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身近なものを修理して使用する楽しさをお伝えするために
公開しております。
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納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
予めご了承ください。
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その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。
・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
ご来店ください。
場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが
その際は、携帯電話をお持ちの方には
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受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。
2024年03月23日
ルイヴィトン、モノグラム、ルーピングの内張交換他
こんにちは
早速ですが本日ご紹介の商品です
こちら、たしか持ち込まれた方のお母様に買ってもらった
思い出の逸品だったかと思いますが
2~30年ほど経つ年代物ということもあり
全体に弱っていました
パッと見の外観は大丈夫そうですが
内側はこの通り
おそらくスエード調の人工皮革が使われていて
全体にポロポロと劣化が進み
このままでは使用できない状態でした
ファスナーの引手は外れてなくなっています
ということで
今回は内張交換とミガキ
そして本体底4隅のステッチの上糸が
摩耗して無くなりかけていたので
その部分の補強縫いをさせていただくことになりました
では仕上がりです
色はオーナー様がお好きなコーラルピンクです
before
after
内ポケットの中は
ローズピンクの光沢生地にしたので
色移りのリスクもなく安心してご使用いただけますし
ちょっとしたアクセントになって
開けるたびに気分も上がる感じです
before
after
ファスナーも本体、内ポケット共に交換し
なくなっていた本体ファスナーの引手は
シンプルなゴールドの短冊形をつけました
ミガキは、修理で分解した段階で
クリーナーを使って汚れを落とし
モノグラムには
レーダーオイルを軽く塗ってひび割れ予防をし
ヌメ革には
レーダーオイル+レーダーフェット+レーダーフレーゲクリーム
の最強セットでメンテナンスをし
しっかり栄養と耐久性を与えて表面を保護して仕上げました
ルイヴィトンモノグラムルーピン
内張交換、ファスナー付き内ポケットX1
本体ファスナー交換
底角4隅ほころび縫い
ミガキ 63800円(税込価格)
作業期間 約1ヵ月
作業してみて実感しましたが
こちらの鞄の入り口部分の構造はなかなかの曲者で
予想以上に手がかかり苦戦することになりましたが
なんとか仕上げることができて良かったです
今回、内張の色をピンク系でまとめたことで
明るく元気の出る仕上がりなったので
オーナー様の気分も上がって
活躍してくれていることを願ってます
Posted by ひねりて at
15:55
│Comments(0)
│修理(ほころび、革あてなど)│修理(内張り交換)│LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)│鞄│修理(傷跡メンテナンス、ミガキ他)
2024年03月16日
グッチ大型ショルダーバックを小さくリメイク(後編)
こんにちは
早速ですが前回からの続きで
大きなショルダーバックを小さくリメイクした鞄の
仕上がり具合をご紹介します
まずは本体です
こちらが元の状態
胴体外側の革パーツを取り除いて
内側のパーツだけで作り直しています
マチ幅は元と同じにして
パイピングも元の物をサイズ調整して
改めて取り付け直してあります
そして内側です
出来るだけ元のパーツを使いつつも
必要な部分にはオーナー様セレクトの紫の革で
部品を作って仕上げました
写真はライトの影響で明るく見えますが
かなりトーン抑え目の紫なので
パッと見は目立たず、渋く
大人っぽい仕上がりになっています
ご使用されるときにちらっと見える紫が
気分を上げてくれそうですよね
オーナー様ご希望の長さで使いやすくなるよう
元のストラップの金具の配置等をあれこれ検討の上
この仕上がりとなりました
冬など厚着した時のために
ご希望の長さからも少し長く出来るようにしてあります
ストラップの本体側と根モモは
元のストラップのラインに合うようにカットして
新たに作り直しました
この金具が
体にあたって痛くない位置に来るようにしてあります
マチ周辺のコバは、新たに磨いて塗りなおしてあります
今回のリメイク
パッと見あんまり変わっていないように見えて
簡単だったのでは?と思われるかもしれませんが
これが元のステッチ穴が見えないように仕立て直したり
元の雰囲気を損なわないようなデザイン
構造を細部まで考えたりする必要があり
結構神経を使う大変な作業でした
なんとかバランスの取れた形に出来て
ほっとしています
グッチ大型ショルダーバックを
小さくリメイク 81400円(税込価格)
作業期間(正月期間含む) 約3か月
そもそもメンズかな?
