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お願いとおことわり


     ・このブログは
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      身近なものを修理して使用する楽しさをお伝えするために
      公開しております。パソコン

     ・カテゴリ一番上の記事
      「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
      ご来店ください。家

     ・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格、
      納期などをご紹介しておりますが、
      同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
      価格や納期は変わります。
      あくまで目安として
      参考にしていただくために公開しておりますので、
      予めご了承ください。スマイル

     ・2014年4月より前の記事では
      その当時の消費税率5%で価格表示してありますが、
      実際にはご来店時点での消費税率で
      対応させていただくこととなります。金貨


2017年12月16日

紳士クラッチバックに持ち手を作成しました!


こんにちは

今日は鞄のこんなアレンジをご紹介しましょうスマイル



商品はこちらの紳士用クラッチバックカメラ




持ち込まれたオーナー様曰く

このままだと持ちにくいしキョロキョロ

手で持つ部分だけが汚れたり傷んだりしやすいのでダウン

持ち手を取り付けてほしいとのこと!


取り付け位置は、

鞄の左サイド入り口あたりのこの辺です↓














ということで

まずはひねりてが出してきた革の中から

お好みの革を選んでいただき雷

ご希望通りのサイズの持ち手を取り付けてみましたgood



では、仕上がりをご覧ください音符




ひねりてからのご提案で

持ち手の付け根部分には三角のステッチを入れて

取り付け部分の強度をあげましたアップ














持ち手は本体と同じように

柔らかい仕上がりを希望されていたので

中に入れる芯もソフトタイプのものを使用しましたクローバー

さらにナイロンの芯も入れてあるので、

見た目以上に丈夫に仕上がってますよグー


紳士クラッチバックに持ち手を作成取り付け 11000+税円

作業期間                7~10日間



持ち主様には

「まるで最初からこういう鞄だったみたいじゃん!」

と、嬉しいお言葉頂けました花まる

ありがとうございます音符


この方、以前から折に触れてご利用いただいているのですが

そのほとんどがこういった機能改善のためのアレンジです。


今回の鞄も、これから使ってみて思案の上で

また内ポケットを付けてもらいたいとおっしゃってましたパー


こうやって既製品に少しずつ手を入れて

自分仕様にしていくのを楽しんでいらっしゃるようで

なかなか素敵な物付き合いをされてるなと共感してますピカピカ


さて、次回はいつごろ来られるかな~?

楽しみにしておきたいと思いますニコニコ



最後にひねりてご近所の紅葉を

ちょっとご紹介、これです↓



広島駅前に流れる猿猴川の岸辺の様子です。

いつも何気なく通っていたものだから見過ごしてましたがタラーッ

ふと気づくととっても見事な紅葉ぶりに

しばらく目を奪われてしまいましたオドロキ



今年は特に綺麗だったのかもしれませんが

長く楽しませてもらいました拍手



そして・・・























いつも見慣れているアオサギなんですが

こんな華奢な木にとまってる姿をまじかで見たのは初めてでオドロキ

「ほっそい足で不安定な木によくとまってられるなぁ・・・」

なんて思いつつ

しばらくいろんな角度で観察してました目



たぶんひねりてもあちらさんに観察されてたようですアセアセ





ひねりての紅葉スポットがまた一つ増えましたチョキ

来年も楽しみだなぁ・・・もみじ











  
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2017年10月21日

メッシュセミショルダーのストラップを延長アレンジ


こんにちは

今日はこんなアレンジをご紹介しますスマイル



商品はこちらのメッシュタイプのセミショルダーバックです。


深いこげ茶色のシンプルな鞄で

それなりに容量もあってOK

ちょっとしたお出かけに使いやすそうな一品です音符



今回はこの鞄が斜め掛けできるくらいの長さに

ストラップを延長してほしいというご依頼でした家



お話を伺うと

持ち手の柔らかさは気に入っているので

元のストラップはこのまま使いたく

袋状に仕立て上げられている構造に合わせて

延長部分も同じような雰囲気にしたいとのことマイク



こちらの鞄、よくよく観察してみますと目

見た目はシンプルですが

ところどころ凝ったつくりになってまして

その一つがこちらの付け根部分












ギャザー入ってますね~!

