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ご来店ください。

・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
予めご了承ください。

・2014年4月より前の記事では
その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。

・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
ご来店ください。

場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが

その際は、携帯電話をお持ちの方には
店外で他の用事などをしてお待ちいただき
受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。

2016年08月27日
短いベルトを延長アレンジ!
こんにちは!
前回の記事を書きながら
「そういえば店頭ではお知らせしているベルトのアレンジ方法を
ブログでまだ紹介してなかったなぁ!」と気が付きまして・・・

本日はベルトのこんなアレンジ方法をご紹介することにしました

むか~しむかし、1980年代にリーバイス501が巷で流行り
古着ジーンズ全盛期(とひねりては感じてました)だったころ
こんなベルトも溢れていたと記憶してますが

今でもカジュアルな定番ベルトとして見かける形ですよね!
これはひねりてがその昔に使っていたベルトなのですが
その当時はもっと上の位置につけていたことと

ひねりての経年変化によって
肉腹巻がついてしまった事が原因で

今の腰履きパンツに使用するとご覧のとおり・・・・
た、足りませ~ん


もう使うこともないだろうと思っていた一品なのですが
そんな時にひねりてを開業

練習もかねていろいろ修理のサンプルを作ろう
と思っていたところに、このベルトが目に留まりました

そして、こんな感じにアレンジしてみました


「18センチも!?」なんて声が聞こえてきそうですが・・・

いえいえ、たったの18センチですよ~

つなぎ目の固定を兼ねて
カシメで飾ってみました

作業した時は特にイメージはありませんでしたが、
今見ると太陽のようにも見えますねぇ

星や雪の結晶のようにも見える模様の刻印で



地模様も少しつけて遊んでます

コバは元の黒革と一体感を出すために
磨いて毛羽立ちを抑えた後に、黒色に仕上げました

ベルト延長
一枚革仕上げ(バックル脱着可能タイプ) 4500+税円
作業期間 2~3日
そしてもう一つ、こんなのはいかがでしょう?
こちらもふつーの、どこにでもありそーなベルトです

たしか仕事のスーツ用に間に合わせで買ったか何かで
ほとんど使われることなくタンスに眠っていた一品です

これは特に愛着もなかったにもかかわらず
性分的に処分できずにいたものだったので

サンプル兼ねてこんな感じに延長してみました

before after
ベルトと同じ色はなかったので
あえてからし色の革と床革を使って、元のベルトを挟んで延長し
全体に一体感を出すために
コバを元の革色に近い薄茶色に着色し、
元のベルトに刻まれた模様をまねた
飾りステッチを入れて仕上げてみました

モデル腹周りの肉付きに対するコメントは
受け付けませんので、どうぞ悪しからず・・・

ベルト延長
2枚革使用(バックル脱着可能タイプ) 5500+税円
作業期間 3~4日
サンプル用にと思って作業したものですが
薄茶とからし色の組み合わせが意外にも
ひねりて所有のパンツ類と相性が良く

延長部分がこれまたいい感じで、ちら見えしてくれるもんだから
ちょっとしたアクセントになってくれて

アレンジ後はフル活用の手放せないアイテムと化しておりました

見事に復活です!!

このベルトご本人としても
うん十年ぶりに活躍の場が出来るとは
思いもしなかったことでしょう

修理者としては
こういう効果が目に見えて分かった時が
嬉しい瞬間だったりします

さて、皆さまの元にも
同じように眠れるお宝は
少なくないのではないでしょうか?
これを機会に
お洒落を存分に楽しみたい秋を前に

お宝を掘り起こしてみてはいかがでしょう?

