
・インスタグラム始めました

ブログ以上に店主の趣味嗜好をご紹介してますので
良かったらご覧ください。
「いいね!」と「フォロー」で応援していただけると
嬉しいです

ひねりてインスタグラム
・このブログは
広島近郊の方には、お店の詳細を知っていただくために
遠方の方には
身近なものを修理して使用する楽しさをお伝えするために
公開しております。

・右下の方にあるカテゴリの、一番上の記事
「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
ご来店ください。

・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
予めご了承ください。

・2014年4月より前の記事では
その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。

・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
ご来店ください。

場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが

その際は、携帯電話をお持ちの方には
店外で他の用事などをしてお待ちいただき
受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。

2014年10月25日
劣化持ち手の接着剥がれを修理
今日のお題はこちらです

接着だけで仕上げてある持ち手が劣化して
全体的に剥がれてきております

商品はこちら
パールがかったチャコールグレー系のトートバックです

抑えめの色をキラキラさせてることで
ちょっとしたお洒落のアクセントになってくれそうです

何より総革製の割に軽いので
重量を気にせず使えるのが、か弱い女性には

魅力的な一品だと思います

で、オーナー様も使いやすくて気に入ってるのだけど
さすがにこの状態では使いにくいし見た目も気になる・・・
だけど他の部分はまだまだ元気な状態なので

捨てるにはもったいない

とご相談に来られました
ご要望としては、
出来るだけ費用を抑えた方法で

もうしばらく持てるようにしてほしいということでしたので
根元は分解しないで
剥がれた部分を出来るだけ接着をして
ミシンが入る範囲で両サイドにステッチを入れる
という内容で作業することにしました

この修理のご了承事項としては

革が伸びているうえ、最低限の作業で仕上げるため
コバ(革の切り口)は多少ずれてがたつく所が出る可能性があること

ステッチは付け根まで入れられないため、
その部分はいずれ剥がれてくる可能性があるということです

それでは作業にかかりましょうね

まずは付け根までの持ち手部分を全部はがします
・・・予想通り
間にはさんであった紙タイプの芯は劣化して
分解を進める先からポロポロと崩れてきました

この状態では再度接着するにも、
うまくいきにくくて時間がかかるうえに
綺麗にも仕上がりません

こう状態になっている時点で
芯としての強度面での役目は果たしてませんし

革自体はまだ元気があるので

間の芯はすべて取り除くことにしました

ここまできれいにとれないところもありましたが
全体的に仕上げには問題ない程度まで取り除くことが出来ました

あとはボンドでしっかり接着して、両サイドにステッチを入れます

で、こんな感じに仕上がりました

元々コバの色は剥げていなかったので
コバを整える作業をしていない割には
見た目にきれいに仕上がってると思いますが、いかがでしょう?

持ち手接着剥がれ
再接着+ミシン縫い(分解なし) 2本 8000+税 円
お預かり期間 約1週間
オーナー様にも喜んでいただけて良かったです

この接着剥がれの症状でお困りの方は
けっこう多いのではないでしょうか?

今回のケースは比較的手間のかからない内容でしたが

同じような症状のものには
これ以上に手をかける必要があるものが多く

その分価格も上がりますので、
お困りの方は
まずはどの程度の作業で修理可能か
見積もらせていただきます

ぜひ一度ご相談くださいませ

もちろん見積は無料ですよ

2014年10月18日
ベルトカット(特殊タイプ)
今日はちょっと変わったタイプのベルトカットをご紹介しましょう

コンチョや飾り金具などで重厚感ある個性的なデザインのメンズベルトです

いい感じに革色も変化していて
上質なカジュアルファッションアイテムとして重宝されそうな一品です

バックル付け根のデザインも凝ってますよ

凝ってますねぇ

デザイン的にカットできる長さは限られるのですが
幸い、ちょうど持ち主様のご希望する長さあたりで
うまくこのデザインを殺さないように仕上げることが出来ました

どうですか?
表は元と同じようなステッチラインで仕上げてます

ほらっ、ここも

裏は見えない部分ですし、元の穴も残ってるため、
強度と費用面のことを考えて
あえて元のようなデザインステッチは入れませんでした

簡単に見えるかもしれませんが
これ、結構複雑な縫い方になってるんですよ

内側には補強用のナイロンテープを貼りこんで仕上げてますから
元の状態より丈夫になってます
し

元の糸の始末は切りっぱなしで先を火であぶった方法で仕上げてますが
ひねりてではしっかり結び、ボンドで接着をして仕上げてあるので
その点の強度もかなり上がってます

お気づきかと思いますが、糸の色を深緑に変えてます

元の糸は少し焼けて経年変化した様子の、味のある朱色でしたが
当店にあるのは原色の赤かボルドーかオレンジといったもので
同じ色味のものはなく

新たに材料屋さんで探したとしても、どこにも扱ってなさそうな色でした。

ということで
「これを機会にあえて違う色にするのも一つの方法です!」とご提案したところ
当店にある糸の中からこの深緑のシニューを選ばれました。
以前の感じとはまた違って、ちょっと締まった雰囲気に仕上がりましたね

こんな風に修理をきっかけにイメージを変えて
新鮮な気分でご使用していただくのも楽しいですよ

ベルトカット(特殊タイプ)
手縫い仕上げ 3500+税 円
お預かり期間 2~3日間
これから、オーナー様のもとで
益々活躍してくれますように願っております

2014年10月08日
プリーツショートパンツの革破れ修理
今日はかわいいショートパンツのお修理です

バーバリー ブルーレーベルのプリーツ巻きスカート風ショートパンツ

カラータイツやブーツとあわせると
可愛くもかっこよくも着こなせそうな一着ですねぇ

素材は柔らかくて肌触りが気持ちの良い羊革です

重量も軽いので洋服にはよく使用される素材です。
ただ一つ弱点を上げるとするなら・・・
強度かなぁ?
こちらご覧ください

どっかにひっかけちゃったかなぁ?

裏から見るとこんな感じになってました。
一番右の折り目をめくると
これを見て気付かれた方もいらっしゃるかもしれませんが
今回破れた周辺は、
プリーツ付け根の補強素材の位置が、少し下にずれていますよね



残念ながら
破れた部分に補強素材はあたってませんでした

これが今回の症状の原因と断定はできませんが、
無関係とも言えませんね。
どちらにしてもこの周辺はしっかり補強しておきましょう



仕上がりはこんな感じです

ナイロンシートの帯を20センチにわたって貼り付け
破れた部分とその隣のプリーツ付け根部分までしっかり補強してあります


表から見ると

オーナー様のご希望で
革裂け部周辺は出来るだけ目立たなく仕上げてほしいということで
接着だけしてステッチは入れてません

2センチほどの筋が残ってますが
遠目にはほとんどわからないと思います

元ある縫い目を使って丈夫な補強テープを
接着だけでなくしっかり縫い留めてあるので
強度も元より上がっていますよ

いかがでしょう?
プリーツ付け根破れ補強修理(約20㎝)
分解2か所あり 5000+税 円
お預かり期間 約1週間
さあ、寒くなってきたことだし
これからの季節
しっかり活躍してくれることを願います