元のストラップの形も付け根と中央部分で幅が違う

変形タイプでした。



という事で今回も、一旦見積でお預かりして

2種類の方法をご提案させていただきました本





で、こんな感じに仕上がりました↓


ストラップの上側の

肩にあたる部分が元のストラップで

付け根側の両端が

新しく作成して取り付けた部分ですパー


いかがでしょう?

作成した部分の革は

この夏、東京で仕入れてきたばかりの牛革で

少しつやがあること以外は

しぼの入り具合や柔らかさ、深い色合い等が

元の革とかなり近いものだったので

とてもいい具合に馴染んでると思います花まる



オーナー様にこの革をお見せすると

すぐに気に入られて、

ご依頼いただけました拍手



付け根はこんな感じ・・・

まあまあ近い感じに出来たのでは?と思ってますニコニコ




















延長の継ぎ目部分







メッシュセミショルダー
ストラップを延長アレンジ
(全長47㎝→105㎝)     12000+税円

作業期間           2週間



この鞄にぴったりの革を

仕入れてこれたという事だけでも

出張に行った価値があるなと思える

うれしいマッチングでしたピカピカ



これから

オーナー様の元で、日々活躍してくれることでしょうダッシュ







  
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2017年10月07日

ナンタケットバスケットの持ち手を部分修理




今日の商品は

こちらのナンタケットバスケット


ご覧のとおり

持ち手の付け根が裂けて、本体からはずれてしまってますワーイ


良く見てみるとこちらの持ち手は合皮で出来てました。

合皮は日ごろ使用するには扱いやすくて

気楽に使いやすい素材ではあるのですが

今回のこの構造には強度が不十分なようですねダウン



オーナー様と相談の上で

こんな仕上げにしてみました。


持ち手の強度が必要な付け根部分4か所とも

部分的に新しい革に交換しました。

元の持ち手の薄い若草色に

ぴったりの色合いの革はなかったので

かごの色合いに馴染むベージュの革を使用してますパー


裏側にはナイロンテープを貼って強度を上げていますので

元の合皮の状態に比べるとずいぶん丈夫に仕上がっていますアップ













かごの底には板が使用されていました。

なんだか佇まいが素敵で、お洒落なかごですピカピカ





ナンタケットバスケット
持ち手根部分交換4か所   9000+税円

修理期間          1週間



こちらのナンタケットバスケット

アメリカのボストン郊外に浮かぶ小さな島、

ナンタケット島で昔から作られている伝統工芸品で

バスケット界のエルメスとまで言われる

上質な一品なのだそうですマイク



まるでよく知ってるかのように書いておりますが

これは、先週もここで登場した

ビアリッツのオーナー様から教えていただいた

まめ知識でございます・・・ニコニコ アセアセ



そうです、この鞄はそのオーナー様からのご依頼でした花まる



いつもご利用いただき

そして無知なひねりてにご教授頂き

ありがとうございます家

精進してまいりますダッシュ








  
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Posted by ひねりて at 17:15Comments(0)修理(持ち手関連)

