› ひねりてのお直ししまSHOW › 2014年06月
・インスタグラム始めました
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ひねりてインスタグラム
・このブログは
広島近郊の方には、お店の詳細を知っていただくために
遠方の方には
身近なものを修理して使用する楽しさをお伝えするために
公開しております。
・右下の方にあるカテゴリの、一番上の記事
「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
ご来店ください。
・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
予めご了承ください。
・2014年4月より前の記事では
その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。
・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
ご来店ください。
場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが
その際は、携帯電話をお持ちの方には
店外で他の用事などをしてお待ちいただき
受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。
2014年06月28日
グッチ長財布 ホック交換
商品はこちらのグッチ長財布
上品なアイボリー色で
容量もたっぷりの使いやすそうなお財布です
つい先日
ホックの留まりがが弱くなったという症状で持ち込まれました。
良く見てみると・・・
メス側の片方のバネが折れてしまっているようです
こういう場合、
この部品を交換すればまたしっかり閉まるように出来ますよ
ひねりてでご用意できるホックが
もう片方のオス側と相性さえ合えば、このメス側のみの交換でも良いですが
今回の場合、元よりきつくなってしまう相性で、
今後、より長持ちさせるためにも
ぴったり合うほうがよいというオーナー様の判断で
セットで交換させていただくことにしました
では分解しましょう中はこんな感じになってます
このホックをはずすには工具が必要ですので
結構大きく分解する必要があります
土台を少し補強しておいて新しいホックを取り付けました
で、仕上がりはこんな感じです
修理前 修理後
元々は白っぽいゴールドのホックがついてましたが
あいにく全く同じ色はご用意できませんので
当店でご用意できるものの中からニッケル色を選んでいただきました
内側で見えないところということもあって
特に気にならない感じに仕上がってます
バネホック交換(セット) 4000+税 円
分解2か所
お預かり期間 2~3日
今回のお財布はしっかりした作りで
ホック位置も深かったので
分解等の作業代が通常よりもかかるタイプでした
では、ひねりてでご用意できるバネホックの種類について
少しご紹介しておきましょうね
まずはこちらをご覧くださいませ
外側
内側
今現在ご用意できるバネホック達です
バネホック(ノーマルタイプ)
大(直径15ミリ)
4色(ニッケル、真鍮、アンティーク、黒ニッケル)
中(直径13ミリ)
8色(ニッケル、ゴールド、真鍮、アンティーク、黒ニッケル、茶塗り、黒塗り、
ブロンズ)
小(直径9ミリ)
7色(ニッケル、ゴールド、真鍮、アンティーク、黒ニッケル、茶塗り、黒塗り)
分解不要の場合
1セット 500+税 円
片面のみ 400+税 円
分解が必要な場合
修理商品の構造に必要な分解や補強作業代金が
上記代金に追加で必要になります
修理商品を拝見しながらの判断になりますので
その都度ご相談ください
あとは
以下のようなちょっと上質のホックもご用意できます
真鍮はイタリアPRYM社製、
ニッケルとアンティークは日本製です。
個人的には日本製のデザインがシンプルで好みです
バネホック(ギボシタイプ)
小(直径9ミリ)
3色(ニッケル、真鍮、アンティーク)
分解不要の場合
1セット 800+税 円
片面のみ 600+税 円
分解が必要な場合
ノーマルタイプと同じです。
小っちゃいお店のひねりてでご用意できる材料は
その時々の仕入れ先の在庫状況に左右されますので
今後のご来店時にご用意できないものや
逆に新しい種類、色のものをご用意できる場合もございますので
その都度店頭にてお確かめくださいま
せ
2014年06月21日
タピール レーダーフレーゲクリームについて
ご紹介しますね
こちらは
タピールレーダーフレーゲクリームです
タピール製品の詳細については代理店HPをご覧ください。
ここではひねりてが代理店の担当者さんから見聞きした情報や
実際に使用してみて感じたことなどをお伝えしたいと思います
タピールレーダーフレーゲクリーム(5色) 1600円+税/1本
*青色は注文仕入で対応。納期に時間がかかるのでご注意ください!
