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2025年02月08日
エルメスの大きすぎるガーメントを使いやすくアレンジ
こんにちは
今週の寒波は身にしみますねぇ





広島市内は予想していたほど雪は降らず
日常生活には支障なく過ごさせてもらっていますが
県北、山陰、日本海側などはとても大変そうで心配です

どうか災害起こすことなく早く立ち去ってくれますように・・・

本日ご紹介の商品です


エルメスのガーメント
(知らないことの多いひねりては
この呼び方をオーナー様に教えていただきました
)

スーツを入れて運ぶための鞄です

作業前の広げた状態の写真はないのですが
そもそもはこの状態で運ぶようになっているものでした


が、それなりに身長のあるオーナー様でも
これは大きすぎて持ちにくいため

こんな風に更に折りたたんだ状態で持ち運べるように

ベルトとホックを取り付けてほしいとのご依頼でした
ということで
選んでいただいた革とホックを使って
こんな感じに仕上げてみました

では仕上がりです

一枚革のオイルレザーを使って
ベルトを作成し
ジャンパーホックで留められるようにしました

不可のかかるベルト付け根の土台は
裏から生成り色の革を縫い留めて補強してあります



折りたたんでいないときにも
ベルトがブラブラ邪魔にならないように
ホックで固定できるようにしてあります


いかがでしょう?
これで広げたときの3分の一くらいのサイズに出来て
かなり持ち運びやすくなったと思います

ベルト+ジャンパーホック(メス1,オス2セット)
2か所作成取り付け 12760円(税込価格)
作業期間(打ち合わせ含む) 約2週間
*今回は年末年始を挟み1か月半お待ちいただきました
こちらのオーナー様
市民オペラの団員さんで

今度のオペラに出演する際にこのガーメントを使うのだと
嬉しそうにお持ち帰りいただけました

2月23日に行われるそうですので
興味のある方はこちらをご覧いただき
良かったら鑑賞されてみてください

オペラ
楽しく良いひと時となりますように・・・

2024年02月17日
エルメスカードケース破れ部を修理
こんにちは
本日の商品はこちらのカードケース
使いやすいということで20年以上ご使用の逸品ですが
それだけ使われてればあちこち弱ってくるのは当然で
7年ほど前にはファスナー交換をさせていただいてます

そして今回はこちら

カードの角が当たるところの革が
上下ともに擦れて穴が開いてきています



反対側の底側も穴は開いていないけど
だいぶん弱っています



あとはポケットに入れてることが多いせいか
糸が擦れてなくなりかけているところもありました

そして、全体的に汚れてます

ということで
今回は革の弱っているところを部分的に交換し
ほころび部分を縫い戻し
全体のメンテナンスをさせていただくことになりました

では仕上がりをご覧ください

弱っていた革をカットして
オーナー様に選んでいただいた新しい革を
新たに継いで強度を上げました

ほころび部分も縫い戻しましたが
表側のアップの写真を撮り忘れてます

あとは全体の汚れをしっかり取り除き
オイルとワックスで栄養を与えて表面を保護して仕上げました

革継ぎの修理のために分解した際に
しっかり内側の汚れも奥まで取り除いてあります

コバもろうで磨きなおしました

今回一番心配だったのはこの湾曲した部分の縫製ですが

表裏ともに良い位置に針を落とすことが出来て
うまく仕上げられました



HEMESカードケース
革部分交換
ほころび縫い1か所
ミガキ 16500円(税込価格)
作業期間 1週間
20年も経っていれば
さすがに劣化は進んでしまいますが

それでも本体側が
まだ修理に耐えうる強度を維持できているのは

さすがエルメスと言えるのかもしれませんね

2022年11月05日
エルメスケリーバックのカビ取りクリーニング&全染
こんにちは
本日の商品はこちらの
エルメスケリーバック

オールマイティな活躍間違いなしの
ボックスカーフの黒です

そしてご要望はお察しの通り
カビの除去と傷跡を何とかしたいというものです

こちらのカバン、
外周り以上に内側のカビの居座り方が立派で

どこまで対応できるものかと思いましたが



今回は信頼するクリーニング店と染職人さんが
大活躍してくれました



事前にクリーニング店と染職人さんと打ち合わせし
お客様同意のもと
以下の内容で作業させていただくことになりました。
・内外全体のクリーニング
・外側全体とかぶせ内側の染
では、百聞は一見に如かずということで
修理前、途中、修理後と比べてごらんください