2017年09月09日

QUELボストンバックのファスナー交換とその他修理



今日はこのブログへの登場が2度目のブランド

クエールのボストンバックの修理をご紹介しましょうパソコン


持ち込まれた時の状態はこんな感じですカメラ



ショルダーストラップを留めておくベルトとセットの

ボタンが無くなっていますなき




本体にある2本のファスナーのうちの1本




ちょうどカーブになっているところあたりの生地が

破れてしまってます大泣き




ファスナーの引手の革が劣化で破れかけていますタラーッ




ストラップの付け根の劣化













土台に縫い付けてあった樹脂パーツがちぎれて

ストラップの付け根も擦れてきていますムカッ



持ち主様はお医者さんで

この鞄をお仕事でガシガシ使われているご様子

ご要望は、

軽くて使いやすいから全体の強度のバランスを見つつも

丈夫に修理しながら出来るだけ使い続けたいという事でした。



色々打ち合わせをさせていただき

ひねりてが修理途中で思いついたプランへ

変更しつつ仕上げたものがこちらです↓


ボタンはもともと金属のものがついていたという事でしたが

狭い駐車スペースでの車の乗降時に

万が一他の車に擦っても、傷がつきにくい素材のボタンを

希望されていたので

仕入れられるボタンの中から検討して

革のクルミボタンを作成して取り付けてみましたクローバー


東京で仕入れた革の中にぴったりの色合いのものがあったため

かなり馴染んでると思いますOK



下の写真の上側が交換したファスナーです




左が元からあるファスナーで、右が交換したほうのファスナーですボストンバック












ここが作業途中にプランを変更した部分で

元のファスナーはおそらくドイツなどの海外製のためか

ひねりての仕入れ先のYKKにはないサイズのものがついており

コイル部分は見た目にあまり変わらないのですが

布テープの幅が明らかに元のほうが広かったのでタラーッ

その誤差を補うために革の帯を取り付けることにしましたグー



結果的には

直接本体に布テープを縫い留めるよりも

布テープへの負荷が少なく出来て

今回のような症状を起こしにくい構造に

変えることが出来たと思います花まる




引手の付け根の劣化部分はカットして

新しい革で丈夫に作り直しました。



ナイロンテープも入れ込んでいるので

元よりだいぶ強くなってますよ!




ストラップ付け根は

ちぎれていた樹脂パーツは取り外して

ストラップの劣化部分もカットして新たに取り付け直しました

裏から丈夫な不織布で土台を補強したうえで

元とは違ったところも縫い留めて

この鞄の荷物の荷重を二分する部分だけに

出来る限り強度を上げた修理をしてありますアップ グー







クエールボストンバック
ファスナー交換(一部アレンジあり)
引手付け根部分革継修理 2個
ストラップ付け根土台補強+ストラップカット 2か所
革クルミボタン作成 1個
                32000+税円

作業期間(材料仕入れ期間含む)     1か月



オーナー様にはご満足いただけたようで

この鞄と入れ替わりに

また別の修理をご依頼いただきました拍手



実はオーナー様、このブログの


来店いただけたという事でした家


こういう反応を頂くと

ブログを書いていてよかったと実感できて

益々筆も進みます音符ありがとうございますニコニコ

これからもコツコツ書き続けて参りたいと思いますので

みなさま引き続きお付き合いのほどお願い申し上げますパソコン



  
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2017年08月08日

BREEのショルダーを思いっきりリメイク!



さあ今日は久々に修理をご紹介しましょう!

