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広島近郊の方には、お店の詳細を知っていただくために
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納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
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実際にはご来店時点での消費税率で
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・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
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場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが

その際は、携帯電話をお持ちの方には
店外で他の用事などをしてお待ちいただき
受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。

2019年11月30日
革ジャンのベルトを機能的に加工
こんにちは
さっそくですが今日の商品はこちら
ライダースジャケットです

色合いも自然な風合いの赤茶色と
どんなスタイルにも合わせやすそうな一品です

今回のご依頼場所はこちらです

パッと見どこが悪いのかわかりませんでしたが

オーナー様曰く
この裾にある調整ベルトの厚みが薄すぎて
金具から抜けそうになる不安定さが気になるという事

正直なところひねりてには気にならない程度の
感じだったのですが

気になる感覚は人それぞれですよね

ということで
「どこまで納得いく調整になるかわかりませんが・・・」
という前提で
金具から抜けにくくなるように
このベルトの厚みを調整してみることにしました

この1.2㎜厚のオイルレザーを中に入れて

再度組み立てました。


中に入れてくるんであるので、
中に入れた革の
切り口周りと付け根付近は適度に漉いて仕上げてあるので
極端な段差がつくことなく自然に仕上げられました

中に入れてくるんであるので、
厚み以外の見た目は元と変わりません

ステッチも裏ずれなく仕上げられました

ステッチも裏ずれなく仕上げられました

金具に通してみると
やはり厚みが増してる分、金具への食いつきが良く
いい感じに抜けにくく仕上がりました




ライダースジャケット
裾ベルトの厚み調整(分解あり)2か所 5000+税円
作業期間 3~4日間
仕上がりをご覧になった持ち主様から
OKいただけて、ホッと一安心です

そしてこの後、
襟先のホックを交換してほしいと再度ご依頼いただいたので
次回はまたそのご紹介をさせていただきます

2019年11月23日
水辺のジャズ2019
こんにちは
昨日は京橋川川岸にて恒例の
雁木クリスマス&水辺ジャズのイベントがありました

ぼんやりした写真が多いですが
どんな感じだったか少しご紹介しますね


カラフルな照明の元
ジャズアレンジのクリスマスソングが心地よく

集まった方々も思い思いのスタイルで
グルメと音楽を楽しんでいました


ミュージシャンはお馴染の面々で
因幡由紀さん(ヴォーカル)
藤井政美さん(サックス)
ゆみゆみさん(ピアノ)
息の合った素敵な演奏と歌声&軽妙なトークに
お子様もゆ~らゆ~ら揺れながら
釘付けでした


ひねりては
お店をちょこっと早じまい!?
させていただきまして、7時前頃から行き
今回は少しでも今後のイベント継続の力になればと
初めてキャンドルスポンサーになってみました

これは前々から気になりつつも行動に移せてなかった
マイキャンドルスポンサーというシステムですが
300円で一つのキャンドルを灯す権利を持てて
その収益は

来年からのこのイベントの運営に使われる
という仕組みのようです





さて、毎度楽しみのグルメについてですが
今回は友達に教えてもらって気になっていた
ホームラン食堂さん&ストラボさんの出店で
揚げたてドーナツと珈琲を頂きました

おみやげにはさつまいもと甘酒のスコーンをゲット

美味しかったぁ


他にもお好み焼きや
ミネストローネ、クラムチャウダー、ビーフシチュー、フランクフルト
ホットワイン、甘酒などなど
暖かくてあったまる美味しいものがいっぱいで

目移りしてしまいましたよ



身近にこんな素敵なイベントがあって幸せです

たっぷり充電させてもらったので
年末までのあれやこれやも何とか乗り切れそうです

さて、来年は何食べようかなぁ・・・



2019年11月16日
持ち込みバックルを使ってベルト作成
こんにちは
やっとこの季節らしい寒さになってきましたね

呑気に構えてたひねりては
慌ててヒーター出したりと冬支度し始めました

では、今日の商品をご紹介します

ご覧になってもお分かりと思いますが
アメリカ旅行で購入された持ち主様お気に入りのベルトです

なかなか凝ったデザインの素敵なバックルです

かなりの時間を過ごしたベルトは
やはりご覧のとおりだいぶくたびれてしまって
バックルに取り付けられない状態になってしまってました

最初は
ジーンズショップなど探されたら
このバックルに取り付けられるようなベルトなら
見つかるかもしれませんよとお伝えしたのですが
持ち主様なりに探して見つからなかったし
恐らくもう面倒くさかったのでしょうね
ひねりてに作成をご依頼されました

