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ひねりてインスタグラム
・このブログは
広島近郊の方には、お店の詳細を知っていただくために
遠方の方には
身近なものを修理して使用する楽しさをお伝えするために
公開しております。

・右下の方にあるカテゴリの、一番上の記事
「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
ご来店ください。

・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
予めご了承ください。

・2014年4月より前の記事では
その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。

・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
ご来店ください。

場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが

その際は、携帯電話をお持ちの方には
店外で他の用事などをしてお待ちいただき
受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。

2014年12月31日
2014年、年末のご挨拶

皆様の2014年はどのような年でしたでしょうか?
ひねりてにとっては、
開店3周年の節目を迎えられた記念すべき年でもあり

振り返ってみてまだまだやるべきこと
出来ることが山積みということをあららためで実感できた
課題確認の年でもありました



何はともあれ
1年間たくさんの修理に携わることができ幸せでした

ご利用、ご支援並びに陰日向から見守り、
応援していただきました皆様
どうもありがとうございました

来年も
より多くの皆様の笑顔が見られるよう
技術向上はもちろんのこと
お一人おひとりさまに合った修理サービスの提供に
努めてまいりたいと思いますので
どうぞ「ひねりて
」をよろしくお願い申し上げます。


それでは皆様
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ

ひねりて 店主
2014年12月27日
ロエベポシェット内張り交換
ストラップのアレンジをご紹介しますね!

商品はこちら
ロエベの赤いポシェット

その手触りが魅力の柔らかいラムで作られた一品で

軽くて柔軟性があってこんな風にマチもあるので


そして問題の内張りはというと・・・
はい、ちょいピンボケですみませんがこんな感じ

年数がたった合皮の典型的な劣化例ですね
ポロポロと表面が崩れてしまってます

では、作業にかかりましょう

まずは劣化した内張りを取り外します

本体の内側はこんな感じになってました。
全体にうす~く綿が裏打ちされてますね
こういう仕掛けもあって
あの何とも言えない肌触りが生み出されてるんですねぇ

さすが、手が込んでます

今回の商品、見た目にわかりにくいかもしれませんが
内張りが袋状になっているのではなく
各面の縫い合わせ部分で表の革と一緒に縫いこまれている構造だったため
同じように作業するには全分解する必要があり
とっても高額になります



そこでちょっと工夫をして

元の内張りは本体を分解せずにカットしながら取り除き
新しい内張りは袋状に作成して取り付けることで
作業代金をある程度抑えることが出来ました



では仕上がりをご覧ください


内張り用の丈夫な生地です

色は少しローズがかった赤で、表の革といい感じになじんでます

元通りにするよりは作業を省けてはいますが
それでも何かと手の込んだ構造になってましたので
ひねりても頭をフル回転で頑張りました



ショルダー部分は細くて不安定だったのと
オーナー様的に手提げで持つようにしたいということもあって
こんな感じにアレンジしました

2センチ幅くらいの革の帯は近い革を使って新しく作成しました。
どうですか?
パッと見違う革ってわからないでしょ

実はよ~く見ても
分からないくらいに仕上がってるんですよ

すみません、自画自賛です



素敵です
オーナー様にも喜んでいただけました








ロエベポシェット
内張り交換(袋タイプ、特殊マチ付) 20000+税円
持ち手作成アレンジ 7000+税円
お預かり期間 2~3週間
オーナー様にも喜んでいただけました

実はこの方、他にもあと2点ご依頼いただいてまして
交換した元の内張り達・・・
すべてロエベ
すべて内張り交換でした

before after
before after
我が友人Mっちのお姉ちゃんの I さま
たくさんのご依頼ありがとうございました

どれも個性的でおしゃれな品々です
これからどんどん活躍の場を増やしてくれるよう願ってます

2014年12月20日
パイソントートバック持ち手カバー修理

持ち手の劣化部分へ革でカバーをするお修理です。
商品はこちら

こげ茶色のパイソンで作られた大きめのトートバック
うろこの大きさからみても、この革の主が
おっきな蛇さん
だったことがうかがわれますねぇ


パイソンはそのうろこ模様と陰影のある染まり具合のためか
こういったシンプルな造りの鞄でも独特の存在感がありますよねぇ

革自体も薄くて軽いため

大きさの割に軽量に仕上がるのも魅力のひとつではないでしょうか

ただ、そのうろこの継ぎ目部分はかなり薄いということもあって

耐久性は牛革に比べると劣ります

特に鞄の中で最も酷使される持ち手なんかは
こうなるのは仕方のないことだと思いますねぇ

では、お直ししましょうか!