商品はこちらのBREEのショルダーバック↓




まずは持ち込まれた時の状態をご覧くださいカメラ

後ろ姿


両サイドの天口近くのマチ











マチの底部分


入り口から見て




内張りとストラップの付け根部分      内ポケットの入り口部分











と、長年持ち主さまの通勤のお供をし続けて

このように疲労困憊なご様子でした赤面



で、今回も見積期間を頂き

その間、持ち主様にも

具体的なリメイクのイメージをしておいてもらって

再度打ち合わせの時間を頂いて

以下のように再生させていただきました。↓





元のマチは取り外し、

胴体は弱っていた天口部分4㎝ほどと、

マチとの継ぎ目周辺を整える程度カットして

気持ち横長で

気持ちマチのあるA4サイズほどの袋を作りましたグー



ストラップも弱っている部分をカットして

内側を補強したものを

袋本体に対角線に縫い留めて仕上げました。

元よりずいぶん短くなりましたが、

その辺は受付時に了承済ですOK



内張りはすべて外して内張りなしの仕上げにし、

本体に直接内ポケットを縫い付けたので

背面にはステッチが出ていますパー














内張りに縫い留められていたストラップは

新たに元より5センチほど長く作成して

元の位置より入り口に近く

より頑丈な場所に取り付けました。












元はストラップを直接縫い留めてありましたが

今回はひねりての判断で

根ももを作成して取り付けました。


こうすることで、

ストラップの動きによる土台の劣化を抑えることが出来ますグー

すべてが新品の鞄の場合は不要な心配でしょうが

使い込んだ土台の革と

元より丈夫に作った新しい革との強度のバランスを考えると

この方法がベストだと思いますgood





持ち主様のご希望により

元より入り口付近にストラップの付け根を持ってくることで

ストラップの先に取り付けたカギを

すぐにひっぱり出せるように出来ました音符












ひねりても鞄の中でカギを探し回るのが嫌で

同じような機能のキーホルダーを作って愛用してますので

オーナー様のお気持ちはすぐに理解できました鍵





BREEショルダーバックのリメイク   30000+税円

作業期間             1か月






























快くブログ掲載を了承してくださったオーナーさま


身につけていらっしゃる天然素材とそのお人柄から

透明感と風を感じる素敵な方ですクローバーピカピカ



今回の仕上がりにも喜んでくださり

その場で荷物を入れて使い始めてくださいました

修理者冥利に尽きる反応に感謝です花まる



そして

「私が一番おいしいと思うバターケーキなんです」

とこんなものまで手土産に持ってきてくださいました





ひねりて、この時その存在を初めて知りましたが

あとで調べてみると

おいしいと有名なお店なんですねー

実際とっても美味しかったですgood



「そんなぁ、仕事なんですから、

こんなことしていただかなくてもいいのに・・・」パー

という手は既にバターケーキの袋に伸びておりましたニコニコ アセアセ

知らないなりにも

くいしんぼのアンテナが

美味しいものに反応してたんですね雷





Kさま

嬉しい反応とメロメロ

美味しいサプライズをケーキ

どうもありがとうございました花まる

この鞄がKさまのこれからの通勤時間を時計

楽しく快適なものにしてくれるよう願っております天使








  
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2016年12月17日

TUMIショルダーストラップ肩当ての裏を革に交換




こんにちは、

今日はひねりてにご依頼頂く商品の中でよくお見かけするメーカー、

TUMIさんの修理を紹介しますカメラ



商品はこちらのショルダーストラップ↓


え~!どこが悪いの?って感じですよね~ニコニコ



はい、こちらです↓




肩当ての表は革なのですが

裏側がヌバック調の合成素材で出来ており

この通り劣化してポロポロと表皮がはがれてきてますワーイ


これでは洋服について困るので

「この部分を新しく交換してほしい。」

というのが持ち主様のご要望でしたマイク



なのでこの素材をより丈夫な革に交換することにしましたスマイル

それでは分解しましょうハサミ


中はこんな感じになってましたオドロキ

パッと見にナイロンテープは中でつながっているのかと思ってましたが

途切れてましたね~ちっ、ちっ、ちっ


日々修理をする中で、分解作業をするたびに

こんな風に新たな発見があるのは面白いですし

こういった経験がひねりてのいい肥やしになっているな

とつくづく感じております家


それでは仕上がりをご覧くださいカメラ




表は元の穴通り針を落としてますから

こんな感じで見た目は元と変わらないと思いますgood




肝心の裏側は・・・


いかがでしょう?

今回持ち主様のご希望で

牛革の起毛していないスムース面を使って仕上げましたウシ


起毛面を使った場合のメリットは

すべり止めの効果があって、肩からずり落ちにくいという点で

元の素材はその起毛タイプの合成素材が使われてました。


で、今回のようなスムース面を使った場合のメリットは

色移りの可能性がかなり低くなるということです。


革はその特徴として多かれ少なかれ色移りの可能性はありますパー

ただ、起毛面はその確率がかなり高いアップ のに対して

スムース面は染加工後の仕上げ加工の効果もあって

かなり確率は低くなっていますダウン


使用する方が冬だけ使用して、上着はどれも濃い色

ということであれば起毛革でも問題はないように思いますが

汗をかく暑い夏にも使用するということとなると

スムース面を選んだほうが良いと思います花まる




ということでこういう仕上がりになりましたグー


TUMIショルダーストラップ肩当て裏交換    6000+税円

お預かり期間               1週間  



あ、言い忘れてましたが

革の場合のメリットとして

今回の合成素材のようにポロポロベタベタにはならず

長持ちしますクローバー

これが一番の長所ですかね~音符

*革でも表面の加工具合によっては一部上記症状になる場合もありますパー




もう今年もあとわずか

大掃除しながら見つけてしまった眠れる革製品

ありませんか?目

この機会に

蓋をせず、甦らせてあげてくださいピカピカ


これからご依頼いただく商品は、内容によっては

年明けの仕上がりになる可能性もございますので

その点を踏まえて予定を立ててみてくださいませ家


  
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2016年11月26日

エルメス、ヴィンテージトートバック「ヒマラヤ」を思い切り修理しました!(その3)


さあ今回でこの鞄の記事も最終回です!

