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広島近郊の方には、お店の詳細を知っていただくために
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ご来店ください。

・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
予めご了承ください。

・2014年4月より前の記事では
その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。

・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
ご来店ください。

場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが

その際は、携帯電話をお持ちの方には
店外で他の用事などをしてお待ちいただき
受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。

2021年04月03日
ロングコートの裾カットといろいろ補修
こんにちは
早速ですが本日の商品です

ベージュの羊革製で春秋向きの使い易そうなロングコート
薄い羊革を使ってあるので
これだけの大きさでも軽くて着心地良さそうな一品です


ということでもありまして
全体に生地が裏打ちされていて
丁寧に作られてはいましたが

やはり長年の着用であちこち劣化が進んでいました

そして、オーナー様の一番の気がかりはこちら


前裾の2枚合わせて縫い留めている部分から

革が破れています


ということで
裾の破れ部分がなくなる程度までカットし

ボタンの破れ部は裏から補強後縫い留め
全体に乾燥が進んでいるため
しっかりと栄養を与えるメンテナンスを
させていただくことになりました

が、この前身ごろの裏をはじめ

あちこち伸び縮して変形しており
最初からてこずるであろう予感は
しっかり的中してしまいました

その悪戦苦闘の結果がこちらです

まず一目でお分かりかと思いますが
かなり色が濃くなりました。
これは、変形部分にアイロンをかけて形を整え
乾燥していた革に乾かす時間をとりながら
何度もタピールレーダーオイルを塗り
仕上げにレーダーフレーゲクリーム無色で汚れやすい
襟、袖口、裾周りをしっかりコートして仕上げることによって
変化した結果です

全体にシミ、皺、汚れはありますが
これもオーナー様が着用することにより刻まれた模様
ととらえれば
より愛着を持つことができるのではないでしょうか

そしてこちらはカット後の裾



前側と裏側の革のサイズが大きく違うために
かなりのたわみが発生している状態でしたが
あれこれ試して今回の仕上がりにたどり着きました

表側 裏側
最初の状態は
この裏の革の補強のために使われていた生地が
ほとんどはがれていて、
革の方は伸びて変形してしまった状態でした。
(これは修理後の写真です
)

本来ならすべて分解して、
裏の生地も新しく張り替えて作業をすれば
ピシッと決まる内容ですが
それをすると相当時間も費用もかかってしまいます



なので、今回はこの部分にアイロンをかけて
形を整えることにしたのですが
それがなかなかすんなりいかず苦戦しましたぁ

それでもなんとかここまで整えることができてよかったです

持ち込まれたときに破れていた部分には
あえて紫の羊革を使って補強して、
チラ見えした時にアクセントになるようにしてみました

裏革をとめる飾紐も紫にしてみました

ボタン部分の破れ部はこんな感じ

ボタン部分の破れ部はこんな感じ
表側

右の縫い目で表と裏の革を縫い留めてあったのですが
そこが破れていたので、
破れ部を裏からナイロンシートと革で補強した後
右の縫い目は裂け目を隠すために飾り縫いをし
左の縫い目で表と裏の革を縫い留めてあります

裏側
遠目に見たらこんな感じ

その他にも
左ポケット部の破れ修理や
ほころび縫い
裏革留めなどもしたのですが
写真撮り忘れてます

残念・・・

羊革ロングコート
裾カット
変形調整
左ポケット破れ部補強縫い
ボタンホール部破れ補強縫い3か所
袖口ほころび縫い3か所
裏革留め6か所
全体メンテナンス 35200円(税込み)
作業期間 1ヵ月
ここのところのひねりて状況の影響で
この方にも3か月お待ちいただいたのですが
なんとか春先のご使用タイミングに間に合ってよかったです

