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・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
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・当店は予約制ではありませんので
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2023年07月01日
コーチのショルダーバックをアレンジして簡易修理
こんにちは
さっそくですが、今日の商品はこちらです

紳士用のコーチのショルダーバック
樹脂素材と革で作られた鞄ですが
今回のご依頼場所はこちら

革のパーツが破れてしまっています

あとはこの底角の樹脂がはがれて
下地が見えて目立ってきています
こういう場合、通常は
ストラップ付け根には
新しい革で同じような部品を作って取り付け
底角には表から革でカバーして縫い留める
といった修理をするところなのですが

そうなると結構な費用が掛かってきます



今回は必要最低限の修理で使えるようにしてほしい
という
オーナー様のご希望に沿って

ストラップ部分はアレンジし
底角には着色処理をすることになりました

では仕上がりです

いかがでしょう?
どうアレンジしたかわかりますか?

これが


ストラップの片方には
革パーツ無しで直接ナスカンを取り付け
もう片方には角カンが通っていたところにナスカンを通して
ナスカンが動かず安定するように
革ループを作成して取り付けました

そして、底角の目立つ部分には
周りに馴染むようこげ茶色を着色して
全体を磨いて仕上げました

こうすることで費用を抑えつつ



当面の間使用できる状態に仕上げられています

コーチショルダー鞄
ストラップアレンジ、ナスカン取り付けX2
革ループ作成
ミガキ 8250円
作業期間 1週間
*今回は3点お預かりして2か月ほどお待ちいただきました。
こちらのお客様
7月に引越しを控えていらっしゃるのですが
合計で5点のご依頼をしていただき
先日やっとすべて納品が完了しました

お引越しまでに間に合ってよかったです

ちなみにお引越し先はイギリスとのこと

ひねりて卒業の子たちも海を渡るのですね・・・

海外での健闘を祈ります

2023年06月03日
コーチショルダーバックを簡易アレンジ&ミガキ
こんにちは
早速ですが、本日の商品です

コーチのショルダーバック
樹脂素材と革で作られた紳士用の鞄です

そして、ご依頼場所はこちら

長年のご愛用で、ストラップの付け根がこの状態

あとはこちら、底角の樹脂もはがれてしまってます

こちらの鞄は
オーナー様の奥様が代理で持ち込まれて



その奥様とあれこれ相談させていただいた結果
出来るだけ簡易的な修理で
ある程度の期間使えるようになる内容で
作業させていただくことにしました

では仕上がりです

ストラップの付け根は
元のような革部品は使わず

ナスカンを取り付けて鞄に脱着できるようにアレンジしました

このアレンジで
今後鞄が使用できなくなっても
ストラップだけまた別のカバンに使うことが出来て
無駄になりません

元のような革部品を作るのと比べて
半分以上費用も抑えることが出来て



お財布に優しい内容です



あとは
底角の剥がれ部分をこげ茶色に着色処理後
全体を磨いて仕上げました

仕上がり後の底角のアップ写真を撮り忘れてしまってますが

こんな感じに仕上がりました

近くで見ればわかりますが
遠目にはまずわかりません

コーチショルダーバック
ストラップ付け根アレンジ+ナスカン取り付け
革帯部品作成あり
全体ミガキ(部分着色あり) 8250円(税込価格)
作業期間 約2週間
今回、ストラップ付け根を元通りに直して
底角4隅に革を当てて補強する修理についても
検討させていただきましたが

かなり費用が掛かる内容で





鞄の全体の劣化状態から考えて
そこまでして直しても
また近いうちに
他の部分に不具合が起きかねない様子でしたので

奥様と相談の上
あえて最低限の方法で修理させていただくことにしました

それでも
一日でも長くオーナー様の元で
活躍してくれることを願っています

2022年09月24日
コーチトートバックの持ち手交換(後編)
こんにちは
今週の月曜日は悪天候のため

使える交通機関がなく
臨時休業とさせていただきましたが

ありがたいことに自宅と仕事場周辺には
あまり大きな影響はなく
火曜日から通常営業させていただいております

そして今週末もまた台風がやってくるようで
広島は先週と違って進路から外れていますが
どこにも大きな被害なく過ぎ去ってくれるよう祈っております

では前回の続きで
持ち手交換仕上がりのご紹介です

いかがでしょうか?
元々は本体と同色の革で出来ていた持ち手ですが
ひねりてに良い色合いの革がなかったため
今回はコバ色に近い濃茶色のタンニン鞣し革で
作成させていただきました