長らくお待たせいたしましたー時計

こちらが仕上がりの全容ですカメラ


ベージュ色の部分はすべてヌメ革を使用し、

どのパーツも元の厚みより気持ち厚めに仕上げ

常に負荷のかかるような部分には

強化用にナイロンテープを入れるなどして

オリジナルに近い仕上がりにすることと同様に

強度を上げることにも努めましたアップ グー



ここからしばらくは

各部位の仕上がり具合をご覧くださいカメラ






































































いかがでしょう?



ちょっとこちらをご覧ください


この写真の右上のほうの糸が切れているのは

お分かりでしょうか?↑


この部分には

持ち手をつなげるための金具がついているのですが

その金具を外すとこのように糸が切れていました。

おそらくこの金具を取り付けるための穴をあける際に

糸が切れてしまったのだと思いますハサミ



元々この状態で、これまでほころんでませんし

手縫いでしっかり固まっている部分なので

少々ではほころばないでしょうが・・・しょんぼり

不具合につながる可能性を見つけてしまった以上

やはりこのまま見過ごす事も出来ずキョロキョロ


手縫いで強化しておきましたニコニコ



あとはこちら


修理の都合上スライダーを外して作業する必要があり

その際この下止めを取り除いて

必要な作業後、再度組み立てて

新しい下止めを取り付けるわけですが・・・

このファスナーの生地も乾燥でかなり弱っておりワーイ

上記作業を慎重にしたにもかかわらず

生地に穴があき始め叫び

仕方なく土台に近い色の革で補強してアップ

何とか使える状態にまでもっていった

苦肉の策の跡なのですニコニコ アセアセ



仕上げた後で

「もっといい方法がなかったかなぁ?」

とあれこれ考えましたが

やり直しが何度も効くほどの耐性すら無い

生地状態だったため赤面

この仕上がりでとどめておく判断となりましたパー



いや~それにしても

下手したらファスナーを別のものに変えるしかない

危機的状態だったのでがいこつ

何とか今後の使用に耐えられるだけの強度を与えたうえでアップ

元の形をとどめた状態で仕上げられてほっとしましたーアセアセ



持ち主様のご要望のなかに

出来るだけオリジナルのパーツは残したいというのがあり

ファスナーもその一つだったので・・・ほんとによかったですクローバー



さて、つづいてこちら



マチ部分と青い革の部分ですね↑

あとで交換前の部品の写真も載せますが

やはり青い革部分も全交換しておいて正解でしたgood

分解していく先からピリピリポロポロと劣化は進みダッシュ

元には戻せない状態に自ら変化していってました悪魔



このマチも元の厚みより0.5㎜ほど厚いものを使用してますパー

その0.5㎜の厚みが

作業性をより困難なものにしてくれるわけですがアセアセ

縫製する周辺だけ少し漉いて仕上げるなど

より丈夫でありながら

見た目も綺麗に仕上げるための工夫を考えながら

作業を進めていきました溜め息










オリジナルの場合

このマチ部分はすべて手縫いで仕上げてありましたが拍手

今回の修理では

八方ミシンと手縫いの合わせ技で仕上げてあります。



理由は作業性をあげて時計アップ 費用を抑えるためです金貨ダウン



すべて手縫いで縫い上げれば

縫い目をきれいにそろえてピカピカ

丈夫に仕上げることは出来ますが力こぶ

その分手間もかかり費用も上がります金貨アップ



ただでさえ大掛かりな修理

手縫いでなくても高額な修理代になるため花火

抑えられるところは押さえたいということで

出来るだけミシン縫いで仕上げて

構造上ミシンで不可能な部分だけ、手縫いで仕上げましたパー


そういった理由とひねりての技術力不足もあってタラーッ

オリジナルのようなほれぼれする仕上がりにはかないませんがアセアセ

まあこんな感じに仕上がりました↓




反対のマチもこんな感じです


このコーナー部分をきれいに仕上げるために

結構気を使いましたニコニコ




















あとは、この金具の革ベルトへの留め方が、

なかなか繊細な作業を要求されるような精巧さだったためピカピカ