まずはオーナー様が傷を気にされていた
かぶせ内側
修理前
クリーニング後
修理後(染作業後)
ここの傷が厚塗り感を感じさせることなく
見事に見えなくなっていて
素晴らしかったです

内側全体
修理前
クリーニング後
これまた作業前の状態がウソのように
カビ跡もなく
きれ~に仕上がってきてびっくりです

特に内ポケット
どのポケットの中も、手も目も行き届きにくい底にまで
カビが居座っていて

かなり大変な作業だったと思うのですが
完ぺきな仕上がりでした



修理前
クリーニング後
修理前
クリーニング後
根モモ
クリーニング後
修理後(染作業後)
この部分のクリーニング前の写真はありませんが

亀裂が入ったところの染作業後の様子と
どの程度、もとの質感に違和感なく仕上がっているかという点を
アップ写真でご確認いただきたいと思います

マチ
修理前
クリーニング後
修理前
クリーニング後
修理後(染作業後)
背面
修理前
クリーニング後
前面
修理前
クリーニング後
修理後(染作業後)
エルメスケリーバック
全体クリーニング(内外すべて)
表側全体染
かぶせ内側染 72600円(税込価格)
作業期間 約2か月
今回の作業にひねりては関わっておりませんが
とても素晴らしい仕上がりに



胸を張ってお客様にお届けすることが出来

素晴らしい職人さんとのご縁に感謝せずにはいられない
案件となりました。
クリーニング店の方曰く
珍しくはない案件だそうで
年々高温多湿になる日本あるあるな症状
なのかもしれませんね

ただ、このオーナ様にもお伝えしましたが
一度カビが生えてしまった商品は
完ぺきにに菌をとり切ることは不可能に近く

再発しやすい状態ではあるため

今後の取り扱いと保管には要注意になります

まあ、どんなものにも言えると思いますが
適度に使用することが一番トラブル少なく長持ちする方法
と心得ていただくのが良いと思います

既に時遅し
な商品をお持ちの方は

一度ひねりてまでご相談くださいませ

持ち込みの際は
必ずカビが周りのものに広がらないよう
ビニール袋等に密封した状態でお願いいたします

2022年07月09日
エルメス、ニューフールトゥMMトートバックを一回り小さくリメイク(後編)
こんにちは
さっそくですが、前回の続きです
では、まずは仕上がりをご覧ください

今回はオーナー様のご希望で
A4サイズの大きさにリメイクしました。
サイズの詳細は以下の通りです。
元のサイズ(㎝) 縦31X横42Xマチ10
リメイク後のサイズ(㎝) 縦24X横32Xマチ10


内ポケットの取り付けサイズはお任せでしたが
内ポケットの取り付けサイズはお任せでしたが
やはり新しいサイズに合わせて小さくカットして取り付けました












before

after


タグもこの通り移動してあります
具体的な作業内容ですが
オリジナルのパーツやデザインをなるべく残すため
この上半分は元のまま触っておりません

小さくするために作業したのは両サイドと底部分です。
そしてこの底の作業が予想外に難解で苦戦いたしました



元の底はこのように
胴と底が一枚でつながっていましたが
カットするために継ぎ目を作る必要があり
その部分の重なりが多くなることで
縫いにくく

さらに一番重なりの多い底角4隅が旨くまとまるように

縫いしろを一部カットしてみたり

段差が出る部分にクッション入れてみたりと
あれこれ試行錯誤しながら調整することで
なんとか形にすることが出来ました

あとは、全体の汚れと、数か所のシミをとるために
リメイク後にクリーニング店で綺麗にしてもらいました

長期間放置していたシミのため
綺麗に落としきれない可能性があるといわれていましたが・・・

見事に綺麗に仕上がってました

HERMESニューフールトゥMMトートバック
小さくリメイク
内ポケット、タグ移動あり
底板交換
クリーニング 64900円(税込価格)
作業期間 約2か月
*今回は約半年お待ちいただくことになりました。
今回ぱっと見にデザインが変わらないので
実際作業したのかどうかちょっとわかりにくいと思いますが
これを見れば
ちゃんと作業したことわかっていただけるかと・・・?