ベルト部分を新たに作成しましたのでご覧ください

せっかくのオーダーですので
持ち主様のサイズにぴったりの長さで作成させていただきました

カジュアルなタイプに似合うよう
コバは無色のロウで磨き上げてあります

今後の経年変化に自然に馴染む仕上げです

バックル部分は元の構造と同じく
脱着可能な構造にしてあります

オイルヌメ(茶色)一枚革でベルト作成 10000+税円
幅4㎝X長さ112㎝
ベルト通しなしタイプ
作業期間(材料仕入れあり) 2週間
元のベルトには
名前がはいっていたので
このまま捨てるのは忍びないかなぁと思って
カジュアルなPPテープ製ストラップに
飾りで取り付ける案を考えてみていましたが

引き取りに来られたオーナー様は
そんな提案をする間もなく処分を決められました

「そうか、やっぱそうよね



いい加減割り切って処分することにも
慣れなきゃ切りがないよな」
と思わせてもらえた瞬間でした

2019年11月09日
ルイヴィトンバック 根ももと内張り交換
こんにちは
今日は久しぶりに修理のご紹介です

商品はルイヴィトンの
かわいらしい箱型ショルダーバック

ご依頼場所はここ

根ももがちぎれてしまってますね

そろそろ寿命も近そう・・・
という事で、両方新しく交換します

あとはここ

パッと見まだしばらく大丈夫そうに見えますが

大抵は使い始めた途端
使用による摩擦と紫外線の影響などで
一気にこの症状が広がってしまいます
今回もそれが予想されるような状態だったので
内張りも交換することにしました

では仕上りご覧ください
根ももは左右とも元より気持ち厚めにして
内側にはナイロンテープを入れて
元より強度あげて仕上げてあります

内張りはこんな感じ
ベージュ色の豚革のスムース面を表にして
使用してあります
色、見た目とも元の雰囲気に近くて良く馴染んでます

この素材なら、もう合皮のような劣化を
心配する必要はありません

今回、内ポケットはなしの構造ですが
タグやアクセサリーパーツは移動させました

最後にこちらの鞄のヌメ革が
全体的に乾燥して劣化も進んでいる状態でしたので
その旨伝えてミガキも受付まして
レーダーオイル、レーダーフレーゲ
レーダーフレーゲクリームを順にたっぷり重ねて
しっかりメンテナンスさせていただきました



ルイヴィトンショルダーバック
根もも交換2か所
内張り交換(豚革使用)
全体保革メンテナンス 27000+税円
作業期間 3~4週間
ひねりてでは
修理とセットでミガキのご依頼をいただくと
通常の料金の半額でさせていただいてまして
今回の場合2000+税が1000+税になっています

こちらの鞄
持ち主様が娘さんと共用するご予定とのこと
親子で仲良く愛用していってほしいです

2019年11月02日
2019年11月02日
漉機&ミシンメンテナンスワークショップに参加しました!
こんにちは
ちょっとご無沙汰してます

実は先々週から鼻風邪引いちゃいまして

鼻水、咳、痰と格闘していて仕事も日常も
色々抜かりだらけの日々を過ごしておりましたぁ

はい!ブログ投稿しなかった言い訳も終えたところで



今日は先日の講習会の様子について
少しご紹介させていただきますね!