新しく作成した革ベルトに、

同じような取り付け方で、

なおかつ金具に傷を付けずに移動させるクローバー

ということが困難なのとちっ、ちっ、ちっ

金具裏の革部分にエルメスの刻印があるのを残したい

という理由で

こういう仕上げにしてあります↓


これもまた「もっといい方法はなかったものか・・・?」目

といまだに心に残ってますが

これが今のひねりてに出来るベストでありますなき



最後に今回交換したオリジナルの革パーツたちをご覧ください。

長い間ご苦労様でした拍手
















それにしても今回のこのお品

その個性的なフォルムにも驚かされましたが

それ以上にあまりの劣化具合に驚くことばかりでオドロキ

・・・たとえば

糸をほどこうとして糸目に目打ちを入れると

革のほうがプチプチ切れていくという叫び

全体が首の革一枚で繋がっているような状態でしたガーン


新品時には丈夫な革もグー

劣化でここまでもろくなってしまうということを

あらためて感じることのできる

貴重な体験をさせていただきましたピカピカ




エルメスヒマラヤトートバック
交換パーツ
持ち手、持ち手付け根革ベルト一式
左右マチ
右側青色革部分
かぶせ留用ベルトの一部分        135000+税円

作業期間                約2か月 



ここまでに度々申しておりますが

今回の商品は組み立て方も複雑で

「え!ここまでミシンなのにここは手縫いなの?」

と思うようなところが多々ありましてオドロキ

本当にまたとない、いい勉強をさせていただきました雷


「次同じ作業をするなら、こうしたいああしたいメロメロ

という思いも湧いてきておりますが・・・・

いやいや、そうそうこういうご依頼はないでしょうねぇちっ、ちっ、ちっ

それだけにこんなひねりてを信頼して任せてくださった方

ビアリッツの白川様には感謝するばかりですお花




え?どなた?と思われた方はこちらをご覧ください

ひねりてのご近所様で、

アンティーク商品などを取り扱う雑貨店のオーナー様です家


今回のヒマラヤは

お店の商品として仕入れたものをご依頼いただきました。


そして納品後、

見事新しいオーナー様の元に嫁いでいったとのこと拍手





またどこかの街角で再会できたらいいなぁ・・・音符

などと勝手に妄想が膨らむひねりてですメロメロ



  
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2016年11月19日

エルメス,ヴィンテージトートバック「ヒマラヤ」を思い切り修理しました!(その2)



今日は前回からの続きですスマイル


まずは作業内容の見積を出させていただき

予想されるリスク、仕上がりイメージ、作業方法等の詳細を

持ち主様にお伝えして、すべてご理解いただいたうえで

このご依頼を受けさせていただくことになりました家


劣化状況からすると、リスクの高い注意

かなりの大仕事ですが・・・キョロキョロ

ここまで来たら腹をくくるしかありませんよね!

心して取り掛からせていただきましたよフンッ グー



では作業内容をご紹介しましょうカメラ



こちらの商品、

革の劣化以外にも全体的に埃っぽく

汚れや黄ばみが出てきていたため

まずひねりてで分解してハサミ

交換予定のベージュの革パーツを取り外した状態で

一旦お客様に返却し

ご自身で馴染みのクリーニング店に依頼して家

生地部分のクリーニングをしたあと

再度ひねりてに持ち込んでいただきましたアシ


これは最初のご依頼時から

お客様がご自身でクリーニングに出すと

希望されていたことなので

こういった段取りになりました。


お客様のご要望によっては

ひねりてがクリーニング店への依頼等の代行も行っておりますパー



クリーニング店から戻ってきた時の状態はこんな感じです↓




生地の黄ばみはなくなり、全体的に白くきれいになっていますピカピカ

大掛かりにパーツ交換する修理だったからこそ、できるお手入れですね花まる

これが分解していない状態だったら

劣化の状況から考えて、

この鞄のクリーニングを受けてくれるお店を探すのは

難しいかと思いますちっ、ちっ、ちっ




さて、ここからはひねりての出番ですね!


