一番うれしい差し入れでした
もちろんお弁当もペロッと完食
その後お礼の電話をさせていただいた際に
「よかったわぁ、私、ハワイでもよく和食を作って
いろんな人にこういうことするのよ~!」
とのこと
なるほど、常夏の国ではぐくまれた
おおらかな感性から自然に生まれた温かい差し入れ
きっと後にも先にもこれが最後かもしれませんが
ひねりてにとって忘れられない一品となりました
H様ありがとうございました
とてもおいしかったです
2020年11月07日
ルイヴィトン長財布をしっかりメンテナンス
こんにちは
今日はこちらの商品
ルイヴィトンモノグラムの長財布です
材料確認した後で
ちょっとしっぽが出ちゃってますが
気にしないでくださいね
オーナー様のご要望は
この小銭入れの内張を何とかしてほしいということでした
これは合皮が劣化してますので
この内張を新しい素材に交換します。
その場合、この左右の縫い留め部分を
分解するひつようがあります
で、ここまで分解するなら
まだ使用はできるものの
汚れてきていて、いずれ生地が破れてきそうなファスナーも
交換したほうがよさそうということになりました
他の部分を拝見すると
このファスナーもそろそろ生地が破れてきそうな状態でしたので
ここのファスナーも交換します
そして、モノグラムのコバがはがれてきているので
再度磨きなおしてコバ仕上げもします
では仕上がりです
この本体のファスナーは
通常サイズよりも生地の幅が広いタイプが使われていたため
幅広のファスナーを仕入れての作業となりました
オーナー様の了承を得て元の赤茶色ではなく
ひねりてに常備してある濃茶のファスナーを使用しました
内張はこんな感じ
オーナー様セレクトで
そしてこのお財布劣化場所ナンバーワンといってもいい
ラベンダー色の豚革、スムース面を使って張り替えました
この部分、修理前の写真はありませんが
擦れて色剥げして白くなっている部分が数か所あり
(主にへこみがある部分です)
部分染を施してあります
折曲部の両端は、モノグラムが割れてき始めていたので
内側に補強をして、縫製、コバ仕上げをしてあります
ルイヴィトン長財布
本体ファスナー交換
小銭入れファスナー交換
小銭入れ内張交換
モノグラム折曲部補強縫い
モノグラムコバ仕上げ
内張部分染
磨き 34000+税円
作業期間 約1ヵ月
ラベンダーの内張がいいアクセントになって仕上がりました
これから小銭入れを開けるのが楽しくなっていただければ
嬉しいです
お渡し時にオーナー様の口から零れ落ちた
「待ったかいがあった・・・」
の一言が、じわじわ~っと、時間をかけて
ひねりての心に沁みわたってきております
ありがとうございました
Posted by ひねりて at
16:19
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│修理(ファスナー)│LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)│財布│修理(革部品交換、大物修理など│修理(傷跡メンテナンス、ミガキ他)
2020年09月26日
エルメスの折財布をしっかりメンテナンス(後編)
こんにちは
今日は前回の続きの仕上がりをご紹介します
半分以上分解して
縫い直しをしてあるのですが
まずはどんな感じかご覧ください
このファスナーの下側のラインを縫い直してあります
この小銭入れの中はグレーの汚れがべったりついてましたが
クリーナーで拭きあげて、こんな感じになりました
ベルトは芯交換して縫い戻してあります
before after
コバは内側以外すべて磨きなおしてます
こちらのお財布
ミシン縫いと手縫いを使い分けて仕立てられてまして
今回組み立てなおす際も
その通りにミシンと手縫いを使い分けて仕上げました
ここはミシン縫いです
こっちは手縫いです
同じく手縫いです
そしてこのパーツだけは新しく交換しました
今回使用した糸はオリジナルにできるだけ近い色合いと太さのものを
特別に仕入れましたがいかがでしょう?
上の写真の縦のラインは新しい糸
横のラインは元のオリジナルの糸です。
かなり近い糸で仕上げられたので、うまくなじんでいます。
今後使用していかれるほどに、より馴染んでいくでしょうね
HERUMES
ベアンコンパクト
ほころび縫い7か所
ベルト芯交換
コバ塗りなおし
全体クリーニング 36000+税円
作業期間 約1ヵ月
持ち主様は、ご依頼時に
交換パーツ用の革をずいぶん迷いながら選ばれていましたが
また長い付き合いしたいと思うからこそ
それだけ迷われたのでしょうねぇ
今回の仕上がりを見て、満足いただけて一安心です
2020年09月19日
エルメスの折財布をしっかりメンテナンス(前編)
こんにちは
今日の広島は気持ちの良い秋晴れです
ではさっそく本日の商品をご紹介します
みなさん一度は目にしたことがあるのでは?