before after
ひねりて的にはありなアレンジで

持ち手の色が濃いことによって
今後長く使用することで黒く油焼けしていっても
目立たないという利点もあります

元の持ち手をよく見てみると
中のパイプ芯のとがった先が
補強してないところと、してあるところの継ぎ目あたりにあり
おそらくその先が補強をしていない乾燥で弱った革に
最後のとどめを刺して
ちぎれてしまったようでした


そこで今回は
厚みのある油脂がしっかり入ったヌメ革を
ほぼその厚みのまま使用して
パイプ芯の長さを少々革が伸びても
補強してある部分に充分届くような長さにし
紙芯は使用せず
ナイロンテープを広範囲に貼って仕上げてありますので
元の持ち手より強度はかなりアップできています



あとは
全体的に乾燥が進んでいましたので

クリーナーで目立つ汚れを落とした後
タピールレーダーオイルで
表面の汚れを落としつつ栄養を与え

底角や根モモなど良く擦れて弱っているところには
レーダーフェットをしっかり塗り込み
より強度が上がるよう保革しました

最後に全体にレーダーフレーゲクリーム(無色)を塗って
表面を保護して仕上げてあります



before
after
コーチトートバック
丸新持ち手交換2本
ミガキ 33000円(税込価格)
作業期間 約1ヵ月
*今回は2か月半お待ちいただきました。
今回のように元と違う仕上がりにする場合
納品時にイメージ通りと納得していただけるかが
気がかりなところなのですが

この度も、持ち主様には
仕上がりに満足いただけたようで
良かったです

2022年09月16日
コーチトートバックの持ち手交換(前編)
こんにちは
まず最初に念のためのお知らせです

明日は通常と異なり
臨時休業いたします



ご利用を予定されていた皆様には
大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが
ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。

では、本題に参りましょう

本日の商品はこちら

コーチのトートバックです

パッと見でお分かりのように
持ち手がちぎれてしまっています

よく見ると中の硬い芯の先が
弱った革にとどめを刺した様子です

反対側の持ち手はこんな感じで
まだ使える状態ではありましたが
全体的に乾燥していて革が弱っている様子でした

ということで
オーナー様と相談の上
今回はこの持ち手を2本とも新しく作り直すことにしました

ただ、問題は使用する革の色で
現状、ひねりてには
この鞄に使用されているような
ナチュラル仕上げのキャメル系の革がなかったため

いろいろ思案した結果

コバ色に近い濃茶色の革で作成することにしました

革は実際にオーナー様の目で確認いただいたのですが
このひねりての提案には好感触で

どんな仕上がりになるのかを楽しみにされていました

さて、どんな仕上がりになったかは
また次回のお楽しみですなのですが
恒例のチョイ見せしときますね~

では皆さま
台風の雨風に気をつけながら



それぞれのシルバーウィーク
無事にそれなりに楽しく過ごしましょう

2022年03月12日
コーチショルダーバックのストラップをカット(特殊タイプ)
こんにちは
今日はこんな修理をご紹介します

商品は鮮やかな緑色がまぶしいコーチのショルダーバック

持ち込まれたオーナー様は小柄なお方で
このストラップが長すぎるとのこと

なんとまぁ、春らしいかわいいデザインでしょう!