最初に取り掛かったのは持ち手です。

かなり頑丈に持ち易く作られているだけに

同じように復元するのは大変そうなパーツですタラーッ


元のパーツからサイズの割り出しもするため、

その構造や組み立て方を考えながら

慎重に分解していきましたよクローバー












縫製はすべて手縫いで仕上げてあり、

中には半丸の芯が上下に、

その間には少し中央が盛り上がった平芯が配置してあり

合計5つのパーツで作り上げられていました

予想通り凝った構造ですガーン


中の半丸の芯はまだしっかりとして、粘りもある状態でしたのでgood

そのまま使うことにしましたが

間の平芯は一番負荷のかかる

カンに取り付ける部分が弱ってきていたためダウン

新たに作り直すことにしましたハサミ


ただ、これが結構微妙なサイズ配分で作られてまして

形も厚みも全体に丸みを帯びておりへび

直線でスパッといかないという点で、

なかなか手のかかる子でしたぁワーイ アセアセアセアセ



とりあえずサイズ配分や

組み立て方を確かめるために、こんな感じで試作をしてみました↓



革はB品ではありますが、

本番と同じようにヌメ革を使用して、

厚みや張り感が同じ状態で仕上がり具合を確認し目

すべてのパーツの長さ、幅、厚み、漉加減などのベストサイズを決め

ベストな組み立て方も決めて本番に挑み

四苦八苦しながらも何とか仕上げました!!フンッ グー


と、今日はここまでですパー

仕上がり具合は次回に詳しくご紹介しますねニコニコ

どうぞお楽しみに音符




  
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2016年11月12日

エルメス、ヴィンテージトートバック「ヒマラヤ」を思い切り修理しました!”(その1)


今日は、

最近エルメスのヴィンテージトートバック「ヒマラヤ」の

かなり大がかりな修理を手掛けさせてもらいましたので

その内容を数回に分けてご紹介させていただきますカメラ


相変わらず無知なひねりては、初めて知った鞄ですが

知る人ぞ知るヴィンテージバックでピカピカ

なかなか手に入りにくいレアものなのだそうですオドロキ

その名も「ヒマラヤ」・・・確かに手が届きにくそうな名ですねアセアセ


エルメスの中でも個性的で

カジュアルな装いにもしっくりきそうな

面白いデザインですね花まる

価格はカジュアルではないでしょうが・・・タラーッ




持ち込まれた状態は

修理屋の立場から率直に言わせていただくと

かなりの重傷でしたガーン


まずはその状態をご覧ください































ここまでご覧になってみて、いかがでしょう?

全体的にかなり乾燥している状態で

革パーツはすべてカサカサ、サクサクなかんじです大泣き

取り扱い方によっては裂けたり割れたりする危険があり

状態確認で触るのにも緊張しちゃいましたよー叫び



さらに気になったのはこちらの部分しょんぼり


持ち込まれた当初の持ち主様のご要望のなかに

この青い革部分の修理は含まれてませんでしたが

ベージュのマチ部分を交換する際に分解したら

きっとこの青い革部分も

触らないわけにはいかないであろう劣化具合ですがいこつアセアセ




あとはよく見るとこんな修理跡がありましたパー



ステッチが2重になってるところは手縫いで修理してある様子です。


ひねりてが予想するに

このマチ、両方とも今回持ち込まれた状態のように

入り口部分から破れ始めたために

破れた部分をきれいにカットして少し縮めた状態で

再度縫い留めたのではないかと思いますキョロキョロ



持ち主様としては

このレアものの鞄をエルメスの刻印を残しつつ

なるべく見た目を変えずに修理してほしいということでしたマイク



そしてひねりてとしましては

この鞄の全体の様子が分かった時点で

「これは安請け合いは出来ないぞ!」と緊張し雷

少し時間を頂いて時計

どこまでそのご要望にお応えできるものか

考えさせていただくことにしましたキョロキョロ



結果受付させていただくわけですが・・・

続きは次回にさせていただきますねパー

それまでどんな修理になったのか

あれこれ妄想してみてくださいませニコニコ





  
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2016年08月10日

革製刀袋を全体メンテナンス修理




皆さま、こちらは何を入れるものかお分かりでしょうか?

