› ひねりてのお直ししまSHOW › 2018年05月
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「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
ご来店ください。
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同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
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その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。
・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
ご来店ください。
場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが
その際は、携帯電話をお持ちの方には
店外で他の用事などをしてお待ちいただき
受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。
2018年05月26日
エルメス、ピコタン、ブルージーンの全体染
こんにちは
今日は鞄の全体染をご紹介します
商品はエルメスのピコタン
恥ずかしながらひねりて、
つい先日この名前を知ったのですが
こんなかわいらしい名前だったんだと
それ以来必要以上に名前を連呼してます
ここで、正直に申しますと
染はひねりての専門外の分野でして
これまでは黒や濃茶の部分的な色はげ部分を
目立たなくする程度の染であれば
受け付けさせていただいてましたが
今回はそうはいきません
これまで
こういうケースの時に紹介していた
腕利きの広島の染職人さんは
残念ながら、都合により現在休業中ということで、
今回お客様に送料、手数料、時間がかかることを
ご了承のうえで、ひねりてが信頼をおく
大阪の染職人さんにお願いしました
まずは持ち込まれた時の状態をご覧ください
長年のご使用により、全体に色あせて
特に底の4隅は完全に塗料がはがれてこんな感じに・・・
持ち手と天口周りのコバも
ひび割れてはがれてきている状態でした
持ち手の付け根や
両サイドのベルト部分の
革が重なって縫い留めてある所以外は
この古いコートを落として再塗装出来ます
ただ、天口部分のコバは
革が伸びて繊維もほぐれてきていることもあって
どうしてもピシッと目の詰まった
新品の時のような仕上がりにはならず
再発も早い可能性は高いです
こういった予想されるリスクや仕上りのイメージを
事前に説明し、すべてご理解いただいたうえで
受付けさせていただきました。
で、仕上りはこんな感じです
少し黄ばんで白んできていた感じが一掃されて
目に鮮やかなスカイブルーに仕上がってます
目立っていたこのコーナー部分も
綺麗にむらなく塗装できています
そして、ここ
糸色が革色と違うため、
この糸が染まらないように処置して染めてあります
同じ作業者として想像するに
その作業はかなり繊細で時間のかかることでしょう
それだけの手間をかけるからこそ、
これだけの仕上がりに出来るんですね
すばらしい!!
持ち手部分は新品同様にきれいに仕上がってます
仕上がり具合を懸念していた
延びて弱っていた天口周りも
予想以上にきれいに仕上がっています
HERMES、ピコタン 全体染
コバ再塗装あり 31000+税円
作業期間 約1か月
仕上がりをご覧になった持ち主様は
これまた予想以上に喜んでくださって
「作業した職人さんによろしくお伝えください」
ということでした
もちろんすぐにお伝えさせてもらいました
実はその職人さんって
以前ここでもご紹介したことのある恭さんです!
以前の職場で
彼女の仕上げた商品は何度も目にしてまして
その繊細で上質な染技術の高さに
絶大な信頼を置いてましたが
今回久々にその仕上がりを拝見して
改めて確かな技術力を確認することが出来ました
という事で
染の事でお困りの方は
こんな心強い味方のいるひねりてまで
よかったらご相談くださいませ
2018年05月19日
藤皮・かずらのバッグ&アート展のお知らせ
こんにちは
今日はひねりてのご近所さんである
藤皮・かずらの作家さんの作品展をご案内します
藤皮・かずらのバック&アート展
藤皮(藤の表皮)・かずらのバッグとインテリア品・アクセサリーetc.
<多様性に富むバッグたち>
2018年6月2日(土)~6日(水)
10:00~18:00(最終日~17:00)
広島市中区袋町5-3 松籟堂ビル2F
tel/fax 082‐249‐3036
ひねりても、
昨年の作品展にお邪魔させていただきましたが
どれもこれもお洒落で魅力的な一品で
素敵でした~
職業柄、こういう作家さんの作品を拝見するのは
とても参考になりますし、良い刺激を頂けて楽しいです
また、同じ手仕事という点だけでなく
一自営業者という点でも共感できるところが多く
励みになり、力がいただけて有難いんです
いつかこういうかごバックがほしいな~
とは前々から思ってるんですが
素材も技術も一流なだけに、やはり高価なものなので
なかなか簡単には手が出せないのがつらいとこです
でも、いつかは・・・・
のために、日々のお仕事頑張らねば!!
と気合が入ります
今年も時間が作れたら、
またお邪魔して
いろいろ刺激を頂こうと思います
興味をお持ちのみなさまも
会場は、便利な袋町のギャラリーなので
街にショッピングがてら、覗いてみてはいかがでしょう?