が、残念ながらこのデザインだと
全く見た目を変えずにカットすることは出来ず
簡単にはいきません

なので
今回はあれこれ相談した上で
こんな仕上がりにさせていただきました。

革色はストラップに施されたCOACHという刺繍の
O糸色と同じ色合いの茶色
糸色は鞄の革色と同じ緑色という内容は
お客様に選んでいただきましたが
実際に使う革の選別はお任せいただき
ひねりてがチョイスいたしました

丁度同じようなシボ加減の革で
いい色合いのものが見つかったので

うまくデザイン的に馴染ませることが出来たと思います

切り口はストラップと同じ濃茶色でコートしてあります

いかがでしょう?
コーチショルダーバック
ストラップカット18.5㎝
途中でカットして革帯でカバー 4400円~(税込価格)
(仕上げ方等により変わります)
作業期間 約1週間
今日の広島は汗ばむくらいの温かさ



春らしい元気色に

かわいらしい刺繍が素敵なこちらのカバンも
これからどんどん活躍の場が増えそうですね

2020年12月05日
コーチのポーチをプチアレンジ
こんにちは
今日の商品はこの季節にぴったりな感じの
コーチのポーチです

白地にクリマスっぽいイラストに赤の内張・・・
なんだかワクワクしてきますね





オーナー様のご要望は
片方にしかついていないカンをもう片方にもつけて
オーナー様所有のストラップが取り付けられるようにしてほしいとのこと
持ち込まれたときは左側に丸っこいDカンがついていて
長さ20センチほどの付属のストラップで
手提げにできる構造になってました

では仕上がりご覧ください

表
裏
元からついてるような丸っこいDカンは入手できず
同じような真鍮のマルカンを使って仕上げてあります

遠目には差がわからないほどうまくなじんだ仕上げにできました

コーチ、ポーチ
マルカン取り付け(根モモ作成)1か所 3000+税円
作業期間 ~2週間
今頃街のどこかで
オーナー様の元、このポーチがゆらゆらしてるのでしょうか?
想像するとちょっとほっこりしてしまいます

2020年07月18日
コーチショルダーバックほころび縫い
こんにちは
今日は糸のほころび修理をご紹介します
商品はこちらのコーチショルダーバック

縫い留め部分がほころんで抜けてしまっています

これ、ほんのちょこっと縫えばいいように見えますよねぇ・・・
このままではミシンはうまく入らないし

手縫いするには難しく、時間ばかりかかって
綺麗に仕上がらない状態です

なので、ファスナーの下側を分解して
スライダーを抜いた状態でミシン縫いすることにしました

ここです、これは分解後に
再度組立てて元に戻した時の写真です

革パーツ自体の幅が1.5センチくらいで
3目ほどで留めるようになっている状態だったので

あえて返し縫をしてミシン糸を3重にして

今回のように糸が切れて抜ける不具合が
起きにくくなるように仕上げました

あと、革パーツの内側にも
ナイロンテープを貼って強度を上げておいたので

元よりも革が千切れにくく丈夫に仕上がってますよ

ほころび縫い(根モモ抜け部分)X1
分解あり 2500+税円
作業期間 2~3日間
このお方
開店当初からご利用いただいてるのですが
その頃に修理させていただいた鞄が
いまだに重宝していらっしゃるようで



「あの時修理してもらっといてよかったわぁ♪」と
うれしい感想を置き土産に帰って行かれました



丸9年、まだまだひよっこ!?

未熟者ではありますが

このくらい続けてると、
その分こういう反応をいただけた経験も積み重なってきて

それがまた続ける意欲を育ててくれるんだなぁ

と実感しております

2018年10月20日
コーチの持ち手芯交換
こんにちは
今日は久々の修理のご紹介です!
商品はこちらのコーチの手提げかばん

ご依頼場所はこちらの持ち手

前側の持ち手の付け根が変形してしまってます

これは、おそらく中の芯に原因があるだろうという事で
芯交換で受付けさせていただきました

分解してみると・・・
やはり、芯の付け根部分の
縫いとまっていたところが外れて
表の革が2センチ以上伸びてしまっていました

という事で、持ち手を分解し
元より長くカットした新しい芯に交換して組み立て直しました

芯は元より0.5㎜ほど直径が小さいサイズになったので
少し芯と革の間にゆとりが出た感はありますが
見た目にはほぼわからず仕上げられました

コバも削ってコートしなおしてあります

表革の伸びて変形していたところも、
強度があがって見た目も良くなりました♪
コーチ手提げ
持ち手(前側)芯交換 8000+税円
作業期間 約1週間
この鞄
これからの季節に持ちたくなるような
いい色合いで素敵ですよね