ナチュラルな風合いのこのロングコート
桜にも新緑にもよく似合いそうです



2021年03月06日
ムートンジャケットの破れ部分を革で補強
こんにちは
今日の商品はこちらのムートンジャケット

詳しくないので説明できませんが
なんだかレアな逸品のようです

今回のご依頼場所はこちら

なかなか派手に破れとってですね




では仕上がりです


これだけの革を貼ると






オーナー様の気になる点はこちらだけでしたが
ヒネリテ的にみると、この辺全体に危険地帯

裏からちょっと押しただけでもピリッ

と亀裂が入ってきそうなくらいの劣化状態でした

まずは全体的に劣化が進んでいて
今回修理をしても
また別の部分に破れや亀裂が発生する可能性が高い
ということをご理解いただいた上で
今回はこの袖部分だけ修理させていただくことにしました

で、あれこれ悩みましたが
複雑に破れていたこの部分には
ナイロンテープをボンドでしっかり貼り付け
必要な部分を縫い留めて補強をしました

その後
この部分を大きく覆うように新しい革を張り付け
縫い留めて仕上げました

修理の詳細はすべてお任せいただいたのですが
革は脇下からすべて覆うように縫い留めました
どうしても張りが出て着心地も変わってしまってはいますが
強度はしっかりあげられています

ムートンジャケット
左袖破れ部補強+革カバー修理 12000+税円
作業期間 2~3週間
やはりこのお方にも
約3か月お待ちいただいてしまいましたが
お帰りの際に
お願いしてよかったの一言をいただけて
とてもありがたかったです

また来シーズン、活躍してくれますよう願っております

2020年11月28日
革ジャケットへ飾りステッチ
こんにちは
今日はこちらのシンプルなジャケットの
アレンジをご紹介します

黒い革に金具やポケットがバランス良く配置された
シンプルながらも個性的なおしゃれなジャケットですが
オーナー様には何か物足りないらしく

今回赤糸を使って
袋縫いでふわっとしている端を落ち着かせる
という効果も兼ねて
あちこち縁取りを施させていただきました

before
after
前立て
before
after
ポケット
革ジャケットに飾りステッチ
襟、ポケット、前立て 13500+税円
作業期間 約1週間
最初はポケットにも襟にも1ラインだけ入れていたのですが
引き取りに来れた際に、襟に2ライン追加し
再度引き取りに来られた際に、ポケットに3ライン追加して
この仕上がりになりました

ご自身曰く、派手好きだそうです



最終的に納得いただけて良かったです

2020年11月14日
ムートンフライトジャケットの襟をカット&メンテナンス
こんにちは
もう立冬は過ぎちゃいましたが
広島市内ではまだ紅葉を楽しめてます



では、今日の商品です
ムートンのフライトジャケットです

こちらのジャケット
オーナー様のご要望は、襟が大きすぎるので
カットしてほしいということでした








確かにかなり長くて
暖冬続きの広島で、必要になる場面は
なかなかなさそうですよね

なので、今回は5センチほどカットすることにしました。
それから
作業しながら革の乾燥具合が気になったため

途中でひねりてからご提案をして
追加で全体メンテナンスをさせていただくことにしました

では仕上がりです

襟もとのアップをとり忘れてますが
尾錠が2個あったものを1個にして
いい感じになじむ仕上がりにできました

全体メンテナンスは
レーダーオイルをたっぷり2回塗り
レーダーフェット、レーダーフレーゲクリーム無色を重ねて
磨きあげました

1回塗っては数日置いてを繰り返し
時間をかけて仕上げてあります

before
after
AVILEX LTD
ムートンフライトジャケット
襟カット、全体メンテナンス(磨き) 10000+税円
作業期間 約3週間
このジャケットの革は
スエード面を樹脂加工してある特殊な革で
これまでも何度かお手入れさせていただいたことはありまして
スムース革でもなくスエードとも言いにくい点で
メンテナンス方法には頭を悩まされましたが
タピール代理店の担当者さんのアドバイスを参考に
今回のようなお手入れをさせていただくようになりました