と思うくらい大きなサイズだったので
確かに普段使いはし辛そうだし
何しろ重たかったぁ!
なので、今回のリメイクでかなり使いやすくなったと思います
オーナー様も一目で気に入ってくださったご様子
喜んでお持ち帰りいただけて良かったです
2024年03月09日
グッチ大型ショルダーバックを小さくリメイク(前編)
こんにちは
早速ですが本日の商品です
すみません
作業途中で修理前の写真を撮ってないことに気づいたもので
どの写真もストラップの片側を取り外した状態になってます
今回のオーナー様のご希望は
この鞄が大きすぎて重たくて、長らく使えていない状態なので
もっと小さく作り替えてほしいというものでした
なので、しっかりお時間いただいて見積もりをし
あれこれご相談させていただいた結果
胴体のパーツの外側の革を取り除いたサイズに合わせて
作り替えさせていただくことになりました
内容を言葉で説明するのは難しいので
また次回
写真で仕上がりの詳細を説明させていただきますね
ということで今回は
一部だけお見せしておきます
Posted by ひねりて at
15:23
│Comments(0)
│修理(サイズ調整)│修理(持ち手関連)│修理(アレンジ)│鞄│修理(革部品交換、大物修理など│GUCCI(グッチ)│作成(オーダー他)
2024年03月02日
コルネットケース、ポケットのファスナーを交換
こんにちは
今日の広島はさぶく
雪が降りました~
そしてひねりての鳥予想が的中
イカルとシメに出会えました~
写真はインスタにあげますので良かったらご覧ください
では本日の商品です
こちら、特殊な鞄なのですが皆様おわかりでしょうか?
見ただけでわかる方はきっと音楽家の方ですね
はい、正解は
コルネットという楽器用の鞄です
オーナー様曰く
30年?くらいご使用の逸品で
同じような鞄を買おうと思うと高く
同じメーカーのものはもうないのだそうです
そして今回のご依頼場所はこちら
前ポケットのファスナーが傷んで
使えない状態になっています
そして両端はこんな感じ
こうなると、ファスナー交換をするしかないのですが
今回の鞄の特殊な構造と、劣化状態経年数がネックで
元通りの見た目にするための修理はリスクが高すぎます
ご覧の通り内側には分厚いクッションがあります
ひねりての経験上、年代物になればなるほど
出来るだけ分解はしないほうが良く
手数も少なくするに越したことはありません
ということで
オーナー様にいろいろなリスクの可能性を説明し
あれこれ相談させていただいた結果
今回はファスナーの両端部分は分解しないで
交換する方法にさせていただくことにしました
では仕上がりをご覧ください
ファスナーは黒色のコイルファスナーで
元のサイズに近い8番を取り付けました
古いファスナーはカットして
新しいファスナーの端は縫いこまずに仕上げてあります
ミシンだけで両端の際まで縫い留めるのは無理なので
手縫いをしてあります
オーナー様には
両端の縫製が端までできない可能性に
ご了承いただいてましたが
端までしっかり縫い留めることができて良かったです
コルネットケース
ファスナー交換約30㎝
両端分解なし 9900円(税込価格)
作業期間 2週間
とにもかくにも
他の部分の劣化を進めずに作業を終えられて
ほっとしました
こちらのオーナー様
学生時代の、確か吹奏楽部から始めて
社会人になっても趣味で続けられていらっしゃるそうですが
長く続けているからこそ感じられる
楽しさとか喜びといったものがあるんだろうなぁと
羨ましく思いました
2024年02月24日
ボストンバックのファスナー上止め交換&マグホック取り付け
こんにちは
昨日はサンフレッチェ広島が新スタジアムで初の開幕戦
朝からパタパタとヘリの音がBGMとなりました
雨も降らず、勝利スタート出来て良かったです
さて本日ご紹介の商品はこちら
綺麗なコーラルピンクが春気分にさせてくれる逸品です
今回のご依頼場所はこちら
入り口にはオープンタイプのファスナーがついてますが
ファスナーを閉めたときにスライダーが抜けてしまうのを
何とかしてほしいとのこと
あとはファスナー上のスペースを使って
マグホックを取り付けてほしいとのこと
ということで今回は
スライダーが抜けないように
この上止めを大きいサイズに交換し
マグホックをバランスよく取り付けることにしました
では仕上がりです
マグホックを
全体のバランスを見ながら中央に取り付けました
before after
元々は5番の上止めがついていましたが
新しく取り付けたのは8番の上止めです
これで閉めたときも
開けてスライダーが片側についているときに引き上げても
外れないように出来ました
大型ボストンバック
スライダー取り付けと上止め交換
マグホック取り付け(分解あり) 7920円
作業期間 1週間
こちらの鞄
元々は持ち込まれた方の亡きお母様の持ち物で
ほぼ未使用で綺麗な状態なので
修理をしてご自身が使っていきたいということでした
コーラルピンクはオーナー様のお好きな色だそうで
