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ひねりてインスタグラム
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・右下の方にあるカテゴリの、一番上の記事
「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
ご来店ください。

・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
予めご了承ください。

・2014年4月より前の記事では
その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。

・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
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場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが

その際は、携帯電話をお持ちの方には
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2024年01月13日
マッキントッシュ、ステンカラーコートの襟表を交換
こんにちは
年が明けてもう2週間が経とうとしてますが
皆様いかがお過ごしでしょう?
ひねりては毎年恒例の確定申告準備に追われ
気分の焦る毎日ですが
今年こそは今月中に目途をつけたいと思ってます



では本題に入りましょう!
今年初めてご紹介する商品はこちらです

紳士物マッキントッシュのステンカラーコートです。
トーン抑え目のカーキ色で
渋いですね~

もうお分かりと思いますが今回のご依頼場所はこちら

マッキントッシュあるあるだと思うのですが
2枚の生地の間にゴムが引いてある
マッキントッシュオリジナルの
この生地の弱点と言えるでしょうが

経年とご使用によって
裏側のゴムが浮いて出てきて黒くなってしまっています

決して皮脂汚れではないのですが、
この見た目ではやはり目立つし
なかなか気持ちよく着こなすのは難しいですね

ということで
今回はオーナー様に選んでいただいた羊革で
襟表のパーツを作成して交換することにしました

では仕上がりです

ぱっとみいかがでしょう?
元の素材のカーキに合う
カーキ系の羊革を使いました。
つやありですが、目立ちすぎずも適度にアクセントになって
こういうデザイン
といっても良い仕上がりになったのではないでしょうか?

このコートの特徴ともいえる
シーム部分にステッチが出ていない点については
今回の修理で変わってしまいますが

オーナー様はそこには拘らないということで
作業させていただきました

襟をコートに縫い留める縫い目は、目立つ表側から
元々あるステッチに重ねて(ハンガーループのすぐ上のステッチ)
綺麗に見えるように縫製しているため

裏側にはがたつきが出ていますが
(下写真右側)

襟を立てない限り見えない部分なので
オーナー様は気にされないということでした

before after
マッキントッシュステンカラーコート紳士
襟表を羊革に交換 20900円(税込価格)
作業期間 約1ヵ月
実はひねりてもマッキントッシュのコートを持っておりまして
以前、同様の症状が出てきたために修理したことがあり
このブログでもご紹介させていただいております

良かったらこちらからご覧下さいませ

修理費用については
今回は紳士物であることと
ここ数年の物価高の影響による基本料金の値上げもあって
その当時の価格より高くなっておりますので
その点にご理解のほどお願い申し上げます

2019年04月13日
マッキントッシュのコートをアレンジ修理
こんにちは
今日はこちらの商品をご紹介します

マッキントッシュのコートです。
これはひねりての私物でして
だいぶ色褪せちゃってますが、紫色で
10年以上愛用しているお気に入りの一品です

今回も残念なことに
修理前の写真を撮り忘れてしまっていて
比べることが出来ないのですが

仕上がりだけでもご紹介させていただきたいと思います

こちらの商品、
ご存知の方も多いかと思いますが
防水性のあるゴム引きの特殊な生地が特徴的な商品で
その特殊性のためか
どのクリーニング店でも受付けてくれるというわけではなく

気楽にメンテナンス出来る代物ではありませんでした

これまで自己メンテナンスや
メーカー推奨のクリーニング店に依頼してのメンテナンスで
12年ほど愛用してきましたが
さすがに襟の付け根部分の黒ずみが目立ってきたり

クリーニング店で接着し直してもらった
袖ぐり周りのシームテープも
再度剥がれてきてしまったりと

このまま着るには忍びない姿になってきたため

意を決して自己治療をすることにしました

まずは襟元
修理前の襟元はこのように
2枚の生地を圧着させているカーボンや
生地の間のゴムが
皮脂や汚れなどによって劣化して溶解し
染み出てきて黒ずんでしまっていました

なので、この表の生地を紫のラム革に交換しました

前
ここは、そこまで目立ってませんでしたが
少し擦れて穴が開きかけている部分があり
着用時には良く擦れる部分なので
今後少しでも長く愛用するために、
早めに予防する目的で
表からカバーして補強しておきました

後

袖ぐりの内側のシームテープがはがれていたところは
同じ紫のラム革でテープを作り
接着してカバーしました

袖口も擦れてきて破れかかっていたので
同じくラム革を使ったパイピングでカバーして
擦れを隠し補強しました



襟表側の生地を革に交換 12000+税円
袖ぐり表側補強革カバー
袖ぐり内側シームテープを革に交換 24000+税円
袖口周りにテーピング補強 8000+税円
合計 44000+税円
作業期間 約1か月
*修理場所に近いところの
他のシームテープがはがれかけている場合
追加料金が発生します

あくまでひねりての見解ですが
正直なところこのコート
他の素材と比べて機能性が良いとは言えません

ゴム引きのせいか、コート自体が結構冷たくなって

決して保温性に優れているとは言い難いですし
細身のデザインなので着にくいし動き難い

それでも色とデザインと着用時のラインの美しさに
一目ぼれして購入して依頼
気に入って愛用し続けてます

基本ひねりては
機能性とデザイン性のバランスが良いものが
好みではあるのですが
たまにはそういうお気に入りがあってもいいと思ってます

ただ、状態良くメンテナンスしたり保管することが
他の素材より難しいという点で
なにかと頭を悩まされ続けたのには参りましたぁ

今回、ここでご紹介したのは
ひねりてと同じように
ゴム引きコートを愛用していて
同じような劣化具合で着るに着られず
処分も出来ずに困ってる方がいらっしゃるのではないか
と思ったからなんです

参考までに
修理後2か月ほど着用してみた
ひねりての感想をお伝えしますと
襟元をしなやかで柔らかいラムに変えたことで
首への肌あたりが柔らかくて気持ちが良く、
着心地は良くなりました

そして何よりうれしかったのは
今後長期保管する際は
良く擦れて汚れる部分が革になっていることで
革用のクリーナーとオイルで
自己メンテナンスして保管することが出来るので
毎年「高額なクリーニングに出そうか、どうしようか・・・」
と頭を悩ますこともなくなるな、と思うと
とても気分が楽になったことです

もし、同じような境遇の方いらっしゃいましたら
一度ひねりて迄ご相談くださいませ

一緒にマッキントッシュあるある話が出来れば嬉しいです