中はこんな感じに表の柄にもある鮮やかな紫色で
これまた使うたびテンションあがるお洒落な内張りです

オーナー様もこの色合いがお気に入りのようで
これからどんどん活躍させてくれることでしょう

2018年06月23日
コーチの鞄の持ち手交換
こんにちは!
今日はオーナー様がちょっと冒険してみた

鞄の持ち手交換をご紹介します。
商品はこちらのコーチのトートタイプ

実はつい先日、
撮りためていたデジカメ内の画像データを
誤って全部消去してしまったため

今回の鞄の修理前の写真はありません

これは修理後の写真です

もともとついていた持ち手はこちらで

ちょっとわかりにくいのですが、
付け根部分がすべて弱ってきていて、
折れそうな状態だったため、
持ち手を新しく作成して交換することになりました

比べてみるとこんな感じ
作業代を抑える為に
飾りのステッチはない仕上げにしてあります。
で、冒険というのはこの色です
以前は紺色のエナメル革でしたが
今回はこのシャンパンゴールドのスムース革
コバは自然に見えるよう無色の蜜蝋で仕上げてます

ご覧のとおりゴールドと言っても光沢は抑えめで
上品な雰囲気漂うシャンパンゴールドです

今回ひねりてでご用意できる革の中に紺色もありましたが、
元の持ち手に近い紺色とはトーンや濃さ、つや感が
中途半端に違うため、
鞄本体や付属品などの色に合わせたり
全くない色をあえて使うほうが馴染みが良い
とお奨めさせていただきました

ということで、こげ茶、山吹色、ベージュ、シャンパンゴールドなど
ひねりてが馴染むと思う革を抜粋し
その中からオーナー様に選んでいただきました

最終的にこげ茶と
シャンパンゴールドで悩まれていましたが
「えいっ!」と思い切って
いつもなら選ばないこのゴールドにされたようでした
ちょっと冒険したくなったんでしょうね

決めた時のオーナー様は
新しい冒険への期待に満ちた
いいお顔をされてました

元の持ち手のカバーはまだ元気だったので
取り外して移動させてます

こうすることでより一体感がうまれ、
いい感じに馴染んでます

コーチトートタイプバッグ
持ち手交換2本(持ち手カバー移動あり) 18000+税円
作業期間 2週間
仕上がりはご期待を裏切らなかったようで
笑顔で連れて帰ってくださり
ひねりても一安心です

こんな風に、修理のタイミングで
革色を変えるなど遊んでみるのも
新鮮で楽しいですよ!

興味をお持ちのみなさまは、ひねりて迄どうぞ

2017年10月14日
COACH ベルトを補強修理
こんにちは、
今日の商品はCOACHのベルトです

長年のご使用で
ベルト穴付近の革が劣化し

ステッチ部分の穴から革が裂けてきています

片面は濃茶色で
反対側は黒色です

おそらくリバーシブルで使えるようになっているベルトですが
持ち主様はもっぱら濃茶面を表にして使用されていました。
今回はこのベルト穴の周辺の革を
部分的に交換して修理することにしました
では仕上がりをご覧ください

濃茶色側にはあえて、
明るい赤茶の革を使用してアクセントにしました

反対の黒色側には
元と同じような質感の黒色にして周りと馴染ませました

あえて赤茶色でアクセントをつけてみましたが
なかなかいい感じに仕上がってくれて、
持ち主様も喜んでくださいました


COACH ベルト
ハトメ穴周辺の革を新しく交換 10000+税円
修理期間 2週間
こちらのベルト
以前ご紹介したクエールの鞄と同じ持ち主様のもので
あの鞄の引き取り時に、
入れ替えでこのベルトをご依頼くださいました

今までにもこういうケースは結構よくありまして
ひとつ修理を依頼されると、
何かのスイッチが入るのでしょうか

そういえばあれも、これもと
次々修理したいものが思い浮かんでくるようです

こうやって修理をして物を使い続けたいタイプの方は
たくさんお宝を眠らせていらっしゃるのでしょうね

・・・と、そういうひねりても同類でして

直したい洋服や物が
押し入れの中で順番待ち状態です

そろそろ私物の修理にも手を付けていこうかなぁ?
と季節の変わり目ごとに思うひねりてであります
