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価格や納期は変わります。
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実際にはご来店時点での消費税率で
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・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
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場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが

その際は、携帯電話をお持ちの方には
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受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。

2023年02月18日
ひねりての新しい相棒
こんにちは
今日は少し前にひねりてにやってきた新人君をご紹介します

安佐北区からやってきたこの方
前の持ち主様の元を離れた後
暮らしの道具屋TUKURITEさんにてお化粧直しをしてもらい
ひねりてで第2の椅子生を始めることとなりました

といいますのも
ひねりてで長年働いてくれていたキャスター椅子が
プラスチック製の座面だったため
昨年、経年劣化で割れてき始めてしまい

ぼちぼちメンバーチェンジの時期かなと思って
新しい相棒探しを始めていたのですが

なかなかいい出会いがなく

ネット上で良さそうな方を見つけても
実際座って試すことなく購入するのもためらわれ
うじうじもたもたしておりました

そんな時ふと思いついて
ツクリテさんに
「これこれこういうキャスター椅子って作れませんよねぇ」

という感じで相談してみたところ
「まあ、ちょっとやってみましょう」というお言葉があり

3か月後、やってきたのがこの方だったというわけです

最初に届いた時は
一番低くした時の高さが希望より高く

足も浮くため、そのままでは無理だなと思ってましたが

改めて椅子のクッション厚とキャスターのサイズ変更で
高さを調整してもらったら
なかなかいい感じ

そもそもツクリテさんは
「とりあえず作って持ってくので
実際試してみて合わなければ無理に購入してもらわなくてもいいですよ」

と言ってくれていたので、気楽にお願いしてましたが
それでもせっかく持ってきてもらったものを断ることになったら
なんだか申し訳ないなと思ってました

ただ、最初に高さが合わなかった時点で
次も高さが微妙で座り心地に納得できなかったら
心を鬼にしてでもお断りさせていただこう

と思ってたのですが・・・
鬼にならずに済みましたぁ



では詳細ご覧ください

今回新調するにあたって、一番重視したのはここ

キャスターであることと
なるべくこの足全体の幅が小さいことです。
狭く細長い店内のひねりてでは
この点がとても重要なのです

次はこの背もたれ
以前は寄っかかれるような大きな背もたれでしたが
10年以上使用してみて実際によっかかるようなことはほぼなく
それよりも作業しやすく体が楽でいられるような
腰だけを安定させてくれる、こういう腰当が欲しいな
と思っていましたのでこれはイメージにぴったり

腰の位置にあわせて多少の微調整もできます





さて、これから長ーいお付き合いになりそうです
座面、背もたれ共に素材は茶系のしぼ入り革です

最初は少々の加重に耐えてくれるような
大きめのキャスターをつけてくれてましたが
高さを低くするため小さいキャスターになりました

ただ、これでも十分ひねりての体重には耐えてくれるとのこと

おかげで体重増加抑制機能も付いた



ひねりて思いの頼れる相棒となりそうです

そして一番うれしいのはそのお値段

検討していた新品の椅子の
半分以下の費用でゲット出来てしまいました




2021年12月18日
刃物のメンテナンスをお願いしてみました!
こんにちは
やっと冬将軍がやってきましたねぇ

でも、もうちょっと徐々に来てほしかったなぁ

急すぎて、心と体がうまくついていかないです

さて、今日は修理のご紹介はちょっとお休みして
こんなのをご紹介します

ひねりての日々の相棒である刃物たち5点を
以前東京出張時にお邪魔したことのある
和弘利器さんにお願いして研いでもらいました

お願いしたのは革包丁2本と
握り鋏3本です。
革包丁はひねりてが我流で研いでますが
一度プロにいい状態に整えてもらいたくてお願いすることにしました

そして握り鋏は一度も研いだことがなく

下手に触るとダメにしてしまいそうなので

切れにくくなったものはそのまま出番なく保管していた状態で
特にこの子は、ひねりての扱いが雑で
落としてしまったりしてるうちにこんなに刃先ががたがたに・・・



作った職人さんに申し訳ない限りです



では仕上がりご覧ください

1本1本丁寧に防錆紙に包んだ状態で戻ってきました



これは市販されてない包丁で
花鋏職人の方が、見よう見まねで
初めて作ってくださったオリジナル革包丁

ハイス鋼という丈夫な鋼で作られているということで
長切れしてくれて、分厚い革のカットに大活躍の一品なのですが
何分丈夫な鋼ということで
ひねりての研ぎ方ではなんだかいまいちとがってくれないのが