と思うくらいよく見かける人気商品
エルメスの折財布、ベアンコンパクトです
こちらは確か20年以上ご愛用の一品ということで
全体的に傷みが進んでいる状態ですね
擦り切れてなくなっているところがあります
小銭入れの内側もこの通り
ここは汚れやすい部分ですよねぇ
でもここのクリーニング
クリーナーを使えば
結構綺麗に汚れを落とすことができるので
やりがいのある気持ちのいい作業だったりもします
と、長年のご使用によって
まんべんなくあちこちの糸が擦り切れて
汚れもついている状態ですので
今回は半分以上解体して
汚れを落としつつ部品交換と
縫い直しとコバのみがき直しをすることになりました
では一部、仕上がりをご覧ください
修理前
修理後
オーナー様が悩みに悩んで決められましたが
いかがでしょう?
遠目からや、照明が変わるとまた違って見えるのですが
今日はここまで
続きはまた次回のお楽しみということで
みなさまよい4連休をお過ごしくださいませ
2020年03月07日
ボッテガ・ヴェネタ長財布のパイピング交換
こんにちは
今日は長財布のパイピング交換をご紹介します
商品はこちら
ボッテガ・ヴェネタさんの長財布
まずは修理前の状態をご覧ください
どちら側もこすれて革がなくなってきています
今回、持ち主様は
どなたかから譲り受けられたばかりのこの財布を
綺麗にメンテナンスして使いたいということで
ひねりてに持ち込まれました
ということで
弱り切ったパイピングを交換して
全体を磨くことになりました
では分解した画をご覧ください
ここからパイピングを外し
糸やボンドをきれいに取り除いてから
新しい革でパイピングを取り付けていきます
そして仕上がったのがこちら
元の革は羊革でしたが交換した革は牛革です
革の種類は違いますが
色とつや感がかなり近かったため
とてもいい感じになじんでいると思いますが
いかがでしょう?
長さの必要なパーツなので
継ぎ目は2か所になりました
表からはわかりませんが
こういうコーナー部分はどうしても裏ずれが出がちで
今回もこんな感じになりました
before after
でも、なじみ具合は元に負けてないでしょ?
before after
ボッテガ・ヴェネタ長財布
パイピング交換
全体メンテナンス(磨き) 22000+税円
作業期間 2~3週間
革製品の中でも
一二を争うくらい酷使されがちなお財布は
修理のご依頼が多い商品なのですが・・・
キャッシュレス化が加速化しつつある昨今
お財布がなくなって、過去の遺物
となってしまう時代も来るのかなぁ?
なんて、修理しながら思ったりしています
2019年12月21日
長財布の留め具部をアレンジ
こんにちは
今日はお財布の修理です
商品はこちらの手縫い製長財布
理由はなんだったか忘れてしまいましたが
元々あったパーツが切り取られた状態になっていて
このままでは見た目が良くないので
なんとか再度使えるように修理してほしいというご依頼です
元はこの裏面の水色の革から繋がった
4センチ幅ほどの革ベルトが
表のホックをカバーした構造になっていたという事でした。
内側には何かボンド跡のようなものがあり
革の塗装が一部剥げていました。
切り口はこんな感じで少しガタつきがありますね。
いろいろ相談させていただいた結果
新しい革で帯を作成して取り付けて
元の構造に近い仕上がりにすることにしました
革はひねりてでご用意できるものの中から
オーナー様に選んでいただき
今回は馴染ませるというよりはあえて反対色のオレンジで
アクセントを入れることにしました!