お母様の思い出とともに
お気に入りの逸品になってくれることを願ってます
2024年02月17日
エルメスカードケース破れ部を修理
こんにちは
本日の商品はこちらのカードケース
使いやすいということで20年以上ご使用の逸品ですが
それだけ使われてればあちこち弱ってくるのは当然で
7年ほど前にはファスナー交換をさせていただいてます
そして今回はこちら
カードの角が当たるところの革が
上下ともに擦れて穴が開いてきています
反対側の底側も穴は開いていないけど
だいぶん弱っています
あとはポケットに入れてることが多いせいか
糸が擦れてなくなりかけているところもありました
そして、全体的に汚れてます
ということで
今回は革の弱っているところを部分的に交換し
ほころび部分を縫い戻し
全体のメンテナンスをさせていただくことになりました
では仕上がりをご覧ください
弱っていた革をカットして
オーナー様に選んでいただいた新しい革を
新たに継いで強度を上げました
ほころび部分も縫い戻しましたが
表側のアップの写真を撮り忘れてます
あとは全体の汚れをしっかり取り除き
オイルとワックスで栄養を与えて表面を保護して仕上げました
革継ぎの修理のために分解した際に
しっかり内側の汚れも奥まで取り除いてあります
コバもろうで磨きなおしました
今回一番心配だったのはこの湾曲した部分の縫製ですが
表裏ともに良い位置に針を落とすことが出来て
うまく仕上げられました
HEMESカードケース
革部分交換
ほころび縫い1か所
ミガキ 16500円(税込価格)
作業期間 1週間
20年も経っていれば
さすがに劣化は進んでしまいますが
それでも本体側が
まだ修理に耐えうる強度を維持できているのは
さすがエルメスと言えるのかもしれませんね
Posted by ひねりて at
15:36
│Comments(0)
│修理(ほころび、革あてなど)│修理(アレンジ)│HERMES(エルメス)│財布│小物類ほか│修理(傷跡メンテナンス、ミガキ他)
2024年02月10日
ポーターショルダーバックのバックル交換
こんにちは
さて、本日ご紹介の商品はこちらです
ポーター、ショルダーバックの
片方のプラスチックバックルのオス側が
割れてしまって使えない状態です
もう片方はまだ大丈夫
ということで
壊れているほうだけひねりてで仕入れられるバックルに
交換することになりました。
では仕上がりです!
ここの縫製部分が
使用するミシンが違うため
元のような縫製方法ではありませんが
使用するには問題ありませんし
オーナー様にもご了承済です
バックルの形も出来るだけ近いものを探してみましたが
遠目に見た感じいかがでしょう?
ポーターショルダーバック
プラスチックバックル交換1か所 2750円(税込価格)
作業期間(仕入れ期間含む) 10日間
ひねりてでは、部品交換の場合
同じものに交換できるという点で
まずは購入先での修理をご提案させていただきます
それでも、こちらのオーナー様は
時間もかかるしひねりてで大丈夫ということでしたので
出来る限り見た目が変わらないよう努め
今回は割と近い商品を探せてよかったのですが
場合によっては見た目が大きく変わってしまうこともあります
部品交換の修理をご検討中の皆様は
まずは購入先に問い合わせをしてみていただくことを
お奨め致します
そして、ひねりてでご依頼いただく場合は
上記の点にご理解の上で
ご利用いただきますようお願い申し上げます
2024年02月03日
イビザショルダーバックをお好みの形にリメイク
こんにちは
早速ですが本日ご紹介の商品です
イビザのショルダーバック
革はオーストリッチで
グリーン系の斑染で赤色がうっすらランダムにのせられた
個性的な一品です
こちらの鞄、新品でして
オーナー様のご要望はといいますと
ご自分の使いやすい形に変えてほしいというものでした
外側も内側もなかなか凝った構造なのですが
それがオーナー様には合わないようで
特にマチが深くて丸っこい形が使いにくくて
お好みではないのだそうです
(写真は紐の構造見をるために、片側をほどいた状態です。)
今回のオーナー様は鞄がお好きな方で
ご自身が好まれる機能やデザインが
はっきりわかっていらっしゃるため
好みにそぐわないものは
せっかく買っても使わなくなってしまうのだそうです
それではもったいないので
ある程度費用がかかってもお好みの形に変えてほしい
とのことでご依頼いただきました
ということで
こんな感じにリメイクいたしました
ご依頼時に見本でお持ちいただいた鞄に近づけて
縦長のすとんとした形に仕上げました
1センチ幅を小さくしました
内張は3部屋だったところを
真ん中の部屋を残して両端二部屋のパーツを
天口のマチごとごっそり取り外し、マグホックも取り外して
あれこれ辻褄合わせて一部屋に大改造しました
それだけ取り除いても
内ポケットは2か所残ったので、収納力は十分あります
イビザのエンブレムも移動せずに残せました
before after
いかがでしょう?