このクリームの大きな特徴は
表面の保護と艶を与える効果があることです
色は5色ありますが、
靴以外の商品には無色のご使用を推奨します
光の加減で正確なところはわかりにくいかと思いますが
参考までに
黒 無色
チャコールグレーのような 何色にでも使える
色合いで 万能タイプ
優しい色づき具合です
明るい茶 茶
レンガ色のような赤茶です 茶というよりこげ茶です
個人的には このトーンは落ち着いた感じに
トリッカーズブーツのコバの色に 仕上がるので結構使いやすいです
近いように思います
青
写真よりも少しトーン押さえめの青色です
紺色の革に使っても
うまく馴染んでくれました
商品ラベル
全使用成分を商品裏のラベルに表記してあります
これがひねりて的にはうれしいところで
何がどういう効果を発揮してるのかも担当者の方に確認しているので
安心と納得をして使うことが出来ます
ちなみに入っている成分の加工前の状態を少しご紹介すると
カルナバロウ 蜜蝋
こんな状態だそうです
2年ほど前の冬
エルデの担当者さんにいろいろ説明を受けながら
見させてもらった時、撮影した写真です
このカルナバロウという固形ワックスと水が作用して
革表面をコートすることで
革の保護効果と艶を与えるということなんです
あとは蜜蝋も入っていることもあって
多少の防水効果を与えることも出来ます
ただ、あくまで補助効果にすぎませんので
すぐに浸透していくのを防ぐという程度の効果と思って
液体等がついたときはすぐにふき取るようにしてくださいね
最後にひとつ
ひねりてでの活用方法をお伝えしましょう
それはヌメ革の保護です
ヌメ革というとほぼ素上げに近いデリケートな素材のため
お手入れ用品にもいろいろ気を使う必要があるのですが
このレーダーフレーゲクリームは
ヌメ革に添付してもシミにならないので
使い始めの時の保護用品としてや
使いこんだヌメに
レーダーオイルでたっぷり栄養を与えた後の蓋替わり
スキンケアで言えば乳液のような役割として使用しています
他のクリームでシミになった状態
フレーゲクリームを使用した状態
ただ、どんな商品にも言えますが
同じ革でもその時々の環境で革の状態も変わり
クリームへの反応も変わることがあります。
今までシミにならなかったとはいっても
絶対安心ということはありません
必ず目立たないところで試してから使用するということは
お手入れ用品使用時の鉄則ということを
お忘れのないようお願いいたします
と、まぁこんなところでしょうか
まだまだお伝えしたいことはありますが
ひねりての文章力でお伝えするのは
このくらいが限界のようです
店頭には販売商品すべての試供品がありますので
興味のある方はお手入れしたい商品を持って
一度お試しに来てください
2014年06月16日
ひねりて開店3周年のご挨拶
どうも!
昨日やっとカープが長いトンネルを抜け出してくれましたねぇ
ひとまずほっとしましたぁ
まるでひねりての3周年をお祝いしてくれるかのようなタイミング
そうです、
3年前の本日6月16日、ひねりては期待と不安を胸に
ゆっくりひっそりと船出を致しました
いま一つ3年経ったという実感がわきませんし
まだまだ危なっかしい航海を続けておりますが
それでもこれまでの間、多くの方々に支えていただいたこと
多くの素敵なエピソード付の商品とオーナー様に出会えたことを思うと
少し感慨深い思いがします
3年経ってみて「変わってないなぁ。」と思うのは
修理を楽しいと思う気持です
おそらくこの気持ちが続く限りは
どんな困難があっても続けていけるのではないかな?
そして変わったことは・・・
字の色が薄い
気付いてたつもりですが、
写真に撮ってみると改めて実感しますねぇ
かなり色あせしちゃってます
こんなに存在感薄くなってたなんて・・・
ちょっと開店当時と比べてみましょうね
開店時 現在
よくぞ今まで頑張ってくれましたぁ
この状態、
革の経年変化であり「味」というとらえ方もありますが
さすがにひねりての看板椅子くんですから
やはり看板としての役割をしっかり果たしてもらわねばなりません
ということで
黒い顔料を使って文字のところだけ
お色直しをさせていただきました
いかがでしょう?
やっぱこれくらいはっきり自己主張してくれないとねぇ
今まで雨の日も猛暑の日も
日々ひねりてのために立ち続けてくれていた彼に
感謝します
そしてこれからも
一日でも長く皆様の前に立ち続けてもらえるよう
ひねりても頑張ります
最後にいままでひねりてを見守り続けてくださった皆様
そして今後出会う予定の皆様
これからもおそらく今まで通り
牛歩のような歩みを進めていくひねりてではありますが
どうぞ応援よろしくお願いいたします
2014年06月14日
革ジャンファスナー交換ご依頼のおすすめ時期
こんにちは
昨日からワールドカップ始まりましたねぇ
昨日からワールドカップ始まりましたねぇ
昔はサッカー観戦にあまり興味が持てなかったひねりてですが
すこしずつルールと面白さが分かるようになってきた今
野球観戦とともにサッカー観戦も
楽しみの一つであります
どのお国にも
「さすがは心身鍛えた一流アスリートだな」と思えるような
技術面、マナー面ともに
見応えのあるいい試合をしてもらいたいですね
さて、今日は一つご提案をさせていただきます
革ジャンのファスナー交換というものがありますが