2016年08月20日
ベルトをショルダーストラップにアレンジ♪
盛り上がってますね~、オリンピック

高校野球

そして、カープ





今日は以前からご提案したかった
ベルトのこんなアレンジをご紹介します

お洒落でダンディなお客様が









大きめのトートバックと年季の入ったベルトを持ってこられて
「しばらく眠らせてた鞄を久々に使おうと思って出してみたら
ストラップを無くしてしまっててねぇ

このベルトを使ってストラップをつくってくれるかなー?」
とのこと
「あ~、なるほど

それならいい方法がありますよ
」

とひねりて
まずは商品の状態とお客様のご希望を確認しました

オイルレザーがいい感じにエイジングされている鞄です。
ストラップの長さを確認しました。
このくらい短めの長さで肩にかけて
手で底を抱えられるようにしたいとのこと

バックルのピンを通す穴周辺がずいぶん弱っていて

元の穴以外にあとから開けた穴もあります

この部分には表から革をあてて補強することにしました

ということで
こんな感じにアレンジしてみました

ナスカンは今回取り付ける鞄についている
線の太いリングにもひっかけることのできるタイプを使いました。
出来るだけ費用を抑えたいという
お客様の要望にお応えするため
ミシン縫いではなくカシメで取り付けてあります

傷んでいた穴周辺には
鞄の革と色や風合いが近い革で
表からカバーして補強してあります

中にもナイロンテープを入れ込んで
出来るだけ強度を上げてありますよ

ベルトをストラップにアレンジ
ナスカン、カシメを使用 7000+税円
作業期間 3~4日間
今回は劣化部分の補強が必要でしたが
その必要がなければ、作業方法にもよりますが
だいたい3000~5000+税円くらいで出来るアレンジです

*あまりに劣化が進んでしまったベルトでは
結果的にすぐに使えなくなってしまう可能性があるため
アレンジが不可能と判断させていただく場合もございます
予めご了承くださいませ

ひねりて的には
古くなったり
短くて使えなくなったベルトのアレンジとしては
最良の方法ではないかと思っておりますが・・・
いかがでしょう?

新しいものを吟味して購入するのも
それはそれでそれなりの楽しさがありますが
ひねりては
元からあるものをお手入れし、修理し、工夫することで
「も~充分!これだけ使ってもらえたら本望ですわぁ!」
とその物に言ってもらえるくらい使い尽くすことに
喜びを感じるタイプなので
元々ある
ベルトとしての機能を最大限活かして
長さを調節する事も出来
必要最低限の作業と費用で
見た目にもすっきり、しっくり馴染む
ストラップに仕上げることが出来るという点で
このアレンジは理想的な方法だと感じてます

もし皆さまもお手持ちのベルトに
このアレンジを試してみたいと思われましたら
まずは取り付けたい鞄とアレンジしたいベルトを持って
ひねりて迄ご相談くださいませ

2016年08月10日
お盆休みのお知らせ
お知らせ 

8月11日(木)~15日(月)
はお休みいたします。
以前もお知らせしました通り
明日から5日間お休みいたしますので
ひねりて来店をご検討中の方はどうぞご注意くださいませ

では、皆さままだまだ暑い日が続きますが
しっかり体調管理をして、今後も充実した日々をお過ごしくださいませ

2016年08月10日
革製刀袋を全体メンテナンス修理
皆さま、こちらは何を入れるものかお分かりでしょうか?
あ、タイトルでわかっちゃいますよね
はい、日本刀です

ひねりては今回初めて拝見しました

持ち主様は岩国のほうにお住まいの方なのですが
そのお知り合いの広島在住の方が
代理でこの刀袋を持ち込まれました

長年ご使用の商品のため
至る所に傷みが出てきている状態です
まずはその状態をご覧ください

ファスナーが閉めても閉まらなくなってます
持ち手の付け根の根ももが
2か所とも劣化しており

片方は修理した跡がありますが
それも弱ってしまってます

ストラップをひっかけるDカン用の根ももも、同様な状態

留め具が無くなってしまったのか
ボルトを使って留めてありました

ずいぶん弱っていて

ほころんだあとを何度も補修した跡がありました




持ち手部分の根ももを2か所交換

この針金を糸代わりにして留めてありました

何とかして使いたかったんでしょうねー

こんな感じで
1か所を複数回にわたって手直ししてあるところが
あちこちにあり
持ち主様がこの鞄に
いかに愛着を感じているか、ということがよく分かりました

その持ち主様のご要望はというと
お孫さんにこの鞄と刀を譲りたいので
その前に今後も長く使えるよう
気になる部分を修理してほしいというものでした。

そこで、そのご要望通りの修理をした場合と
さらにひねりてから見て、
長い目で見てここも気になるという点を追加して修理した場合と
2種類の見積を出させていただいたところ
せっかくだからしっかり直したいと
後者の内容でご依頼をいただきました

