› ひねりてのお直ししまSHOW › PRADA(プラダ)
・インスタグラム始めました
ブログ以上に店主の趣味嗜好をご紹介してますので
良かったらご覧ください。
「いいね!」と「フォロー」で応援していただけると
嬉しいです
ひねりてインスタグラム
・このブログは
広島近郊の方には、お店の詳細を知っていただくために
遠方の方には
身近なものを修理して使用する楽しさをお伝えするために
公開しております。
・右下の方にあるカテゴリの、一番上の記事
「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
ご来店ください。
・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
予めご了承ください。
・2014年4月より前の記事では
その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。
・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
ご来店ください。
場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが
その際は、携帯電話をお持ちの方には
店外で他の用事などをしてお待ちいただき
受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。
2022年09月03日
プラダショルダーバックのほころび修理とベルト留め作成
こんにちは
9月に入りましたね
日中はまだ暑いですが
朝晩の気温が下がってくれるようになっただけでも嬉しくて
テンション上がり気味のひねりてです
では、本日の商品です
プラダのショルダーバック
黒いしぼあり革で見た目以上に容量もあり
使い易そうな一品です
今回のご依頼場所はこちら
一番負荷のかかる根モモを縫い留めている糸がほころんでいます
もう1か所はこちら
ここにベルト留めの部品があったものが
どこかで落としてなくなってしまっています
ということで
今回はほころび部分をしっかり縫い留めて
なくなった革部品を新たに作成することになりました
では仕上がりです
この機会に
根モモの内側にナイロンテープを貼って
元より強度を上げる処置もしてあります
この作業をするためには
内張部分を一部取り外す必要があり
作業後再度縫い戻してあります
そしてベルト留めはこんな感じになりました
作成したベルト留め
元のベルト留め
なくされたのは一つで
反対側の根元には元のベルト留めがあったので
それを参考に作成しました
革のしぼ感は違いますが
まあ遠目にはまずわからない仕上がりになっています
プラダ ショルダーバック
根モモほころび部縫い留め(分解あり)
ベルト留め部品作成1個 6600円(税込価格)
作業期間 1~2週間
本日お引き取り頂きましたが
喜んでいただけて良かったです
形も色もシンプルな一品なので
色んなシーンで活躍してくれそうですね
2021年03月13日
大型トートバックに底板+底鋲取り付け&持ち手補強(前編)
こんにちは
先日いち早く開花宣言をした広島で
ひねりての気分はすでに春モード
でも、頭で思ってるより結構寒かったりして
勘違い装いで風邪ひかないようにしないと・・・
と思っております
さて、今日の商品はこちらの大型トートバック
いつもご利用いただくオーナー様より
この鞄に
出来るだけ底の傷みが進みにくくするために
底板と底鋲を取り付け
持ち手もこの容量に負けないように
裏から補強してほしいとのこと
うろ覚えの大体のサイズですが
横50X縦40X幅20㎝くらいのかなり大きい鞄に
たっぷり書類を入れて仕事でご使用されるそうなので
確かに出来るだけ強度はあげておきたいところですね
ということで
細かいところはお任せで作業をさせていただきましたが
本日はここまで
また次回仕上がりのご紹介させていただきますので
お楽しみに~
2018年12月22日
金魚草とプラダの鞄
こんにちは!
今日は朝から京橋川沿いの
花のお手入れに行ってきました!
今年最後の作業という事で
気合い入れて花殻摘みをしていたのですが・・・
雨の勢いに負けるのか
動物か何かに踏まれてしまうのか
茎から折れてしまっている花がところどころにあり
残念だなぁと思いながら拾っていました
そして、その中に
まだまだ綺麗に咲いている1本を見つけたので
他のボランティアの皆さんに許可をもらって
ひねりてに持って帰ってきました
え、これじゃわからん?