運命の出会いが待ってるかも!?ですよ~
2018年05月12日
プラダ、手提げかばんの持ち手をバンブーに交換
こんにちは
さっそくですが
今日の商品はこちらのプラダです
以前もプラダのショルダーバックを
修理させていただいたお客様が
持ち込まれた一品です
これも使いやすくてお気に入りで、
長年使っていらっしゃったようですが
持ち手のクッション素材が劣化して
砂のようなものが中から出てきて使いづらくなってしまい
ずっとしまいこんでいらっしゃったものを
「また使えるように持ち手を変えてほしい!」
と相談にご来店されました
実際にどんな状態かというと・・・
ふかふかでもちやすい状態だったようですが
この持ち手付け根の縫い穴から
今はこの通り中身が抜け出てしまってしわしわです
粉状のスポンジ劣化物が出てきていたという事で
ご自身で何とかしようとされた痕跡がありますね
おそらくウレタン状のクッション素材が
経年劣化で粉状に変化して
こういう状態になってしまったのだと思いますが
確かにこの状態では使いづらいでしょう
という事で
持ち手を交換させていただいたわけですが
ここで持ち主様、ちょっと冒険されましたよ~
ご覧ください
バンブーの持ち手です
最初は革で近いものを作成して取り付ける
という話をしていたのですが
ふとひねりての背後に飾っていた
竹の持ち手が目に留まり
ピンと来られたようで
この機会に遊んでみることにされました
今回の鞄もなかなかの年代物で
使用されている芯材の劣化を最小限に抑えつつ
アレンジすることになったので
元には無い所に縫い目を出す必要がありました
で、強度もしっかりもたせるために
それなりに厚みのある根ももを作成して
本体に挟み込んで縫い留めることにしたのですが
これがなかなか大変でてこずりましたぁ
表は思うところに針を落とせるので
それなりに縫い目もまっすぐ揃えられるのですが
裏側はどうしてもこんな感じに歪んで乱れてしまいます
この点は持ち主様にも事前に説明して
ご了承いただいたうえでの作業ですが
「もっといい方法はなかったものか?」
と未だに自問している次第です
竹の持ち手は天然の物だけに
その形はまちまちで
付け根部分が細すぎて隙間がある部分には
動きすぎないように
ビーズや自作の革リングを一緒に通して
サイズ調整兼飾りにしてみました
プラダ、手提げかばん
持ち手をバンブータイプに交換
根もも作成4か所 24000+税円
作業期間 2週間
仕上がりを見られた持ち主様は
とても喜んでくださったので
作業内容に悩みながら苦戦し
少々疲れ気味だったひねりても救われました
この方
お引き取り時に、お友達と一緒に来られて
「ぜひ彼女にも紹介しておきたかったのよ!」
とひねりてをご紹介してくださいました
そしてこの方自身も以前
ひねりての別のお客様にご紹介いただいた
お客様なんです
まるでバトンを渡すように
ご紹介のリレーがつながっていって下さることに
ただただ感謝のひねりてです
2018年05月05日
ルイ・ヴィトン、エピのキーケースをアレンジ修理
こんにちは
今日も気持ちの良いお天気ですね
世のお父さんお母さんは
こどもの日という事で、
家族サービスに勤しんでいらっしゃることでしょう
GWもあと少し、心残りの無いようお楽しみください
ではひねりてはお仕事します
今日の商品はこちら
ルイヴィトン、エピのキーホルダーです
長年のご使用で
折れ曲がっている部分の角4隅が
擦り減ってきています
持ち主様は既に新しいキーホルダーを使用しており
このキーホルダーは休眠状態だったのですが
現在大学生の息子さんに
このキーホルダーを修理して譲りたい
という事でご依頼いただきました
あれこれ打ち合わせをして作業プランを練り上げ
こんな感じに仕上げさせていただきました
上下の端を
擦り減っていた部分が無くなるところまでカットして
切り口は磨いて赤く着色してあります
この作業をする為に
この金具の脱着が必要なのですが
これが今回一番の難題でした
取り外すのも
なかなか手ごわかったのですが
それ以上に取り付けるための専用の材料がなく
持ち合わせの材料をあれこれ思案しながら加工して
なんとか取り付けることが出来ました
before after
もしうまく取り付けることが出来なかった場合
この金具を新しい代わりのものに
交換させていただくことになってましたが
なんとか取り付けることが出来てホッとしてます
当然のことながら
オリジナルのブランドロゴは新品にはありませんし
やはり長年、持ち主様とともに過ごしたパーツを
出来る限り残して
次の世代に渡したいでしょうしね・・・
金具類もメッキがはがれない程度に
研磨剤で磨いて光らせてます
カットしてない部分の糸も
汚れが沁みついて取れない状態だったので
すべてほどいて縫い直しました
あとは数種類のクリーナーで
溝に入り込んでいた汚れをすべて落として
ワックス入のレーダーフレーゲで
ピカピカに磨き上げて完成です
ルイヴィトン、エピ
劣化部分カットアレンジ+ミガキ 18000+税円
作業期間 2週間
「新品はまだ学生にはね・・・」
とおっしゃりながら
高額の修理をしたキーホルダーを譲られるお姿に
深くて暖かい親心を感じてしまいました
きっと素敵な学生生活の
お守りになってくれるでしょうね
Posted by ひねりて at
16:46
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