では仕上がりです
色は全く違いますが
革の質感や風合いは本体の紺色の革に近いので
いい感じに馴染んでいると思います
糸も新しい革色に近いオレンジにして
統一感を出してあります
かぶせ側の元のホックは取り除いて
紺色と水色の革の間にオレンジの皮を挟んで
新たにホックを取り付けてあります
新しい革帯で
内側のボンド跡や色はげ部分もすべて隠し切りました
長財布
かぶせホック部に革カバー取り付け 4000+税円
作業期間 1週間
紺色に水色とオレンジ
なんだか元気が出てくる色合いです
紺とオレンジの革はナチュラル仕上げの革なので
これから使用されるにつれて色合いもつや感も変化し
オーナー様色に染まっていくと思います
まだまだ綺麗で元気な状態だったので
これからどんどん使い愛でられていくのでしょうね
2019年10月05日
ボッテガヴェネタ長財布のファスナー&パイピング交換
こんにちは
今日はボッテガヴェネタの長財布
ボッテガといえばな編み込みタイプ
ファスナーのエレメント脇の布が擦れて破れかけています
ということで
今回はファスナーとパイピング革を全交換しました
う~ん、パッと見変わり映えしませんねぇ
ファスナーはYKKエクセラの
スライダー2個使用可能なタイプに交換してあります。
色はおそらく元の色と同じ黒ニッケルを使用
こっちは交換後の状態
こっちは交換前の状態
黒のメリットが活きて、目立ちませんよね
ボッテガヴェネタ長財布
ファスナー交換、パイピング交換
(引手移動あり) 22000+税円
作業期間 2~3週間
実は以前も
このお財布の修理をさせていただいたことがありまして
その時は引手の革を交換しました
こうやって同じ商品を
場所を変えて修理させていくことはよくありまして
その際、修理屋としては嬉しい
以前の修理個所との再会というご褒美を頂いてます
今回も見覚えのある引手が
まだまだ元気でいてくれて安心しました
2019年08月24日
ルイヴィトンダミエ、長財布のほころび修理
こんにちは
昨日の夜からやっと冷房なしで眠れるようになれて
ほっとしているひねりてですが
みなさまのご家庭ではいかがでしょう?
ちょっと、やっと一息入れられそうな環境に
なってきたのではないでしょうか?
では、修理のご紹介もちょっと一息入れて
小難しくないやさしめのものをご紹介しましょう
商品はこちら
ルイヴィトン、ダミエの長財布です
お財布修理にあるあるのほころび修理です
場所は折り曲げる部分の両サイド
表側 内側
一番摩擦の多い場所だけに
どうしてもこの場所から劣化は進みがちで
もしかしたら
お財布修理ご依頼ランキング1位かもしれないくらい
ご依頼の多い内容になります
では仕上りご覧ください
表側
内側
この場所は、大抵変形していることが多いため
どうしても裏ずれは起きやすいのですが
今回は結構うまくまとめることが出来ました
表側
内側
修理する商品の強度におけるひねりてのモットーとして
「最低限元と同じ、出来るだけ元より丈夫に」
というのがありますので
今回もそれに準じて
使用のたびに負荷がかかり易い
ポケット入り口部分のステッチは
折り返して3重に縫い上げてあります
表側 内側
その部分だけステッチが3重になっているのですが
たぶんパッと見は分からない程度の違いです
ルイヴィトン、ダミエ長財布
ほころび縫い2か所
(一部コバ補修あり) 2500+税円
作業期間 1~2日間
8月ももうあとわずか
みなさまこの夏やり残したことなどありませんか?
ひねりては花火です
今月末やり終える予定ですけどね
動きやすくなってきたことですし
みなさまももうひと遊び、されてみてはいかがでしょう?
どうぞ良い残暑をお過ごしくださいませ~
2019年06月29日
ルイヴィトン モノグラム長財布の破れ補修
こんにちは
本日の広島、蒸し暑いです
歩いてたら蒸しパンになってしまうんじゃないか
と思うくらいに蒸し暑い・・・
ってのは言いすぎですが、でも、嫌な暑さです
早く雨になって落ちてきてほしいな
さて、今日の商品はこちら
ルイヴィトンの長財布です
持ち主様ご愛用の30年近く経った代物ですが
綺麗に使われています
それでも、やっぱり経年劣化は進みますね
今回のご依頼場所はこちら
⇒
札入れの左側がステッチのラインに沿って破れてしまっています
この持ち主様
4年ほど前に赤丸部分のほころび修理や
ホックとファスナーの引手交換を
ブランド本店でしてもらったそうなのですが
その直後に
今回の場所が裂けてしまったという事
再度ブランドに相談すると、その部分の修理は不可能と言われ
やむなくひねりてに相談に来られたというご事情でした
たしかに修理直後に別の場所が壊れたら
そのまま諦めるのも切なすぎますよね
ということで
ひねりてで可能な方法をあれこれ説明させていただき
今回は出来るだけ見た目が元と同じように見える仕上げで
作業させていただくことになりました
では仕上りご覧ください
破れ部分を大きく分解し
破れていたパーツの表革と内張りとの間に
ナイロンテープを接着で挟み込み
元の状態に戻して縫い留めてあります
モノグラム側から見るとこんな感じ
コバも少し整えました
革破れ部補強修理1か所 6000+税円
作業期間 1週間
仕上がった商品のお引き取りは
ご主人様が来られたのですが
その後、お礼メールが届き
満足いただけた様子が分かってうれしかったです