あ、タイトルでわかっちゃいますよね

はい、日本刀ですピカピカ



ひねりては今回初めて拝見しました目

持ち主様は岩国のほうにお住まいの方なのですが

そのお知り合いの広島在住の方が

代理でこの刀袋を持ち込まれましたアシ



長年ご使用の商品のため

至る所に傷みが出てきている状態です

まずはその状態をご覧くださいカメラ



ファスナーが閉めても閉まらなくなってます











持ち手の付け根の根ももが       

2か所とも劣化しておりダウン                   
          
片方は修理した跡がありますが     

それも弱ってしまってますタラーッ      












ストラップをひっかけるDカン用の根ももも、同様な状態アセアセ

留め具が無くなってしまったのか

ボルトを使って留めてありました↓














一番底の部分は刀の負荷が一番かかるからでしょうか

ずいぶん弱っていて大泣き

ほころんだあとを何度も補修した跡がありましたハサミ




この針金を糸代わりにして留めてありました↓


何とかして使いたかったんでしょうねースマイル



こんな感じで

1か所を複数回にわたって手直ししてあるところが

あちこちにあり

持ち主様がこの鞄に

いかに愛着を感じているか、ということがよく分かりました拍手



その持ち主様のご要望はというと

お孫さんにこの鞄と刀を譲りたいので

その前に今後も長く使えるよう

気になる部分を修理してほしいというものでした。マイク



そこで、そのご要望通りの修理をした場合と

さらにひねりてから見て、

長い目で見てここも気になるという点を追加して修理した場合と

2種類の見積を出させていただいたところ

せっかくだからしっかり直したいと

後者の内容でご依頼をいただきました家



では仕上がりをご覧くださいカメラ




ファスナーとその周辺のテーピングを約1mほど交換してます!




持ち手部分の根ももを2か所交換




ショルダーストラップ部分の根ももを2か所交換




根ももの裏は

左の写真のように、本体に直接取り付けてありましたが

より丈夫にするため、右のようにあて革をしてありますグー














ストラップも新しく作成しましたピカピカ

革は世界から評価の高い栃木レザーさんの

ミシバクロップという革を使用してますパー


必要最低限の加工で仕上げられたこの革は

卸店が「革のトロ!」と称賛するほどの上質な革なんですよ花まる


興味のある方は栃木レザーさんのHP

最高級の革の世界を覗いてみてくださいめがね

いかに真剣に革と向き合っているかがよくわかり

なかなか刺激的ですよ雷










使い込むことで育ち、深みを増していくこの革は

今回の持ち主様にぴったりだと思いますOK



こちらは針金で補修してあった部分です。

一番先のほうは何度も補修したことで、

穴が開きすぎて弱っていたため、

1センチカットしたうえで40㎝ほどテーピングを交換しました。

その他、糸が擦り切れていたところも縫い直してありますパー




全体の仕上がりをご覧ください



刀袋全体修理
   ストラップ交換
   根もも交換4か所
   先端劣化部修理(カット、テーピング)
   ファスナー交換40㎝
   テーピング交換約1m
   色はげ部着色+ミガキ        47000+税円

作業期間                 約1か月





こちらの商品は仕上がり後、代理の方が取りに来られて、

その足で岩国まで届けてくださったのですがクルマ

後日ご本人様からお電話で

感謝のお言葉を頂くことが出来ました黒電話


その際分かったことですが

その方の御年92歳

電話の内容は

「この刀袋は約40年ほどの間、

移動の際に使用し続けている愛着のある逸品だということハート

その傷みが進んできたため、

修理してくれるところをあちこち探しても見つからないで

困っていたところしょんぼり

今回修理してもらえて感謝しているクローバー

孫にこれを引き継いでもらえたらいいなと思う」といったものでした。



どうしても直接お礼が言いたくて電話しましたということ黒電話



本当にありがたい、修理者冥利に尽きるお言葉で

とても感激いたしましたなき



もともとこのお電話をいただく前から

ひねりてがはじめて手にした珍しい刀袋ということもあって

ブログの記事にさせて頂こうと思っていたところに

この嬉しいお言葉クローバー

熱が冷めないうちにと炎

さっそくご紹介させていただいちゃいましたニコニコ



今後もご希望通り

お孫さん、そのまたお子さんへと

この方のこういった物を思う心とともに

代々受け継がれていかれるといいなと思いますクローバー



  
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