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2016年07月15日
ハンティングワールド長財布のバチュー・クロスを革に交換 その2
こんにちは
さっそくですが、前回に引き続き
こちらの完成具合をご覧いただきましょう

新しく取り付けるバネホックのメスは
かぶせ側のオス(元からついているバネホック)
とサイズが、うまくかみ合う
イタリア、プリム社製の真鍮バネホックを使用してます

ヌメのテーピングは、元はこのように
四角く、くりぬいた額縁仕上げになってました

さすがハンティングワールドさん!
この方法はとっても贅沢な革の使い方でして



その分費用も掛かるのですが

この仕上げにこだわらなければ
革を効率的に歩留りよく使うことで、費用も抑えられます

今回持ち主様から、仕上げ方はお任せいたいていたので
角の四隅で継いだ仕上げ方にさせていただきました

あと、受付時には気づけなかったのですが
分解してみると
札入れの内張りのひとつが
摩擦によって薄くなり、こんな感じに弱ってました

そこで電話で持ち主様に相談し

ご了承を得て、追加でこの部分の内張りも
交換することとなりました。
色も生地もお任せいただいたので
元の生地に近いタイプの色、質感の生地を使用してみました

交換したパーツです
は~、やりごたえ充分の内容でしたぁ


本体バチュークロスを革に交換
ヌメ革テーピングを新しいヌメ革に交換
バネホック(メス)交換X2
内張り交換(札入れ部分1か所) 34000+税円
お預かり期間 1か月半前後
バチュークロスの代わりの革は
牛のオイルレザーなのですが
オリジナルのカーキ色に近い色合いといい
オイルレザーならではのしっとりとした質感といい

なかなかシックで上質な感じに仕上がったと思います

この革を選ばれた持ち主様の
センスの良さが出てますね

これからも夫婦円満のシンボルとして
さらに深みのある一品に育ててもらえるよう願っております

Posted by ひねりて at
15:34
│Comments(0)
│修理(金具、留め具類)│修理(アレンジ)│修理(内張り交換)│財布│修理(革部品交換、大物修理など│HUNTING WORLD(ハンティングワールド)
2016年07月09日
ハンティングワールド長財布のバチュー・クロスを革に交換 その1
ここ最近
出張の報告やお知らせ関係で
あまり修理の紹介をしてませんでしたので
本日は久々にこんな修理をご紹介しましょう

ちょっと大がかりな内容なので
2回くらいに分けてお伝えしますね!

商品はこちらの
ハンティングワールドといえば
な

カーキ色の生地とヌメを使用した長財布です。
持ち主のご主人様からプレゼントされた
思い出の品なのだそうです

中には乾燥剤があちこちにいれてあったりと
とても取扱いに気を使いつつ
まめにメンテナンスしてある様子で

大切にされているということが
手に取ってみてよ~くわかりました

が、こちらのお財布
確か30年くらいのお付き合いをされているとのことで

ご覧のとおり、全体的に劣化が進んできてますね

この素材を少し調べてみたところ
ハンティングワールドのオリジナル素材で
あ!みなさんご存知でしたかね!
すみません、知らなくって

この素材は革ではなく
表にはウレタン加工が施されている生地のため
残念ながら年数が経過するにしたがって
以下のような劣化による変化が起こるのは
止むおえません

今回はこのバチュークロスを革に交換し
周りのヌメのテーピングを
新しいヌメに交換してほしいというご依頼です

う~ん、これは結構な大仕事!