ぱっと見がシュッとしましたよね
これがオーナー様にとって重要だったようです
イビザショルダーバック
全体をお好みの形にリメイク 35200円(税込価格)
作業期間 1ヵ月
*今回は年末年始を挟み、2か月ほどお待ちいただきました。
今回、出来るだけ費用を抑えるために
使われているものを出来るだけうまく生かして
内張への加工も最低限で済ませられるようにするために
あれこれプランを立てるのが大変でしたが
お陰で予想よりも分解量
作業量を減らすことが出来たため
見積金額よりずいぶん費用を抑えることが出来ました
オーナー様には仕上がりにプラスで
喜んでいただけて良かったです
そして現在別の鞄2点を
お好みの仕様にすべくお預かり中
ひねりての仕事に信頼いただけた証
と受け取っていいですかねぇ・・・?
改めてこの2点も頑張ります!
2024年01月27日
2024年01月27日
銅乱かぶせ付け根の破れ部を修理
こんにちは
大寒も過ぎて、今期の底は超えたのでしょうか?
年が明けてもう1ヵ月が経とうとしてますね
ああ、予想を裏切らない速さで時が過ぎてゆきます・・・
さて本日の商品はこちらです
こちらの鞄、オーナー様に教えていただきましたが
銅乱と呼ぶのだそうです
みなさん一度はご覧になったことあるのではないでしょうか?
そうです、よく電車や新幹線などの
車掌さんや運転手さんが持ってらっしゃるあの鞄です
この鞄のオーナー様も運転手さんで
今回持ち込まれたのは
先輩から譲り受けて使っていた銅乱
先輩から続く長年のご使用で
かぶせの付け根がこの状態
内側は問題ありませんが
本来このような経年劣化で使用できなくなった場合
会社から新しい鞄が支給されるので
それを使えばよいのですが
このオーナー様はそれはしたくないのだそう
先輩から譲り受けたものを、簡単には手放せず
せめて一度は直して
出来るだけ長く使っていきたいとの思いで
持ち込まれたのでした
その思いをお聞きして
「ならば精いっぱい頑張ります!」とお預かりし
修理してみました
では仕上がりです
遠目に見た感じ、いかがでしょう?
表側
まず全体に
ナイロンシートを接着した上に
元の素材(合皮)に馴染む色と質感の黒革を接着して
両端をミシンと手縫いで縫い留め
元のコ留め金具を留め直してあります
裏側
裏の素材はまだしっかりしていたのと
オーナー様が
以前より開閉がしにくくならないか気にされていたので
その点も踏まえて
裏側には何もあてずに仕上げましたが
表をしっかり補強してあるので強度は十分上がっています
銅乱
かぶせ付け根を革でカバーして補強
(片側) 16500円(税込価格)
作業期間 1ヵ月
今回のお修理、正直なところ
もしかしたら修理代が鞄代を
上回ってしまっているかもしれません
が、このオーナー様はそれでも修理する選択をされました
オーナー様にとってそれ以上の価値を感じる鞄
ということなんですね
この仕事をしていると
同様の判断をされる方に出会うことは多く
例にもれず、ひねりてもその一人なので
とても共感し、嬉しくなってしまうのです
どうか、一日でも長くご愛用いただけますように・・・