この度の講習会は
広島出身の靴職人である実久さん発案のもので

かれこれ3年ほど前から
浅草で製甲師をされている康さんに
広島での講習会をするよう
ラブコールを送り続けていらっしゃったのですが

それが、やっとかなうことになって
ひねりてにもお声掛けいただけたという経緯があります

広島で革に関わった作業活動をする場合
大阪や東京近辺在住の方と比べて
費用や時間などの兼ね合いから
愛用する機械類のメンテナンスを
気軽に業者に依頼しにくいという事情があります

これまでは困ったタイミングで
説明書やネットを見ながら自分なりに調整したり
購入先の業者に電話で相談して
言葉であれこれアドバイスを頂いていたわけなのですが

やはりそれだけではなかなかスッキリと思うように
不安や不満を解消することは出来なかったので

この講習会は本当にありがたい貴重な経験となりました

講習会の内容のメインは
漉機のメンテナンスについてで
送りのビアダル、刃、砥石の交換について
丁寧に大事なポイントを抑えつつ
康さんが実践しながら教えてくださいました

その他にも
刃のゆがみの有無の判断方法や
その場合の対処方法
厚物、薄物を漉く際の調整方法
日々のメンテナンス方法、注意点などなど
参加者の質問にも丁寧にお答えいただきました

後半には
バイオレットさんでずっと大事に温存されていた



足踏みの18ミシンに息を吹き込み

動かせるように調整していく様子を見学出来ました


約80年物のレトロなミシン
とても存在感ある素敵な佇まいですよねぇ

ひねりてにもこういうミシンが
ディスプレイとしてでもほしいところですが
いかんせん場所が無い

その日は一日
羨望のまなざしで眺めておりました

講習会の会場は
以前から交流させていただいているバイオレットさんでしたが
アナゴの寝床のようなひねりてに比べて

ひろ~い工房なだけに
ゆったりのびのび講習を受講させていただくことができました


そして翌日は午後から康さんに、ひねりての工房に来ていただき

漉機、総合送りの足踏みミシン、手回しの八方ミシンの3台について
点検と調整をしていただきました!



送りのビアダルは
漉きカスの絡み方や、刃との相性から検討して
石からゴムに変更してみました!
前の日の講習会の内容を踏まえて康さんに見守られながら
さっそく自分で交換してみました

最終チェックで康さんにOK頂き一安心です


そうそう、
ビアダルは純正品を康さんに仕入れてもらったのですが
今回康さんが参考までに仕入れて持ってこられた
アマゾンで販売されている代替え品
その名を純正メーカー名のNIPPYならぬ「HAPPY」とな



純正の3分の一以下の価格で
購入者はハッピイという事なのでしょうか・・・
思わず参加者全員苦笑いでした



写真撮り忘れてしまいましたが
気になる方はこちらの康さんのインスタでご覧あれ
試してみた康さん曰く
全然使えないし、ゴムのメリットである
表面に傷や変形が出てきた際に
刃にあてて一皮むく作業も出来ない素材だったそうで

これは、いくら安くても
お奨めできない一品という事でした

ご検討中の方いらっしゃったらご注意くださいませ

さてさてそんなこんなで
前夜祭のお食事会から始まった



ひねりて待望の3日間はあっという間に過ぎ去りまして

振り返ってみた今思うことは
今回の機会に、これまでの我流のメンテナンスの
良い点、もっと改良すべき点を
一つづつ納得しながら確認できたことや
日頃の業界あるある話を同じ業種の方々と共有できたことは
日々の作業や仕事のあり方について
一人であれこれ思い悩むことも多かったひねりてにとって
なによりの心の栄養になったなと感じてます



最後に気になる一枚を

製甲師だけでなく
フォトグラファーとして活動されている康さんのカメラ
写真に関して全くの素人ですが
単純にかっこいいなぁと思ってパチリとした一枚です

今日も康さんは
東京でワークショップを開催されてるようです

東京近郊の方で
こういったワークショップに参加してみたい方は
康さんのインスタで(上の方の文章にリンクあります
)

今後の動向をチェックされてみるといいかもしれません

講習会から頂いた知識と経験
刺激、意欲、自信などなど
大切に今後の糧とさせていただきます

実久さん、康さん、バイオレットさん
参加されたみなさま
講習会を実現させてくださいまして
ありがとうございました

Posted by ひねりて at
17:05
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