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ひねりてインスタグラム
・このブログは
広島近郊の方には、お店の詳細を知っていただくために
遠方の方には
身近なものを修理して使用する楽しさをお伝えするために
公開しております。

・右下の方にあるカテゴリの、一番上の記事
「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
ご来店ください。

・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
予めご了承ください。

・2014年4月より前の記事では
その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。

・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
ご来店ください。

場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが

その際は、携帯電話をお持ちの方には
店外で他の用事などをしてお待ちいただき
受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。

2019年09月28日
ドイツからのお客様
こんにちは
今日は修理をお休みして
ひねりて初の外国人ゲストさんとの交流話を
少しご紹介させていただきます

そのゲストさんというのは・・・


こちらの商品を生み出された方
タピールの社長ご夫妻です

日本のタピール代理店エルデの嶋田さんが
パートナーのウベさんと
ご夫妻を広島まで案内してきてくださいました

極小店舗のひねりてに
いっぺんにゲストが4人も訪ねて来てくださるなんて

しかもそのうち3名はドイツのお方
(ウベさんは日本でドイツ語を教えていらっしゃるドイツ人です)
なんて国際的な画なんでしょう!
まぶしい



ウベさん、Fischbachご婦人です
そもそも事の発端は遡ること半年前の3月に
嶋田さんから「タピールの友人が日本に来る予定なので
広島観光に案内したら会えるか?」とのお話を頂き
「もちろん!」と即答したことからで
よくよく話を伺うと
どうやらタピールの宣伝と
還暦を迎えられるお祝いを兼ねての旅行らしく
なんとドイツから陸路



タピールロゴ入りの愛車、ボルボで来られるとのこと

(今ドイツのタピールでは
車用のワックスも製造販売しているそうです)
なので6月ごろ出発して
10月末ごろ広島に到着予定という事で
ほんとに車で来られるのか疑問に思いながらも

楽しみにお待ちしてました

でも、こういう長旅は
予定があってないようなものですよねぇ・・・
実際は1か月早く9月末に来られたというわけです

残念ながら車は直前のロシアの東端までで
ドイツに送り返されてました

ドイツで走っていた車を日本で走らせるには
いろいろ手続きが大変なようで、断念されたのだそうです

写真を拝見しましたが、
水色のステーションワゴンでとてもかわいかったですよ

ということで、日本には空路東京に到着

しばらく関東を観光されたのち
広島にやってこられましたぁ
・・・はぁ、ここまでが長かったぁ

そして平和公園、宮島観光後にひねりてにご来店




もちろん私は
ネットで調べたカタコトのドイツ語で
挨拶らしきものをした後はすべて日本語で
嶋田さんとウベさんに通訳してもらいながら
なんとかコミュニケーションをとらせてもらいました

ひねりての極小工房を興味深く見学されてた画

ひねりてカウンター内にて


食事会場にて


食事会には
ひねりてオープン前からご愛顧頂いている
服飾修理店のファッションリフォーム「ロビン」オーナーの
佐々部さんも合流して、賑やかな会となりました

佐々部さんはまたこれも驚きですが
60歳超えたころから独学でドイツ語を学ばれ
日本在住のドイツ人と
スムーズにコミュニケーションがとれるほどの
語学力を磨かれているお方

今回、ぜひ勉強のためにも生きたドイツ語に触れたい
という事で実現した交流でした

そんなこんなで
なんとも夢のようなひと時を過ごしたわけですが

あとになってあれも話せばよかった
これを聞いてみればよかったと思う事ばかりで
どうやらひねりて、不覚にも
慣れない国際交流に舞い上がってしまっていたようです



正直なところ
タピール製品についてはほとんど話せてないのですが
このご夫妻が学生時代に
自分たちの欲しい革用オイルを作ろうと
図書館で古い文献を読み漁るところから
タピールの歴史が始まったのだと思うと
ますます親しみと愛着を感じてしまってます

それにしても
ご夫妻ともとてもおしゃれで、還暦とは思えない佇まいでした

そしてその足元は・・・足袋



浅草で気に入って購入以来、履いていらっしゃるそうです
ライニングがスカイブルーというのも素敵なチョイス

センスが光ってました


この後
船で松山
道後温泉に行き


今治、しまなみ海道を尾道までサイクリング

東京経由でドイツへと帰路につかれたようです

長旅最後の街が広島の尾道とは・・・
嬉しいです

以上、ひねりての浮かれた国際交流話に
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました

2019年09月21日
ゲンテンショルダーバックのシミ隠し
こんにちは
今日の商品はゲンテンのショルダーバックです

今回も修理前の写真を撮り忘れるという失態をしまして
完成後の写真しかございません・・・

修理スイッチが入ると写真のこと忘れて
すぐに作業してしまいたくなっちゃうんですよねぇ
今回のは修理前の写真があったほうが
違いが分かり易かったんですけどねぇ・・・すみません

持ち込まれた時はこのかぶせの右側に
横長の楕円形にシミが出来ていて
色が周りより濃くなっていました

オーナー様曰く
お孫さんのお守をしていたころに気づいたらできていたのもので
何のシミかは不明とのこと
こういう天然な風合いの革は
周りからの刺激に素直に反応しやすいという特徴があるので