すみません
個人的にガラスのこういう表情が好みなもので
皆さまにも見ていただきたくって
最初に載せちゃいました
金魚草というのだそうです
角度によって表情が違う面白いお花です
土まみれになっていたのを洗って
水切りしてあげたら
こんなにかわいくなっちゃいました
まだしばらく楽しませてくれそうです
丁度このタイミングで
ひねりてのカウンターを華やかにしてくれて
一足早いクリスマスプレゼントを貰った気分です
では気分も良くなったところで、本日の商品をご覧ください
プラダの紳士用書類鞄です
ご依頼場所はこちらのファスナー
布テープが破れてしまっていますね
これはファスナー交換をするしかありません
ということで
仕上がったのがこちらです
YKKの高級ファスナー
エクセラタイプを使用して交換しました
大きく口が開く構造になっているため
交換するファスナーも長かったです
サイズもメッキ感も
ほぼ同じ感じの見た目に仕上げられたと思いますが
いかがでしょう?
before after
プラダ 紳士用書類鞄
ファスナー交換70㎝ 13000+税円
作業期間(材料仕入れ期間含む) 2週間
今回のように長いファスナーが
ソフトタイプの鞄にコノ字型についていると
どうしても開閉時に均等に力が伝わりにくく
一部分に負荷がかかりすぎたりすることで
持ち込まれた時のように布テープが破れるという症状が
起きやすかったりします
(*布テープが破れる原因は他にもございます)
なので、オーナー様には
開閉時に少しでも引っ掛かりを感じたら
そのまま無理に動かすことはやめて
変形している鞄の形を整えるなど
スライダーがすべり易い状態にしてあげてから
ゆっくり動かしてあげるようにお願いしました
ファスナーは消耗品ですが
このように日々の使用時に少し気を付けるだけで
ずいぶん長持ちしてくれたりします
良かったら皆さまもお試しくださいませ
2018年05月12日
プラダ、手提げかばんの持ち手をバンブーに交換
こんにちは
さっそくですが
今日の商品はこちらのプラダです
以前もプラダのショルダーバックを
修理させていただいたお客様が
持ち込まれた一品です
これも使いやすくてお気に入りで、
長年使っていらっしゃったようですが
持ち手のクッション素材が劣化して
砂のようなものが中から出てきて使いづらくなってしまい
ずっとしまいこんでいらっしゃったものを
「また使えるように持ち手を変えてほしい!」
と相談にご来店されました
実際にどんな状態かというと・・・
ふかふかでもちやすい状態だったようですが
この持ち手付け根の縫い穴から
今はこの通り中身が抜け出てしまってしわしわです
粉状のスポンジ劣化物が出てきていたという事で
ご自身で何とかしようとされた痕跡がありますね
おそらくウレタン状のクッション素材が
経年劣化で粉状に変化して
こういう状態になってしまったのだと思いますが
確かにこの状態では使いづらいでしょう
という事で
持ち手を交換させていただいたわけですが
ここで持ち主様、ちょっと冒険されましたよ~
ご覧ください
バンブーの持ち手です
最初は革で近いものを作成して取り付ける
という話をしていたのですが
ふとひねりての背後に飾っていた
竹の持ち手が目に留まり
ピンと来られたようで
この機会に遊んでみることにされました
今回の鞄もなかなかの年代物で
使用されている芯材の劣化を最小限に抑えつつ
アレンジすることになったので
元には無い所に縫い目を出す必要がありました
で、強度もしっかりもたせるために
それなりに厚みのある根ももを作成して
本体に挟み込んで縫い留めることにしたのですが
これがなかなか大変でてこずりましたぁ
表は思うところに針を落とせるので
それなりに縫い目もまっすぐ揃えられるのですが
裏側はどうしてもこんな感じに歪んで乱れてしまいます
この点は持ち主様にも事前に説明して
ご了承いただいたうえでの作業ですが
「もっといい方法はなかったものか?」
と未だに自問している次第です
竹の持ち手は天然の物だけに
その形はまちまちで
付け根部分が細すぎて隙間がある部分には
動きすぎないように
ビーズや自作の革リングを一緒に通して
サイズ調整兼飾りにしてみました
プラダ、手提げかばん
持ち手をバンブータイプに交換
根もも作成4か所 24000+税円
作業期間 2週間
仕上がりを見られた持ち主様は
とても喜んでくださったので
作業内容に悩みながら苦戦し
少々疲れ気味だったひねりても救われました
この方
お引き取り時に、お友達と一緒に来られて
「ぜひ彼女にも紹介しておきたかったのよ!」
とひねりてをご紹介してくださいました
そしてこの方自身も以前
ひねりての別のお客様にご紹介いただいた
お客様なんです
まるでバトンを渡すように
ご紹介のリレーがつながっていって下さることに
ただただ感謝のひねりてです
2016年10月08日
プラダショルダーバックの内張り交換(その後)
CSファーストステージ始まりましたね!