いっぱい冷や汗かきましたが



お客様の笑顔ですべて吹っ飛びました

ああ、よかった



Posted by ひねりて at
15:43
│Comments(0)
│修理(サイズ調整)│修理(アレンジ)│HERMES(エルメス)│鞄│修理(革部品交換、大物修理など│修理(傷跡メンテナンス、ミガキ他)│作成(オーダー他)
2022年07月02日
エルメス、ニューフールトゥMMトートバックを一回り小さくリメイク(前編)
こんにちは
今日の広島のお天気については・・・
あえて何も言わないことにします





みなさま、適時水分摂取、脱マスクを心がけて
なんとかこの猛暑をやり過ごしましょう

では本日の商品です

一時よく目にした記憶のある
エルメスのトートバックです

15年ほど経つお品だそうですが
一部シミ等ある以外は特に目立った劣化もなく
まだまだ使えそうな代物です

ただ、オーナー様にはサイズが大きすぎるということで
A4サイズくらいに小さくリメイクしてほしい
とのご依頼でした

大体のイメージサイズがわかるように
マスキングテープで印をしてきてくださいました

なるほど~、これは結構な大仕事です

ひねりてでどこまでご希望に添えるか
あれこれ検討させていただく時間をたっぷり貰い

可能な内容と見積もりをご提示し



あれこれ打ち合わせの上で
ご依頼いただくことになりました

で、仕上がりはこんな感じになりました

形自体は変えてないので
一瞬違いが分かりにくいかもしれませんが

サイズは大きく変わっております

今回の作業について
見積もり時にあれこれイメトレして
「よし、こんな感じで出来そう!」

と予定していた工程が思ったようにスムーズには通用せず

結構な苦戦を強いられました

ということで
詳細はまた次回のお楽しみ

2022年06月18日
エルメススマホケースを修理&サイズ微調整
こんにちは
今日の広島は梅雨の晴れ間で・・・
蒸し暑い!!
むか~しむかしは梅雨と言えば肌寒かったと思うんですけど
気のせい?

いや、やっぱ温暖化で日本の気候も
熱帯雨林気候に寄っていってますよね

ああ、この先が思いやられる・・・

さ、恒例?の初夏の愚痴はこのくらいにしといて

本日の商品をご紹介いたします。
エルメスのスマホケースです

黒と濃紺の型押し革でひそかに凝ったデザインの一品です

こちらがスマホを入れた状態です
パッと見わからないかと思いますが
このケース購入時に使用していたスマホより
少し大きいスマホに使用していたため
こんな状態になってしまっていました

ということで、
こちらに革を足して、元より5ミリほどサイズを広げることになりました

反対側の内側も少し破れかけていましたが
今回は使用には問題ない位置ということもあり
費用を抑えるため
この部分の作業は見送る選択をされました

では仕上がりです

表の破れ部は見た目も強度も大事なため



黒革スムースを使用して革を継ぎ足し
内側にはナイロンテープを全面に貼りこんで
2本のステッチでしっかり縫い留めたうえで
本体に固定縫いしてあります

表側
内側
そして中の破れ部は
使用時によく見えるスマホを入れる側に
元色に近い濃紺の革のスムース面をあて(下写真)

ほぼ隠れて見えない反対側にスエード面がくるようにし(上写真)

このパーツは上記パーツに守られているために
そこまで強度を必要としないので

ナイロンテープは貼らずに仕上げました

今回5ミリほどサイズを大きくしたため
左右のマチの大きさは違いますが
革の柔軟性でスマホにうまくフィットして
オーナー様のご希望に見合う仕上がりとなりました

エルメス スマホケース
革破れ部革足し補強2か所 8800円(税込価格)
作業期間 約2週間
今回は
元の革の質感、色合い、厚みを考慮しつつ
使用するスマホが出し入れしやすくも
大きすぎて落ちやすくならないようにと
使用する革、サイズを決めるのに結構頭悩ませましたが
仕上がりに満足いただけたようで
良かったです