悩みの種でした

が、今回の修理でばっちり刃先が整って戻ってきて
今まで以上によく切れるようになりました

我流で作られた包丁を我流で研いでたものなので
とても研ぎにくかったのではないかと思いますが

さすがの腕前です

そして一番心配していたこの子をご覧ください
欠けてた刃先もご覧の通りつんつんにとんがって
波波だった刃渡りもピシッとまっすぐです

切れ味はもちろん文句なし

この子は正直5点の中で一番お手頃の一品で
研ぎに出さなくてもいいかなぁとも思っていたのですが
やっぱり研いだら違いました

もともと弱い材質なのか、歯のかみ合わせがずれがちなのが
難点の子ではありますが

まだまだこれから活躍してもらいたいと思います

そしてこの子
大きくて手に馴染む感じがお気に入りなのですが
割と早い段階で切れ味が悪くなってしまい

ずっと3軍で待機状態だったところ

戻ってきて一転
すぐに1軍昇格



今は4番打者として大活躍してくれてます



やっぱり餅は餅屋!?といいますか
お願いしてみて良かったです

まだ今回の数以上の刃物が
和弘利器さんに送ってもらえるのを
今か今かと待ち望んでいる状態なのですが
それは年明けてからのことになりそうです

2019年11月02日
漉機&ミシンメンテナンスワークショップに参加しました!
こんにちは
ちょっとご無沙汰してます

実は先々週から鼻風邪引いちゃいまして

鼻水、咳、痰と格闘していて仕事も日常も
色々抜かりだらけの日々を過ごしておりましたぁ

はい!ブログ投稿しなかった言い訳も終えたところで



今日は先日の講習会の様子について
少しご紹介させていただきますね!

この度の講習会は
広島出身の靴職人である実久さん発案のもので

かれこれ3年ほど前から
浅草で製甲師をされている康さんに
広島での講習会をするよう
ラブコールを送り続けていらっしゃったのですが

それが、やっとかなうことになって
ひねりてにもお声掛けいただけたという経緯があります

広島で革に関わった作業活動をする場合
大阪や東京近辺在住の方と比べて
費用や時間などの兼ね合いから
愛用する機械類のメンテナンスを
気軽に業者に依頼しにくいという事情があります

これまでは困ったタイミングで
説明書やネットを見ながら自分なりに調整したり
購入先の業者に電話で相談して
言葉であれこれアドバイスを頂いていたわけなのですが

やはりそれだけではなかなかスッキリと思うように
不安や不満を解消することは出来なかったので

この講習会は本当にありがたい貴重な経験となりました

講習会の内容のメインは
漉機のメンテナンスについてで
送りのビアダル、刃、砥石の交換について
丁寧に大事なポイントを抑えつつ
康さんが実践しながら教えてくださいました

その他にも
刃のゆがみの有無の判断方法や
その場合の対処方法
厚物、薄物を漉く際の調整方法
日々のメンテナンス方法、注意点などなど
参加者の質問にも丁寧にお答えいただきました

後半には
バイオレットさんでずっと大事に温存されていた



足踏みの18ミシンに息を吹き込み

動かせるように調整していく様子を見学出来ました


約80年物のレトロなミシン
とても存在感ある素敵な佇まいですよねぇ

ひねりてにもこういうミシンが
ディスプレイとしてでもほしいところですが
いかんせん場所が無い

その日は一日
羨望のまなざしで眺めておりました

講習会の会場は
以前から交流させていただいているバイオレットさんでしたが
アナゴの寝床のようなひねりてに比べて

ひろ~い工房なだけに
ゆったりのびのび講習を受講させていただくことができました


そして翌日は午後から康さんに、ひねりての工房に来ていただき

漉機、総合送りの足踏みミシン、手回しの八方ミシンの3台について
点検と調整をしていただきました!



送りのビアダルは
漉きカスの絡み方や、刃との相性から検討して
石からゴムに変更してみました!
前の日の講習会の内容を踏まえて康さんに見守られながら
さっそく自分で交換してみました

最終チェックで康さんにOK頂き一安心です


そうそう、
ビアダルは純正品を康さんに仕入れてもらったのですが
今回康さんが参考までに仕入れて持ってこられた
アマゾンで販売されている代替え品
その名を純正メーカー名のNIPPYならぬ「HAPPY」とな



純正の3分の一以下の価格で
購入者はハッピイという事なのでしょうか・・・
思わず参加者全員苦笑いでした



写真撮り忘れてしまいましたが
気になる方はこちらの康さんのインスタでご覧あれ
試してみた康さん曰く
全然使えないし、ゴムのメリットである
表面に傷や変形が出てきた際に
刃にあてて一皮むく作業も出来ない素材だったそうで

これは、いくら安くても
お奨めできない一品という事でした

ご検討中の方いらっしゃったらご注意くださいませ

さてさてそんなこんなで
前夜祭のお食事会から始まった



ひねりて待望の3日間はあっという間に過ぎ去りまして

振り返ってみた今思うことは
今回の機会に、これまでの我流のメンテナンスの
良い点、もっと改良すべき点を
一つづつ納得しながら確認できたことや
日頃の業界あるある話を同じ業種の方々と共有できたことは
日々の作業や仕事のあり方について
一人であれこれ思い悩むことも多かったひねりてにとって
なによりの心の栄養になったなと感じてます