さて、いったいどちらがカープのお相手になるのでしょうか・・・?
楽しみですねぇ♪
はい、では前回の続きをご紹介しましょう!
プラダのショルダーバックの内張り交換の結果は
こちらでございます
持ち主様が選んだのは
こちらのペイズリー模様が織り込まれた
エンジ色系の生地でした
本体の色合いに近いということもあって
織模様は個性的でありながら
うまく全体にまとまっていると思うのですが
いかがでしょう?
前ポケットの内張りはこんな感じです
before
after
元々は左のように表から内張り生地は見えてませんでした
構造としては
表側の赤い生地の折り返し部分に
内張りが挟み込まれていて
この縫いしろ2~3㎜で縫いとまっていました
が、今回この部分が長年の使用で
本体から下左側の写真のようにはずれてきていたため
あえて上右側の写真のように表生地には挟まずに
折り返して2重になった
内張りの端と表の端を重ねて縫止めることで
しっかりほころび難い仕上がりにしてみました
この生地なら表から少し見えても違和感がないですし
逆にさりげなくお洒落な感じがするなと思っています
before after
今回収穫した初代内張りです
ほころび始めると、こんな感じに横糸が抜けてきて、
縫い留めているステッチの間から外れやすくなってしまいます
なので、ひねりてでは
生地を使用する際は意識的に縫いしろをしっかり取るようにし
切り口からのほころびが原因で
不具合が起きることの無いような作業を心がけています
プラダショルダーバック内張り交換
本体(内ポケット無)
前ポケット(本体からの分解あり) 26000+税円
作業期間 2~3週間
お陰様で今回も
持ち主様の満足そうな笑顔を拝見することが出来ました
さらにこの方を紹介してくださったお得意様にも喜んでいただけ
ひねりても思わず笑顔に・・・
一つの修理で笑顔が三つそろいました
これがスロットなら大当たりですね~
2016年10月01日
プラダショルダーバックの内張り交換
秋の長雨とは言いますが・・・
なんだか今年の秋は
特に雨や曇天の日が多いように感じてしまうのは
ひねりてだけでしょうか?
そろそろ秋ならではの高い空が恋しくなってきましたが
この雨がいろんな恵みをもたらしてくれると思って
もうしばらく、しとしと日和と
うまく付き合っていきたいと思います
では本日のお題です
こちらのショルダーバック
今回書き始めて気付いたことですが
このブログ上でプラダの商品を紹介するのは
どうやら初めてのようですね
ご紹介は初めてですが、
お店では今までもいろいろ修理させていただいておりますよ
持ち主様にお話を聞くと
とってもお気に入りの鞄だったのに
内張りが傷んでしまったので
ご自身のお母様に直してもらったのだそうです
でも、そうこうするうちに前ポケットもこの状態に・・・
ということで
今回ご友人からひねりてのことを聞いて
しっかり直してほしいと思い、ご来店されたのでした
お母様の心のこもった修理というのもいいなと思いますが、
確かにこまで傷みが進むと
ちょっと手直しして・・・という訳にはいかなくなってきてますよね
「よし、ここはひねりてにお任せあれ!」です!
まずは今の内張りをすべて取り外していきますよ
本体側の内張り 内張りを外した後の本体内側
本体から取り外した前ポケット
本体側の前ポケットを外した跡
本体、内張りともに素材が生地のため
切り口からのほころびが大変なことになってます
この状態のまま作業しても
内側の事ですので、見た目には問題なく仕上がりますが
ひねりての性格的にも、作業のやりやすさから考えても
不要なほころび糸はすべてカットしたほうが良いので
がんばってカットしていきます
かなりすっきりしたと思いますがどうでしょう?
受付時点で大体の予想はしていたことではありますが
それにしてもここまで全体がほころびてしまってるとは・・・
疲れましたぁ
あとは本体の縫い代を補強するために強化テープを貼りこんだり
生地がほころびにくくなるように
切り口にボンドを塗ったりと、出来る限りの補強をしておいて
内張りを取り付けていくわけですが
この続きは次回にご紹介しますね
内張り素材は元と同じく生地を使いましたが
持ち主様がパッと見でピーンッときたものを使い
個性的で素敵な仕上がりになってますので
その辺もどうぞお楽しみに