2020年09月26日
エルメスの折財布をしっかりメンテナンス(後編)
こんにちは
今日は前回の続きの仕上がりをご紹介します

半分以上分解して
縫い直しをしてあるのですが
まずはどんな感じかご覧ください

このファスナーの下側のラインを縫い直してあります
この小銭入れの中はグレーの汚れがべったりついてましたが
クリーナーで拭きあげて、こんな感じになりました

ベルトは芯交換して縫い戻してあります
before after
コバは内側以外すべて磨きなおしてます
こちらのお財布
ミシン縫いと手縫いを使い分けて仕立てられてまして
今回組み立てなおす際も
その通りにミシンと手縫いを使い分けて仕上げました

ここはミシン縫いです
こっちは手縫いです
同じく手縫いです
そしてこのパーツだけは新しく交換しました
今回使用した糸はオリジナルにできるだけ近い色合いと太さのものを
特別に仕入れましたがいかがでしょう?

上の写真の縦のラインは新しい糸
横のラインは元のオリジナルの糸です。
かなり近い糸で仕上げられたので、うまくなじんでいます。

今後使用していかれるほどに、より馴染んでいくでしょうね

HERUMES
ベアンコンパクト
ほころび縫い7か所
ベルト芯交換
コバ塗りなおし
全体クリーニング 36000+税円
作業期間 約1ヵ月
持ち主様は、ご依頼時に
交換パーツ用の革をずいぶん迷いながら選ばれていましたが
また長い付き合いしたいと思うからこそ
それだけ迷われたのでしょうねぇ

今回の仕上がりを見て、満足いただけて一安心です

2020年09月19日
エルメスの折財布をしっかりメンテナンス(前編)
こんにちは
今日の広島は気持ちの良い秋晴れです



ではさっそく本日の商品をご紹介します

みなさん一度は目にしたことがあるのでは?
と思うくらいよく見かける人気商品
エルメスの折財布、ベアンコンパクトです



こちらは確か20年以上ご愛用の一品ということで
全体的に傷みが進んでいる状態ですね

擦り切れてなくなっているところがあります




小銭入れの内側もこの通り

ここは汚れやすい部分ですよねぇ

でもここのクリーニング
クリーナーを使えば
結構綺麗に汚れを落とすことができるので

やりがいのある気持ちのいい作業だったりもします



と、長年のご使用によって
まんべんなくあちこちの糸が擦り切れて
汚れもついている状態ですので

今回は半分以上解体して
汚れを落としつつ部品交換と
縫い直しとコバのみがき直しをすることになりました

では一部、仕上がりをご覧ください

修理前
修理後
オーナー様が悩みに悩んで決められましたが
いかがでしょう?
遠目からや、照明が変わるとまた違って見えるのですが

今日はここまで

続きはまた次回のお楽しみということで
みなさまよい4連休をお過ごしくださいませ

2019年02月16日
HERMES 折財布を全体メンテナンス
こんにちは
さっそくですが、本日の商品はこちら
HERMESの折財布です
何年物とおっしゃってたかなぁ・・・・?
とにかく年代物です

使用による摩耗であちこちに傷みが出てきてました


今後も出来るだけ長く使用したい
というオーナー様のご意向を踏まえて
というオーナー様のご意向を踏まえて
修理してみましたので、ご覧ください

半分くらい分解のつもりが、
あちこちはずれてきて、結構解体されてしまいました

これも修理あるあるです・・・



小銭入れの両マチの入り口が破れていたので
そこにナイロンテープで補強後
薄い革でカバーして元に戻しました

マチの外側

マチの内側

ベルト部分は中の芯を不織布から革に交換し
さらにナイロンテープを入れ込んで強度を上げてあります

元の表側の劣化が進んでいたので
表と裏を入れ替えて仕上げました
こっちがもともと表側になっていた革です

ベルト通しのループは新しい革で作成しました

角の革が朽ちてしまっていたところは
なるべくデザインを変えたくないというオーナー様のご要望から
表に革は当てず、
なんとな~く鉛筆スケッチを指でこすってぼかすような
仕上げにしてあります

分かりにくい?

