› ひねりてのお直ししまSHOW › 2024年03月
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2024年03月30日
2024年03月23日
ルイヴィトン、モノグラム、ルーピングの内張交換他
こんにちは
早速ですが本日ご紹介の商品です
こちら、たしか持ち込まれた方のお母様に買ってもらった
思い出の逸品だったかと思いますが
2~30年ほど経つ年代物ということもあり
全体に弱っていました
パッと見の外観は大丈夫そうですが
内側はこの通り
おそらくスエード調の人工皮革が使われていて
全体にポロポロと劣化が進み
このままでは使用できない状態でした
ファスナーの引手は外れてなくなっています
ということで
今回は内張交換とミガキ
そして本体底4隅のステッチの上糸が
摩耗して無くなりかけていたので
その部分の補強縫いをさせていただくことになりました
では仕上がりです
色はオーナー様がお好きなコーラルピンクです
before
after
内ポケットの中は
ローズピンクの光沢生地にしたので
色移りのリスクもなく安心してご使用いただけますし
ちょっとしたアクセントになって
開けるたびに気分も上がる感じです
before
after
ファスナーも本体、内ポケット共に交換し
なくなっていた本体ファスナーの引手は
シンプルなゴールドの短冊形をつけました
ミガキは、修理で分解した段階で
クリーナーを使って汚れを落とし
モノグラムには
レーダーオイルを軽く塗ってひび割れ予防をし
ヌメ革には
レーダーオイル+レーダーフェット+レーダーフレーゲクリーム
の最強セットでメンテナンスをし
しっかり栄養と耐久性を与えて表面を保護して仕上げました
ルイヴィトンモノグラムルーピン
内張交換、ファスナー付き内ポケットX1
本体ファスナー交換
底角4隅ほころび縫い
ミガキ 63800円(税込価格)
作業期間 約1ヵ月
作業してみて実感しましたが
こちらの鞄の入り口部分の構造はなかなかの曲者で
予想以上に手がかかり苦戦することになりましたが
なんとか仕上げることができて良かったです
今回、内張の色をピンク系でまとめたことで
明るく元気の出る仕上がりなったので
オーナー様の気分も上がって
活躍してくれていることを願ってます
Posted by ひねりて at
15:55
│Comments(0)
│修理(ほころび、革あてなど)│修理(内張り交換)│LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)│鞄│修理(傷跡メンテナンス、ミガキ他)
2024年03月16日
グッチ大型ショルダーバックを小さくリメイク(後編)
こんにちは
早速ですが前回からの続きで
大きなショルダーバックを小さくリメイクした鞄の
仕上がり具合をご紹介します
まずは本体です
こちらが元の状態
胴体外側の革パーツを取り除いて
内側のパーツだけで作り直しています
マチ幅は元と同じにして
パイピングも元の物をサイズ調整して
改めて取り付け直してあります
そして内側です
出来るだけ元のパーツを使いつつも
必要な部分にはオーナー様セレクトの紫の革で
部品を作って仕上げました
写真はライトの影響で明るく見えますが
かなりトーン抑え目の紫なので
パッと見は目立たず、渋く
大人っぽい仕上がりになっています
ご使用されるときにちらっと見える紫が
気分を上げてくれそうですよね
オーナー様ご希望の長さで使いやすくなるよう
元のストラップの金具の配置等をあれこれ検討の上
この仕上がりとなりました
冬など厚着した時のために
ご希望の長さからも少し長く出来るようにしてあります
ストラップの本体側と根モモは
元のストラップのラインに合うようにカットして
新たに作り直しました
この金具が
体にあたって痛くない位置に来るようにしてあります
マチ周辺のコバは、新たに磨いて塗りなおしてあります
今回のリメイク
パッと見あんまり変わっていないように見えて
簡単だったのでは?と思われるかもしれませんが
これが元のステッチ穴が見えないように仕立て直したり
元の雰囲気を損なわないようなデザイン
構造を細部まで考えたりする必要があり
結構神経を使う大変な作業でした
なんとかバランスの取れた形に出来て
ほっとしています
グッチ大型ショルダーバックを
小さくリメイク 81400円(税込価格)
作業期間(正月期間含む) 約3か月
そもそもメンズかな?
と思うくらい大きなサイズだったので
確かに普段使いはし辛そうだし
何しろ重たかったぁ!
なので、今回のリメイクでかなり使いやすくなったと思います
オーナー様も一目で気に入ってくださったご様子
喜んでお持ち帰りいただけて良かったです
2024年03月09日
グッチ大型ショルダーバックを小さくリメイク(前編)
こんにちは
早速ですが本日の商品です
すみません
作業途中で修理前の写真を撮ってないことに気づいたもので
どの写真もストラップの片側を取り外した状態になってます
今回のオーナー様のご希望は
この鞄が大きすぎて重たくて、長らく使えていない状態なので
もっと小さく作り替えてほしいというものでした
なので、しっかりお時間いただいて見積もりをし
あれこれご相談させていただいた結果
胴体のパーツの外側の革を取り除いたサイズに合わせて
作り替えさせていただくことになりました
内容を言葉で説明するのは難しいので
また次回
写真で仕上がりの詳細を説明させていただきますね
ということで今回は
一部だけお見せしておきます
Posted by ひねりて at
15:23
│Comments(0)
│修理(サイズ調整)│修理(持ち手関連)│修理(アレンジ)│鞄│修理(革部品交換、大物修理など│GUCCI(グッチ)│作成(オーダー他)
2024年03月02日
コルネットケース、ポケットのファスナーを交換
こんにちは
今日の広島はさぶく
雪が降りました~
そしてひねりての鳥予想が的中
イカルとシメに出会えました~
写真はインスタにあげますので良かったらご覧ください
では本日の商品です
こちら、特殊な鞄なのですが皆様おわかりでしょうか?
見ただけでわかる方はきっと音楽家の方ですね
はい、正解は
コルネットという楽器用の鞄です
オーナー様曰く
30年?くらいご使用の逸品で
同じような鞄を買おうと思うと高く
同じメーカーのものはもうないのだそうです
そして今回のご依頼場所はこちら
前ポケットのファスナーが傷んで
使えない状態になっています
そして両端はこんな感じ
こうなると、ファスナー交換をするしかないのですが
今回の鞄の特殊な構造と、劣化状態経年数がネックで
元通りの見た目にするための修理はリスクが高すぎます
ご覧の通り内側には分厚いクッションがあります
ひねりての経験上、年代物になればなるほど
出来るだけ分解はしないほうが良く
手数も少なくするに越したことはありません
ということで
オーナー様にいろいろなリスクの可能性を説明し
あれこれ相談させていただいた結果
今回はファスナーの両端部分は分解しないで
交換する方法にさせていただくことにしました
では仕上がりをご覧ください
ファスナーは黒色のコイルファスナーで
元のサイズに近い8番を取り付けました
古いファスナーはカットして
新しいファスナーの端は縫いこまずに仕上げてあります
ミシンだけで両端の際まで縫い留めるのは無理なので
手縫いをしてあります
オーナー様には
両端の縫製が端までできない可能性に
ご了承いただいてましたが
端までしっかり縫い留めることができて良かったです
コルネットケース
ファスナー交換約30㎝
両端分解なし 9900円(税込価格)
作業期間 2週間
とにもかくにも
他の部分の劣化を進めずに作業を終えられて
ほっとしました
こちらのオーナー様
学生時代の、確か吹奏楽部から始めて
社会人になっても趣味で続けられていらっしゃるそうですが
長く続けているからこそ感じられる
楽しさとか喜びといったものがあるんだろうなぁと
羨ましく思いました