しっかり染め仕上げをしている革に比べると
シミも汚れも浸み込んで定着し易いんですよねぇ

シミの部分は周りより固くなっていました

で、今回はオーナー様と相談して
このキーホルダーの柄を抜いて
シミを隠すことにしたというわけです

いかがでしょう?
最初は真ん中も抜いたままにする予定だったのですが
穴をあけてみると、革自体が固く乾燥していたこともあって
1か所切り口から割れてきてしまい

隣の穴とつながりそうな状態になってしまったので

急遽予定変更して
裏から革をあてて補強して仕上げました

特に大きな力のかからないかぶせ部分なので
この程度の補強で充分問題ないと思います

仕上げに周りをステッチで囲って
シミの境界線に目が行かないようにしておきました

ゲンテン ショルダーバック
シミ隠しアレンジ(柄抜き加工) 4000+税円
作業期間 2~3日
今回はキーホルダーを
そのまま参考にして型紙が作れたので
料金も抑えることが出来ました

新たにモチーフを考えたり、作成したりする場合は
追加料金を頂くことになりますのでご了承くださいませ

オーナー様は
これならシミを気にせず使えると喜んでくださいました

出来てしまったシミはゼロには出来なくても
隠したり、

ごまかしたり

あえて模様を活かして加工してみたりすることで

さらに愛着湧く一品に変身させることも可能です



みなさまのタンスに眠る一品も例外ではないかも!?
挑戦してみたい方は一度ひねりて迄ご相談くださいませ

2019年09月14日
ベルトを短くカット
こんにちは
今日はベルトのサイズ調整のご紹介です

こちらのベルトを元のデザインに近い仕上がりで
ベストサイズにカットしてほしいとのこと
見本で持ち込まれたベルトから計算して
9㎝カットすることになりました

、
仕上りご覧ください

いかがでしょう?
作業しながら気づきましたが
本来取り付けない場所にベルトが取り付けてある
ちょっと変わった構造のベルトでした

ベルトカット9㎝
飾り縫い3か所 3000+税円
作業期間 2~3日
みなさまもサイズが合わずに
眠らせているベルトがありましたら
一度ひねりて迄ご相談くださいませ

2019年09月13日
9月の店休日
お知らせ

9月30日(月)は、
都合によりお休みします。
9月15日(月)は祝日ですが
営業しておりますので
どうぞご利用ください!


2019年09月07日
シルバーバックルのベルト交換
こんにちは
今日は元のシルバーのバックルを使った
ベルト交換についてご紹介します

要はベルトを作成したという事になりますね
今回修理前の写真を撮り忘れたので
これは修理後の写真です

手前のベルトが元のものですが
このように、裏の合皮が劣化で割れてしまい
かなり弱っている状態でしたので
バックルだけ残してベルトを新調させていただきました

左が旧ベルト、右が新ベルトです
元と同じように膨らみある仕上げを希望されたので
出来るだけ近づけてみたつもりですが
こうやって比べると違いますね・・・

というのも、すこ~しだけ言い訳させてもらいますと

今回元のベルトは
表のみが革で、中の芯は不織布
裏は合皮を使用されていました。
新しいベルトには、表裏、中の芯
すべてに革を使っているという事もあって
ノギスで計った時は同じ厚みでも
中の芯の弾力がない分、
革だけ使ったベルトの方がふくらみが無い感じに仕上がりがち

という事情がございます

旧ベルト 新ベルト
オーナー様から特に
材料の指定があったわけではないのですが
ひねりての性分として、
出来るだけ劣化しにくく、修理しやすい材料を
選びたくなってしまうものですから
今回も中の芯はスポンジでも良かったところを
あえて黒色の床革を使って仕上げました

元のベルトは
合皮や不織布の切り口をしっかり覆う必要があるので
コート剤を厚塗りして仕上げてありましたが
新しいベルトには
すべて中まで黒色に染まった革を使ったので
コバもふのりと無色の蜜蝋で磨き上げて仕上げてあります

そのため、劣化が進んできた時に
毛羽立つことはあっても以下のように
パキパキに割れてくるような状態にはなりません

元のベルトの劣化したコバ
新しいベルトのコバ
毛羽立って来たら革が劣化しすぎてない限り
再度ロウで磨き直すことでつるつるのコバに戻すことも可能で
ひねりてとしては、手直ししやすい仕上げなんです

表は継ぎ目なしの1枚革を使ってますが
裏は在庫のサイズの兼ね合いで継ぐ必要があったので
あえて背中側で無くお腹側の脇腹よりにしました

よっかかったりして擦れやすい背中より擦れにくいかなぁ…?
と思っての事ですが
効果のほどは分からない程度の事かもしれません



表の革は全体にしぼ入りの
オイルがたっぷり入った栃木レザーです

ところどころに入った天然の筋が
自然に出来た模様のように見えるところは
革ならではの味わい深い魅力だと思います

ベルト交換(ロングタイプ)
長さ 119㎝(バックル付け根~先端)
幅 3㎝ 22000+税円
作業期間 3週間
わざわざ三次からご依頼くださったオーナー様
これから末永くご愛用いただけますよう願っております
ありがとうございました