まあ、強度重視というより
見た目重視の(と言っても費用をかけすぎない)仕上げで

使用に問題ない程度に外観をぼかした仕上げという感じです


HERMES 折財布
ベルト芯交換、表側4辺縫い直し
小銭入れマチ補強2か所
ベルト通し作成
その他ほころび部数か所
補強数か所 36000+税円
作業期間 2週間
オーナー様がご自身で
少し修繕されていらっしゃる所があったのですが
瞬間接着剤を使用されており、ちょっと焦りました




というのも、
瞬間接着剤は得てして
添付した部分の革を使用不可能にしてしまうからです

革もボンドの事も
良くその性質を分かったうえで使用する場合は
例外もあるかもしれませんが

まず革には瞬間接着剤は禁物
と思って頂いていたほうが安全ですので

みなさま、ご自身で何か修繕される場合は
革用のボンド、もしくは木工用ボンドなど
硬化後も柔軟性のある接着剤にされることを
お奨め致します

2018年11月10日
HERMESジャケット、襟の縁をパイピングアレンジ
こんにちは
まだ1週間しかたってないことが嘘のようですが
カープ、日本一に一歩及ばす・・・でした

ひねりての感想を言わせていただくと
最後の試合を除く全試合、結果的に負けた試合も含めて
どれも見ていて面白かったです

ただ、欲を言えば、最後の試合にも
もっと元気で粘り強い、
何かやってくれるんじゃないかというような
しつこい姿勢を見せてもらいたかったです

みんな顔が暗くて、
気持ちで負けてるように見えてしまいました



と、勝手な感想を述べさせていただきましたが
これもまたプロ野球の楽しみの一つ、
お許しくださいね

ま、また来年
この経験を生かした球宴を見させてもらえることを
楽しみにしたいと思います

では切り替えて、本題にいきましょう!
今日の商品はこちらのジャケット

おフランス育ちのエルメスさんです

この度、修理前の写真を撮り忘れてしまってまして

上の写真は修理後のものなんですが
どこを修理したかお分かりでしょうか?

答えはこちら

この襟の縁に革でパイピングを施しました

今回、オーナー様は
クリーニングに出されたあとの状態で
このジャケットを持ち込まれました。

パッと見分かりませんでしたが
良く拝見すると、長年の使用による素材の劣化のせいか
この襟の縁周辺の色が薄く変色してしまっていて
そのままではちょっと気になる状態でした

かれこれ10年ほど
大切にメンテナンスをしながらご使用されていらっしゃる
お気に入りの品という事で

まだこれからも出来るだけ長く使用したいので
その変色部分をうまくデザイン的に隠したい
というご要望でした

ということで、あれこれ相談しながら、
ひねりてでご用意できる革の中から
より馴染むものを一緒に選び
糸色や仕上げ方も細かく打ち合わせをして
このような仕上がりになりました

表 裏
オーナー様のご要望に沿って仕上げた端の処理
今回のジャケットのように
シンプルで上質な雰囲気を壊さないためには
こういう細かい処理に気を使う必要があります

出来るだけ全体に違和感なく馴染ませるために
もともとついていたファスナーの引手の革に
色も質感も近いものを選んで仕上げてみましたが
いかがでしょう?
HERMES
紳士ジャケット、襟の縁にパイピング加工 8000+税円
作業期間 7~10日間
こちらのジャケット
襟付け根の内側とポケットの内側だけ
こんな風に、鮮やかなオレンジ色が配色されています

一見地味でオーソドックスに見える
暗いトーンのオリーブカラーに、この配色があるだけで
なんだか個性的で洒落た感じに見えますねぇ

こういう色使い、結構好きです

持ち主様も、
この色合いが気に入った理由の一つのようで
最後までパイピングの色を
オレンジと今回の茶色で悩んでいらっしゃいましたが

やはり茶色で正解だったように思います

これだけ鮮やかなオレンジは
ちら見えくらいがちょうどいいのかな?

朝晩が冷え込む今日この頃・・・
日々活躍していることでしょう