年々そのご依頼数は増加の傾向にあります
ありがたいことでございます
*写真はイメージです
ただ、そのご依頼時期はたいていが秋から冬に集中しております
ちょうど革ジャンを着用したいシーズン中ですよね
ひねりてではファスナー交換をする際
特にご指定がなければ出来る限り元々ついているものと同じ
もしくは近いタイプのファスナーを取り付けております
ちょうど革ジャンを着用したいシーズン中ですよね
ひねりてではファスナー交換をする際
特にご指定がなければ出来る限り元々ついているものと同じ
もしくは近いタイプのファスナーを取り付けております
もちろんご希望があれば
出来る限りそれにお応えするようにもしております
革ジャン用のファスナーは
革ジャン用のファスナーは
大抵サイズが大きく加工も特殊なものなので
その都度特注で仕入れておりますが、
その入荷には早くて2週間
場合によっては1か月かかってしまうこともあるんです
ですから実際の修理お預かり期間も早くて3週間、
長ければ5~6週間ということになります
その都度特注で仕入れておりますが、
その入荷には早くて2週間
場合によっては1か月かかってしまうこともあるんです
ですから実際の修理お預かり期間も早くて3週間、
長ければ5~6週間ということになります
となるとご依頼時期によっては、せっかくのシーズン中
「結局着ることが出来なかったぁ」
ということにもなってしまいます
そこで、もうお分かりでしょうが
「シーズンオフの4月から8月が
ご依頼にはちょうどいいシーズンですよ
」
とご提案したいわけでございます
まあこれはファスナー交換に限らず
革ジャン、革製品など
秋冬に活躍する商品全般に言えることですね
みなさまこの梅雨
シ
ーズンの内に
タンスやクローゼットの中を点検してみてはいかがでしょう
しまいこんだ商品に通気してあげることで
カビなどのトラブルを防止することも出来て
まさに一石二鳥の方法だと思いますよ
このご提案、
修理内容のご紹介とともにさせて頂こうと
しばらく保留にしてきてましたが
なぜか革ジャンのファスナー交換の写真だけが
ご紹介できるほど揃ったものがありません
必ず修理前と修理後のどちらかを撮り忘れてしまってるんです
なので
今回はご提案だけでお許しくださいませ
また機会を見て
ご紹介させていただきますね
2014年06月07日
ルイヴィトン ボストンバックのリメイク その3
広島も梅雨入りしましたねぇ
梅雨は梅雨らしくしっかりお湿り頂戴して
この夏に備えさせてもらいたいものです
さあ、今回の大物修理について
長々とご紹介させていただいてますが
これで最終回でございます
では、オリジナルワッペンが無事つきましたところで
元通りに組立ていきたいと思います
作業の順序としてはワッペンを取り付ける前に
胴体の生地を両端から3㎝ずつカットし、
ファスナーの両端部分もそれに合わせて調整しておいたので
あとはマチを取り付けるだけなのですが・・・
いざ貼り合わせてみると
おかしい距離が合わない
普通に合わせていくとどうしても2㎝ほど胴体側の生地が余ってきます
構造的に考えて距離は合う計算なのですが・・・
おそらくオーナー様が購入後ご使用されてゆく中で
すこしずつ胴体部分の生地が伸びてきたのだと思います
これは予想外のことでしたぁ
仕方がないのですこしずつ胴体側は縮め気味、
マチ側は伸ばし気味にして
何とか距離を合わせて組み立てましたよ
で、完成です!
いかがでしょうか?
ワッペンは底にかかるほど下気味の位置なので
一見目立ちませんが
それがまたさりげなくて良いのではないかと
ひねりて的には思ってます
では修理前後で比べてみましょうね
角度がちょっと違いますが、同じ場所で比べております
修理前 修理後
こちらは胴体をカットした残り生地たちです
これだけカットすることで
縦横のバランスがどうなるか気になってましたが・・・
カット前 カット後
とくに気にならない仕上がりになりました
オーナー様も
「大きすぎたのでちょうど使いやすいくらいになったかも?」
とおっしゃってくださって一安心
その他もこんな感じに仕上がりました
内側 外側
ワッペン取付け部の内側
最初の予定ではそのままワッペンを縫いつけるつもりだったのですが
裏まで穴が開きかけているところもあったので
周りの生地と同色系の豚革でカバーしてあります
ルイヴィトンボストンバック
胴体サイズカット
オリジナルワッペン作成2か所 40000+税 円
納期(打ち合わせ期間含まず) 約1か月
そんなこんなで仕上がった鞄が
こんな感じで店頭の特等席に鎮座してる所に
オーナー様がご来店され
「かっこいい」
と一言おっしゃっていただけたというわけであります
そんなオーナー様はきっと
このかっこいい鞄を粋に使いこなしてくださるでしょう
これからの旅のお供に活躍してくれることを願います
さて今回もオーナー様の素敵なアイデアのおかげで
「どんな仕上がりに出来るだろう」
とワクワクしながら作業をさせてい
ただくことが出来ました
十人十色とはよく言ったもので
ホントに皆さまひねりてには思いつけないような
斬新で素敵なアイデアをお持ちでいらっしゃいます
今この記事をご覧のあなたの頭の中にも
眠ってるアイデアはありませんか?
心当たりのある方は
一度ひねりてを尋ねてみてくださいませ
思いがけずわくわく体験できるかもしれませんよ