パイソンやクロコなど、
特殊な革は高価で
ひねりてのような小っちゃいお店では

なかなか常備できないという状況のため



その都度一枚単位で業者さんから仕入れなければいけません
そうなるともちろん時間もコストもかなりかかってしまします

ということでご相談の結果

今回はひねりてにある羊革の中から
元の色合いになじむ濃茶を選んで使用することにしました

柔らかい羊革なので

手触りも優しく、引っかかりもなくなったので
元よりも持ちやすくなっていると思います

持ち主様も喜んでくださいました

丸芯持ち手革カバー(20㎝)X2
分解なし 9000+税 円
お預かり期間 約1週間
こういう持ち手にカバーするお修理ですが
そのデザインや土台の状況によっては
元の持ち手を分解することもあります

そうなると地味~な下準備に

結構時間をかける必要が出てくるため

その分作業代金も追加されます

こういった事情で見た目に同じような修理でも
料金には違いが出てきますので
その点、どうぞご了承くださいますようお願いもうしあげます

さて、来週はクリスマス

ひねりてでも靴のお家をオープンさせて
迎える準備、ばっちりです

2014年12月13日
久留米絣の鞄をリバーシブルにアレンジ
ご紹介しますね

商品はこちらの鞄、
斜め掛けにもリュックのように片方の肩に背負うことも可能な造りの
ショルダーバックです

生地は久留米絣で、染は徳島の藍染だそうです。
何かと定期的にご利用いただくお得意様が持ち込まれました

こういった生地の事には疎くて

勉強不足なひねりてですが
ちょっと調べてみたところ

伊予絣、備後絣とともに日本三大絣の一つで
久留米絣の技法は1957年に国の重要無形文化財に指定され
1976年には通商産業大臣指定伝統工芸品に指定されている
(ウィキペディアより引用)

ということです

正直なところ、
ひねりてにはそれがどれだけすごいことなのかという価値が
把握できておりませんが

手仕事で丁寧に作り上げた素材というのは
何とも言えない温かみを感じるものだなと思いました

さて、前置きが長くなりましたが















新しく作った根もものDカンにナスカンをひっかけて
今回のご依頼はというと
この鞄は内張りにも素敵な柄の久留米絣が使われているため

その生地を切り取って何か小物や小さい鞄を作るか

リバーシブルとして使えるようにアレンジしてほしいということでした

あれこれ検討させていただきましたが
生地を切り取って新しいものを作るのは費用もかかるし

現状しっかりと作り上げられて、傷んでいるわけでもないカバンに
必要以上に手を入れるのはもったいないので

以下のようにアレンジさせてもらうことにしました
どうぞご覧ください

表面使いの場合 裏面使いの場合
実際にさせていただいた作業はというと
この部分に
もともとついているストラップを少しカットして

そのパーツでこのDカン付根ももを作成して取り付けました。
それから、
カットする際に元のストラップには新しくナスカンを取り付けて
脱着可能な構造にしました

あとは2個ついていたスライダーの1個(下写真下側のスライダー)を
リバーシブル仕様のスライダーに交換しました

これ、こんな風に引手が移動してくれるんです

すごいっ、便利でしょっ!

ひっくり返して裏面を使うときはこうします

ショルダーバックアレンジ
Dカン付根もも作成取り付け(ストラップカットあり)
ナスカン取り付け
リバーシブルスライダーに交換1個 7560円
お預かり期間(材料仕入れ期間含む) 約1か月
ちなみに裏返した時のストラップの片方の付け根は
こんな感じで使用することになりますが
下側の交換したほうのスライダーはストッパー付ですから
いつの間にか下がってくる、
なんて症状は起こりませんのでご安心ください

良く出来てるでしょ

この鞄のオーナー様は
どんな物も、ただ大切にされるだけでなく
出来るだけご自分の使用スタイルに合うように使いやすく手直したうえで、
しっかり活躍させてあげる方で
「とても愛情深く物と付き合われる方だなぁ!」
と毎回その変わらぬ姿勢に感心し、よい刺激をいただいております

今回もこの鞄がいろんな場面で活躍してくれるだろうと期待してます

2014年12月05日
年末年始のお休み

ひねりての店頭も
地味~に
クリスマスバージョンへと変わっております


よ~く目を凝らさなければわからない程
ひっそりと飾ってますので

是非店頭で探してみてくださいね

お知らせ
ねん![]()
年末年始と1月の店休日は
以下の通り一部変則的になります。
どうぞご確認の上ご利用いただきますよう
お願い申し上げます

年末と言えば
「あれもこれもやらなきゃいけないわ!
あ~忙しいっ!」

と、少し前までの私なら、知らず知らずのうちに
カリカリピリピリ
していたように思いますが


ここ最近、といいますか
特に今年はなんだか落ち着いております

これも年の功?

お蔭で年賀状へのメッセージにも
今まで以上に心を込められてるような気がします

そんな呑気なことを言っていると、
結局月末はバタバタしてるかもしれませんけどねぇ

とりあえず
スケジュールと心の許す限り
この師走の空気を楽しみたいと思います。

皆さまも、この時期こそゆとりを持って
何事にも慌て過ぎにはお気を付け下さいませ