植物性のオイルをたっぷり入れることで
潤いを与えて、破れにくくさけにくく出来



動物性のオイルでさらに強度を上げて防水効果を与え





最後にワックスで仕上げることで
樹脂部分を保護してはがれにくく出来ていると思います

ムートンは羊の革で
柔らかく軽いというメリットがあると同時に

薄くて破れやすい、引っ張り強度が弱い
というデメリットもあります

一見分厚くて丈夫そうに見えるかもしれませんが

牛革に比べるとか弱い素材になりますので

その点を踏まえて取り扱われることをおすすめいたします

2020年02月01日
B-15C フライトジャケットのリブ交換
こんにちは
ちょっとお久しぶりになりましたが
今日の商品はこちらのフライトジャケットです

フライトジャケット好きな方々などはご存じかと思いますが
こちらのジャケットは
あのマリリンモンローが着用したことで有名な逸品だそうです

正式名称は
「JACKET, FLYING, INTERMEDIATE, TYPE B-15C」
オーナー様は
まだまだ状態は良くて着られるのだけど
リブのところだけが虫食いなどで劣化しているので
その交換をしてほしいということで持ち込まれました

リブ周辺にはあちこち繕った跡があり
裁縫上手なおばあさまが直してくださったものだそうで

このまま廃棄するのも忍びなく
おばあさまとの思い出も含めて大切にしたいので
しっかり修理して、長く着ていきたいとのこと

ということで
同じ色合いの紺のリブを仕入れて付け直しました

届いたリブのサイズがゆとりあるものだったので
袖口はもとより長めに取り付けました

この辺がひねり手には革のジャケットより難しく感じましたが
なんとかうまく仕上げられてほっとしてます

強度にも表からの見た目にも影響ないところなので
問題はありません

JACKET, FLYING, INTERMEDIATE, TYPE B-15C
フライトジャケットリブ交換
両袖、裾(材料費込み) 25000+税円
作業期間 1か月~
今回作業してみて
たっぷりと防寒素材が使用されていることがよくわかり
さすが空軍仕様のジャケットだなぁと感心しました


しっかり縫製されてるので少々の風も通しそうにありません

これで、オーナー様
おばあさまの思い出とともに
暖かく過ごしていけるといいなぁ
と願ってます

2019年11月30日
革ジャンのベルトを機能的に加工
こんにちは
さっそくですが今日の商品はこちら
ライダースジャケットです

色合いも自然な風合いの赤茶色と
どんなスタイルにも合わせやすそうな一品です

今回のご依頼場所はこちらです

パッと見どこが悪いのかわかりませんでしたが

オーナー様曰く
この裾にある調整ベルトの厚みが薄すぎて
金具から抜けそうになる不安定さが気になるという事

正直なところひねりてには気にならない程度の
感じだったのですが

気になる感覚は人それぞれですよね

ということで
「どこまで納得いく調整になるかわかりませんが・・・」
という前提で
金具から抜けにくくなるように
このベルトの厚みを調整してみることにしました

この1.2㎜厚のオイルレザーを中に入れて

再度組み立てました。


中に入れてくるんであるので、
中に入れた革の
切り口周りと付け根付近は適度に漉いて仕上げてあるので
極端な段差がつくことなく自然に仕上げられました

中に入れてくるんであるので、
厚み以外の見た目は元と変わりません

ステッチも裏ずれなく仕上げられました

ステッチも裏ずれなく仕上げられました

金具に通してみると
やはり厚みが増してる分、金具への食いつきが良く
いい感じに抜けにくく仕上がりました




ライダースジャケット
裾ベルトの厚み調整(分解あり)2か所 5000+税円
作業期間 3~4日間
仕上がりをご覧になった持ち主様から
OKいただけて、ホッと一安心です