素材を違うものにするという時点で
事前に予想できるリスク以外の不具合が
起こらないとも限りません

内容も複雑なため費用も高額です



と思いつくことをすべてお伝えさせていただきましたが、
「それでもこれはどうしても直しておきたい!」
と持ち主である奥様

最終的にご依頼されて納期の話になった時も
「出来れば主人の誕生日には間に合わせたい!」
ということ

一方で、今回この方は
遠方からわざわざご来店してくださったのですが
その際、事前の情報収集
、問い合わせなどは


すべてご主人様がされて、
車で奥様を連れてご来店

そして修理受付中は
車の中でじ~っと待っていらっしゃいました

・・・・こ、これはまさしく夫婦愛あってのお互いの言動でしょう

素敵ですよねぇ

お陰でひねりての心もほっこり温まりましたよ

そして修理後、こんな感じに仕上がりました

経過と詳しい仕上がり具合については・・・
はい、次回のお楽しみです~♪
久々に出ましたねこのパターン!

次回にたっぷりご紹介しますので、どうぞお楽しみに

あとは、出張の時の記事も
今後ぼちぼち載せる予定ですので
そちらもお楽しみに~

Posted by ひねりて at
17:25
│Comments(0)
│修理(アレンジ)│修理(内張り交換)│財布│修理(革部品交換、大物修理など│HUNTING WORLD(ハンティングワールド)
2015年02月07日
ハンティングワールド、ショルダーバックの革ベルトを交換
チラ見せしておりました商品の修理をご紹介しますね


グレーがかったモスグリーンの革とゴールドのエンブレムの組み合わせで
個性的に上品に仕上がってるお洒落な一品だと思います

修理個所は以前もお伝えしましたがこちら
裏返すと・・・ バックル部分も・・・
何年物とおっしゃってたでしょうか・・・

ちょっと忘れてしまいましたが、
けっこうな月日を経て
中の紙状の芯が、からっからに乾いてしまっており


このベルトもストラップベルトも無造作に折り曲げようものなら
すかさずポキッ
と折れんばかりの見事な乾きっぷりでした


ご依頼はこのカブセについているベルトの部分だけでしたが、
ストラップが今後のお取り扱い方によっては
いつ不具合が起きるかわからない状態であるということを

ご理解いただいたうえで修理させていただきました

では作業始めます

ちょっと分解してみてみたら、こんな感じになってました
エンブレムが四つの爪できっちりと留められております

ということはこの程度の分解ではどうにもなりませんので・・・
しっかりあけて爪をおこしました

ひねりての経験上の話ですが
仕立ての良い年代物の商品って、分解するのに手間取ることが多いです

そしてこれも例外ではありませんでした

縫製の良い商品は糸調子のバランスもよく
革に糸がしっかりと食いついているため

劣化した糸を引き抜こうとするとすぐ切れてしまいます

なので、最終的には地道に一目一目糸を抜いて行く
という作業になりがちでなのです

こういう爪付パーツを再使用する際も要注意で

右下の写真の爪の中央に白い線が入っているのお分かりでしょうか?
ここが折り曲げていた跡ですが、
金属は折ったりおこしたりと繰り返すうちに金属疲労をおこして
この線からポキッと折れてしまうことがあります

そうなると再使用できなくなってしまう可能性があるため

今回はそのリスクを事前にお客様に説明し
場合によっては接着剤で何とか動かない程度に止めて
仕上げることになる可能性があるということもご了承のうえで
受付させていただきました

何度やってもこういう作業をするときは、とっても緊張します



今回は幸いうまいこといきまして

こんな感じに仕上がりました


中の芯を新しくする予定だったのですが、
分解してみると予想以上に乾燥が進んでいたため

より丈夫に長くご使用いただくには、すべて新しくしたほうが良いということになり
ひねりてにある羊革の中からお客様に選んでいただき
革ベルトを新しく作り直しました

糸色はけっこう近いものがあったので
継ぎ目もほとんどわからない感じに出来ました

かぶせ表 かぶせ裏
で、こんな感じです
いかがでしょう?
ハンティングワールドショルダー
かぶせベルト部品交換
分解あり
劣化による取扱い難度高(割増料金あり) 16000+税円
お預かり期間 2週間
それにしてもこちらの鞄
デザインは凝ってるし
色といいその構造といい、とても個性的で素敵でした

これからも長~くご愛用いただけることを願っております