では仕上がりをご覧ください

ファスナーとその周辺のテーピングを約1mほど交換してます!
根ももの裏は
左の写真のように、本体に直接取り付けてありましたが
より丈夫にするため、右のようにあて革をしてあります

ストラップも新しく作成しました

革は世界から評価の高い栃木レザーさんの
ミシバクロップという革を使用してます

必要最低限の加工で仕上げられたこの革は
卸店が「革のトロ!」と称賛するほどの上質な革なんですよ

興味のある方は栃木レザーさんのHPで
最高級の革の世界を覗いてみてください

いかに真剣に革と向き合っているかがよくわかり
なかなか刺激的ですよ

使い込むことで育ち、深みを増していくこの革は
今回の持ち主様にぴったりだと思います

こちらは針金で補修してあった部分です。
一番先のほうは何度も補修したことで、
穴が開きすぎて弱っていたため、
1センチカットしたうえで40㎝ほどテーピングを交換しました。
その他、糸が擦り切れていたところも縫い直してあります

全体の仕上がりをご覧ください
刀袋全体修理
ストラップ交換
根もも交換4か所
先端劣化部修理(カット、テーピング)
ファスナー交換40㎝
テーピング交換約1m
色はげ部着色+ミガキ 47000+税円
作業期間 約1か月
こちらの商品は仕上がり後、代理の方が取りに来られて、
その足で岩国まで届けてくださったのですが

後日ご本人様からお電話で
感謝のお言葉を頂くことが出来ました

その際分かったことですが
その方の御年92歳
電話の内容は
「この刀袋は約40年ほどの間、
移動の際に使用し続けている愛着のある逸品だということ

その傷みが進んできたため、
修理してくれるところをあちこち探しても見つからないで
困っていたところ

今回修理してもらえて感謝している

孫にこれを引き継いでもらえたらいいなと思う」といったものでした。
どうしても直接お礼が言いたくて電話しましたということ

本当にありがたい、修理者冥利に尽きるお言葉で
とても感激いたしました

もともとこのお電話をいただく前から
ひねりてがはじめて手にした珍しい刀袋ということもあって
ブログの記事にさせて頂こうと思っていたところに
この嬉しいお言葉

熱が冷めないうちにと

さっそくご紹介させていただいちゃいました

今後もご希望通り
お孫さん、そのまたお子さんへと
この方のこういった物を思う心とともに
代々受け継がれていかれるといいなと思います

Posted by ひねりて at
15:30
│Comments(2)
│修理(持ち手関連)│修理(テーピング、パイピング)│修理(ファスナー)│鞄│修理(革部品交換、大物修理など│修理(傷跡メンテナンス、ミガキ他)
2016年08月06日
大阪のゲストハウス 緑家
本日もぬけるような晴天

71年前も同じような晴天だったと聞きます

今朝は朝日とともに心地よく目覚め

しっかりたっぷり大満足の朝食をいただき

日課の朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」をみてほっこりしたのち

8時15分、テレビの前で黙祷
松井広島市長の平和宣言を聞き終えてから
ひねりてに出勤してまいりました

何にもおびえることなく目覚め
食べたいものを好きなだけ食べ
娯楽を自由に楽しむことのできる今に
ただただ感謝です。
本日は
広島の平和祈念式典の日であり
ひねりてが
「今後も平穏な日々を過ごせる世界になれるよう
日々の選択をしていこう」
という思いを、
年に1回自分に確認をする日です