そしてこの後、
襟先のホックを交換してほしいと再度ご依頼いただいたので
次回はまたそのご紹介をさせていただきます

2019年08月10日
スエード革シャツ型ジャケットの袖丈カット
こんにちは
さっそくですが、本日の商品は
スエードのシャツ型ジャケットです

オーナー様が古着をネットで購入されたものです

そして、ネットショッピングのあるあるだと思いますが
実際に届いてみると、袖丈が長すぎたため
ひねりてにご相談に来られたというわけです

こういう場合、通常よくご依頼いただくのは
袖先からのカットなのですが

今回袖先からご希望される長さまで短くしてしまうと
もともとついているボタンのボタンホールが
中途半端に残ってしまうなど
お気に入りの袖口周りのデザインの良さが
多きく損なわれてしまうため

肩の付け根側からのカットでご依頼いただきました

ただ、その場合
もう少しゆとりが欲しいかな?と思うくらい
このジャケットが
オーナー様の体にぴったりのサイズだったので

カットと同時に袖幅も広げる必要があります

ということで
結構大掛かりな作業となりましたが
こんな感じに仕上がりましたので
ご覧ください

before after
before
after

幅だしに使用したのは豚のスエード革です

ジャケットの革は銀面の無い床革なので
柔らかく体に馴染みやすいという長所
の反面

あまり丈夫とはいえず
破れやすいという短所
もありますので

負荷のかかり易い脇下部分には
あえて薄くて軽くて丈夫な豚革を使用しました

革の種類は違いますが
色合いが近いためかなりうまく馴染んでいます

前
before after
後
before after
裏地も同様に肩先からカットして幅出しもしてあります

スエード革シャツ型ジャケット
肩付け根側から袖丈カット(5㎝)
袖幅出し(脇下部分から約20㎝先まで)
裏地も同様にカット+幅出し 32000+税円
作業期間 約1か月
仕上がり後にオーナー様に着用していただくと
肩回りは問題ありませんでしたが
肘下あたりが元より少し窮屈そう・・・

今回の作業方法では
多少元より袖幅が細くなるとは思いますが
着心地に影響が出ることになるほどとは
予想できませんでした

オーナー様は
汗もかいててくっついてるから正確にわからないし
少しは伸びるでしょうからと
とりあえず着てみるとおっしゃって下さいましたが

また折を見てその後の着心地を確認させていただき
必要な対応を相談させて頂こうと思います

今回の教訓
「カット後のサイズ変化には要注意
」

ですね

大変勉強になりました

2019年04月27日
ムートンフライトジャケットをアレンジ修理
こんにちは
今日の広島は風が強い

寒い



さて、今日から世間はGWらしいですねぇ

そんな中、ひねりては土日以外営業してます

修理内容によってはGW中に納品も可能ですので
仕事に使いたい鞄などお急ぎの修理は
早めにご相談くださいませ

今日の商品はこちらのムートンジャケット

内側が羊の毛でおおわれていて
とっても暖かそうな一品です

が・・・
こんなとこや
こんなとこ
ここも・・・
わきの下や
今後破れそうで不安なところがあちこちにありました

なので今回は
表から新しい革で、出来るだけデザイン的にカバーして
補強することにしました

では、仕上りご覧ください

まずは後姿です
こちらのジャケット
既に傷んで穴が開いている所以外にも
今後が不安な状態の場所があちこちにあったので
思い切って
不安なところをすべて覆い尽くすデザインでカバーしました

右袖の付け根後ろ側部分
左肩前付近
革テープ部分はすべて分解して
新しい革を挟み込んで仕上げてありますので
強度も十分上がりましたし

綺麗に仕上げられました

背中のパーツ以外はすべて
革の流線型のラインを活かして使用したこともあって
このジャケットの
カジュアルでラフな感じに馴染む
仕上がりに出来たのではないでしょうか?