今年も平和な日本で確認することが出来ました!
ありがとうございます

さて、
今日は6月の出張時にお世話になったゲストハウスが
とっても素敵だったので

ちょっと遅くなりましたが、
ここでご紹介させていただきます

その名は「緑家」

地下鉄緑橋駅が最寄駅なので緑家なのかな・・・?
と勝手に思ってます

築70年以上の古民家を、
主ご夫婦の好みに素敵に改装してありました

渋い色合いの緑の暖簾に
何とも趣のある屋号の文字・・・
これだけで、なんだか期待できます

入り口にはこんな看板が

この歓迎されてる感じが嬉しい心遣いです♪
入ったらすぐこんな感じのホールになってます
思わず和みます

この棚には気になる書籍たちが
さりげなくそっと並べられてて
だれでも自由に手に取ることが出来ます

女性専用ドミトリーを利用しました。
こちらがそのお部屋
4名がゆったり寝れるだけのスペースがあり
床の間が荷物置き場になってました

貴重品が保管できるロッカーもあります

この格子窓も素敵です

客室を挟んでホールとは反対側に外廊下があり
そのすぐ横にトイレとシャワールームと・・・
かわいい箱庭があります

京都の町屋をおもわせるような作りになってました

そして
写真を撮り忘れてしまいましたが
ここでひねりてが個人的に気になってた一品に偶然出会って
思わず感激したエピソードをご紹介します

それはセラミック製のバスマットなんですが
皆さんご存知ですか?

以前何かのテレビ番組で紹介されてて
とっても興味深いなと思ってたものが
たまたまこのゲストハウスに置いてあったんです

実際試してみてその吸水性と速乾性にビックリ!
「これはいい!」と実感しましたぁ

セラミックということで通常のバスマットとはちがい
割れる可能性のある素材なので
その取り扱いには気を付けないといけませんが
使い心地はとても良くて
ひねりて好みだったので
いつか手に入れたいなと思ってます

え!まだ手に入れてないのかって?
はい、慎重派な上に貧乏性なもんで~・・・



では道草食うのはこのくらいにしておいて・・・

廊下の突き当たりにある洗面台です
機能も置いてあるものも必要最低限と
とってもシンプルなんだけど
ほんとに必要なものはすべてあるという
バランスのとれた快適なスペースでした

再度ホールに戻って
玄関方向の構図

左の扉は共用トイレです
そしてこちらがお宿の主さん
今回お会いできたのはご主人のほうだけでしたが
長身で物腰の柔らかい素敵な方でした

アナログなひねりての相談や質問に
このパソコンを使って
毎回丁寧に答えてくださいました
ありがとうございました

あとは
いちいち小物がひねりてのアンテナに引っかかるものばかりでした

鉄製と思われるカモメ
トイレの扉の取っ手兼鍵は真鍮製
「カリカリカリリッ・・・」と
目覚まし時計のネジを巻いたときのような
何とも言えないレトロな音が魅力の一品でした

このゲストハウスを利用させていただいたものとして
あらためて感想を言わせていただくと

ホールにある書籍
テーブル上のティッシュ箱、うちわ、
飲食自由のお菓子やアイスコーヒー
開閉音が静かなブラインド
シャワールームのアメニティのセンス
例のバスマットなどなど・・・
とってもさりげないおもてなしの心をあちこちに感じ
それを見つけるたび
何とも言えない安心感を得て
とても居心地の良いいいお宿でした

最後に
こちらの暖簾の猫
飼い猫をモチーフにしたものだそうです

しっぽがフック状に曲がってるのが特徴だそうで
その辺もしっかりと描かれてました

この伸びしてる感じが何とも言えずかわいいですね

自宅で3匹飼われているそうですが
猫アレルギーのゲストもいらっしゃるだろうと気遣って
この宿には連れてきていないのだそうです。
動物大歓迎のひねりてとしては
ぜひ会ってみたかったんですが
ここにもあらゆる人を気遣う主の優しさを感じました

宿をよく見ると
あちこちに猫グッズがありましたよ!
ほんとにお好きなんですねぇ

今のところ出張の際に使うお宿は
いろんなゲストハウスを見たくて
同じところをリピートしたことはありませんが
こちらはまた伺いたいと思うお宿でした

気になる方はこちらで詳細をご確認ください。
宿のご主人とは
時々食事時が重なったこともあって
お互い個人事業主としてのあるある話や
世界を旅された時の話が出来たのも
楽しかったです

こうやって
一人で訪れても
一人の自由は守りつつも
一人ぼっちの寂しさを感じず過ごせるというのも
ゲストハウスならではのいいところだなと思います

ゲストハウスに興味をお持ちの方は
とりあえず一度試してみることをお奨めしますよ~

但し
深みにはまってしまっても責任は持てませんので
その点どうぞ悪しからず
ですけどね