ムートンフライトジャケット
革カバー補強修理
背中左右各1か所づつ
左肩1か所
左袖付け根1か所
右袖脇下1か所 36000+税円
作業期間 約1か月
ところで、この修理に使用した革なんですが
実はひねりても初めて手にした
カピバラなんです

以前革屋さんで
「メーカー用に用意した革の余りだけど
なかなかない面白い革ですよ」
と奨められて入手した革です

最初見た時は驚きましたが
調べてみると、食用にしている地域もあるらしく
世界的には珍しくない革のようです

仕上げ方によるところもあると思いますが
その質感はオイルレザーのようにしっとりとしていて
表面はヌバック様に起毛しています。
この質感と色合いが
ジャケットの風合にマッチするなと思ったので
オーナー様に奨めたところ
気に入っていただき使用することになったわけです

柔らかいので、体の動きも邪魔しない
いい仕上がりに出来たと思います

最後に
今日はお昼の外出時間に通った京橋川沿いで
雀の砂浴びを間近に観察できちゃいました

インスタグラムに動画をアップしてあるので
リフレッシュしたい方はぜひ
珈琲のお供に
覗いてみてください


こちらを気にしつつも
気持ちよさそ~に、スリスリする姿はたまりませんよ~





今日からフルでお休みの方も
フルでお仕事の方も
みなさま
それぞれによいGWを・・・

2019年04月13日
マッキントッシュのコートをアレンジ修理
こんにちは
今日はこちらの商品をご紹介します

マッキントッシュのコートです。
これはひねりての私物でして
だいぶ色褪せちゃってますが、紫色で
10年以上愛用しているお気に入りの一品です

今回も残念なことに
修理前の写真を撮り忘れてしまっていて
比べることが出来ないのですが

仕上がりだけでもご紹介させていただきたいと思います

こちらの商品、
ご存知の方も多いかと思いますが
防水性のあるゴム引きの特殊な生地が特徴的な商品で
その特殊性のためか
どのクリーニング店でも受付けてくれるというわけではなく

気楽にメンテナンス出来る代物ではありませんでした

これまで自己メンテナンスや
メーカー推奨のクリーニング店に依頼してのメンテナンスで
12年ほど愛用してきましたが
さすがに襟の付け根部分の黒ずみが目立ってきたり

クリーニング店で接着し直してもらった
袖ぐり周りのシームテープも
再度剥がれてきてしまったりと

このまま着るには忍びない姿になってきたため

意を決して自己治療をすることにしました

まずは襟元
修理前の襟元はこのように
2枚の生地を圧着させているカーボンや
生地の間のゴムが
皮脂や汚れなどによって劣化して溶解し
染み出てきて黒ずんでしまっていました

なので、この表の生地を紫のラム革に交換しました

前
ここは、そこまで目立ってませんでしたが
少し擦れて穴が開きかけている部分があり
着用時には良く擦れる部分なので
今後少しでも長く愛用するために、
早めに予防する目的で
表からカバーして補強しておきました

後

袖ぐりの内側のシームテープがはがれていたところは
同じ紫のラム革でテープを作り
接着してカバーしました

袖口も擦れてきて破れかかっていたので
同じくラム革を使ったパイピングでカバーして
擦れを隠し補強しました



襟表側の生地を革に交換 12000+税円
袖ぐり表側補強革カバー
袖ぐり内側シームテープを革に交換 24000+税円
袖口周りにテーピング補強 8000+税円
合計 44000+税円
作業期間 約1か月
*修理場所に近いところの
他のシームテープがはがれかけている場合
追加料金が発生します

あくまでひねりての見解ですが
正直なところこのコート
他の素材と比べて機能性が良いとは言えません

ゴム引きのせいか、コート自体が結構冷たくなって

決して保温性に優れているとは言い難いですし
細身のデザインなので着にくいし動き難い

それでも色とデザインと着用時のラインの美しさに
一目ぼれして購入して依頼
気に入って愛用し続けてます

基本ひねりては
機能性とデザイン性のバランスが良いものが
好みではあるのですが
たまにはそういうお気に入りがあってもいいと思ってます

ただ、状態良くメンテナンスしたり保管することが
他の素材より難しいという点で
なにかと頭を悩まされ続けたのには参りましたぁ

今回、ここでご紹介したのは
ひねりてと同じように
ゴム引きコートを愛用していて
同じような劣化具合で着るに着られず
処分も出来ずに困ってる方がいらっしゃるのではないか
と思ったからなんです

参考までに
修理後2か月ほど着用してみた
ひねりての感想をお伝えしますと
襟元をしなやかで柔らかいラムに変えたことで
首への肌あたりが柔らかくて気持ちが良く、
着心地は良くなりました

そして何よりうれしかったのは
今後長期保管する際は
良く擦れて汚れる部分が革になっていることで
革用のクリーナーとオイルで
自己メンテナンスして保管することが出来るので
毎年「高額なクリーニングに出そうか、どうしようか・・・」
と頭を悩ますこともなくなるな、と思うと
とても気分が楽になったことです

もし、同じような境遇の方いらっしゃいましたら
一度ひねりて迄ご相談くださいませ

一緒にマッキントッシュあるある話が出来れば嬉しいです

2019年03月30日
M422A フライトジャケットのリブ交換
こんにちは
今日の商品はこちらです

COLIMBO
RainbowCountry
MUSHMANS
U.S.NAVY FLIGHT JACKET
WWⅡ M422A Test Sample
"Neutral"
すみません、お客様からのメールをコピペしてます

これは分かる方にはわかる内容だと思いますので
知識のないひねりてからの説明は
差し控えさせていただきますね

今回のご依頼場所はこちら

ウエストと袖口のリブが伸びたり
虫食いのように穴が開いているので
新しいものと交換してほしいとのご依頼でした。

正直言いましてウエスト部分のリブ交換は初めての事
さすがにここまで来たら引き返せない
という緊張の瞬間でした

材料はお客様からの持ち込みで
元とそっくりぴったりの材料をご用意いただいていたので

イメージも変わることなく交換できました

before after
糸は元の方が麻っぽい毛羽立ったタイプだったので
交換後のポリエステル製と比べるとつや感が違いますが
色も太さも近いものを使用してあるので
遠目にはわかりません・・・よね?

before
after
ファスナー部分は右側だけ一部分解してますので
左側は元の糸です

こうやって見るとやっぱり違いますねぇ・・・
ま、許容範囲でしょう

ライニング側はこんな感じ
表は元のステッチ穴を一目ずつ
ミシンを手回ししながら縫ってますので
ずれはありませんが

裏側はそういうわけにはいかず
こんな感じにずれてるか所はございます

もちろんオーナー様には事前にご了承いただいてますよ

フライトジャケットリブ交換(両袖口、ウエスト周り) 27000+税円
持ち込み材料あり
作業期間(材料仕入れなし)
約1か月
材料をこちらでご用意する場合は、別途費用がかかります

今回、ひねりてが
ウエスト周りの作業は未経験だと伝えても
あえてひねりてを選んでくださったオーナー様
結構な賭けをしていただいた分



期待を裏切れないなと、緊張しましたぁ

納品後、
仕上がりに納得して喜んでいただけたときは
嬉しかったですし、ホッとしました

H様ありがとうございます
お陰様で良い経験をさせていただけました

こちらの商品
オーナー様の数あるコレクションの中のひとつだそうです

両胸のワッペンはオーナー様セレクトのものを
お店で取り付けてもらったということ

フィリックス?がかわいいですね

納品前には
ひねりて愛用のタピールレーダーオイルで
お手入れさせていただきました

今シーズンはプロ野球もすでに開幕し



桜前線も通過中という暖かさとなってしまったので

着用は見送られることとなりましたが

来シーズン、オーナー様のもとで
しっかり活躍してくれることを願っております