最後に気になる一枚を

製甲師だけでなく
フォトグラファーとして活動されている康さんのカメラ
写真に関して全くの素人ですが
単純にかっこいいなぁと思ってパチリとした一枚です

今日も康さんは
東京でワークショップを開催されてるようです

東京近郊の方で
こういったワークショップに参加してみたい方は
康さんのインスタで(上の方の文章にリンクあります
)

今後の動向をチェックされてみるといいかもしれません

講習会から頂いた知識と経験
刺激、意欲、自信などなど
大切に今後の糧とさせていただきます

実久さん、康さん、バイオレットさん
参加されたみなさま
講習会を実現させてくださいまして
ありがとうございました

Posted by ひねりて at
17:05
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2017年07月22日
東京でのあれこれ(仕入れ編)
こんにちは今回も東京でのあれこれをご紹介しますよ~

まず皆さん
ひねりては東京に何しに行ったかご存知でしょうか?
それは、お・し・ご・と
仕入ですね~


浅草を中心に
レンタサイクルと電車とバスを駆使しながら
革屋さん、道具屋さんを巡り巡って
目的のものをたっぷりしっかり仕入れてきましたよ~

この素敵な革鋏の事はまた後程詳しくご紹介しますね

今回は今まで行ったことの無いようなところにも
足を延ばしてみましたよ

こちらは人形町にある刃物屋さんの「うぶけや」さん
ご家族で営まれていらっしゃるようで
ひねりてが伺った時には
8代目ご夫婦と9代目の息子さんがいらっしゃり
息子さんに対応していただきました。
みなさん和鋏(握り鋏)は糸専用の鋏というわけでなく
単純に昔からある鋏であって
生地など、無理なく切れるものは
切っても問題ないとご存知でしたか?
恥ずかしながらひねりて
基本は糸専用にしたほうが良いのだと
勝手に思い込んでおりました

そんな目から鱗のお話も伺いながら選んだのは
こちらの鋏
刃の先が少し湾曲した小さめの鋏です。
以前から細かい作業の時用に欲しいなと思いながら
なかなかこれというものに出会えていなかったのですが
今回こそ見つけるぞという意気込みで訪れた
最初のお店でいい出会いがありましたぁ

お店が切り絵か版画のようにデザインされている
包み紙も風情があって素敵でした

お昼はどうしてもおそばが食べたくなって
こちらの尾張屋さんに行きました
蒸し暑い日だったので、「かきあげおろし」がおいしかった

こちらは日暮里の繊維街
い~っぱいラミネート生地を仕入れてきました!
これはまた後日
「ひねりてのたまご」最新作の
お披露目時に詳しくご紹介しますね

この東京出張も今回で4回目で
大分慣れてきたこともあって、
色々冒険させてもらったのですが
ある日の夜ごはんには、
初めてこんなお店にも行ってみました

どぜう・・・そう、どじょうですね

じつはこれ、
あのひねりて推奨のメンテナンス用品である
「タピール」仕入れ先の担当者さんとの
親睦を深めるための食事会なんです

そう、これもお仕事なんですよ~、いい仕事です

肝心のどじょうのお味はといいますと、
甘辛な感じの濃過ぎないお味で、おいしかったです

さ、ではこの仕入で一番の収穫のお話をしましょうか

場所は埼玉県の南東部、
toco.の最寄駅入谷から
電車とバスで4~50分のあたりにある金物店です

地図で見ると近かったのですが
なれない場所での乗り継ぎという事もあって
意外と遠く感じました

そんなこんなでやってきました「金町金物店」さん
そもそもなんでわざわざここまでやってきたかと言いますと
ひねりて開業以来6年、
日々作業をする中で徐々に
こんな刃物がほしいな
というイメージがはっきりしてきておりまして
それを日頃から身の回りのお店で探していたのですが
これという出会いがない状態でした

で、この出張の機会にぜひ希望の刃物を手に入れたい

という思いでネット検索をしていたところ
このお店のHPと出会い、ピピッと来たというわけです

基本どんな買い物も
出来るだけ五感で確認してから判断したい
というアナログなひねりては
迷うことなく訪問することを決めていました

そして、やはり伺ってよかったです
職人さんご本人と対面できました

東京都伝統工芸士の 大河原 享幸さん
現在、総火造(日本刀の製法を応用させた技法で、
一本の鉄から金槌と炎だけで造りだす製法)
の裁ち挟を作れるのはこの方だけだそうです

いつもは工場で作業をしているため
このお店にはいらっしゃらないのだそうですが
この日はたまたま、何かの作業をここでしている間に
息子さんにおいてかれてしまって

手持無沙汰になっていらっしゃったという事でした。
ひねりてとしてはラッキーでした!

で、いろいろな説明を直接聞くことが出来ました
これが鋏の原材料です
左の小さい塊が切れ味を左右する刃の材料で
右の大きい塊が鋏の土台の材料です。
これを叩いて叩いて伸ばして叩いて・・・・をひたすら繰り返して
下の写真の左のような形になるわけです
みなさんこの指の入る穴の部分って
どうやって作るかご存知ですか?
ひねりてはてっきり、叩いて伸ばしてグル~ンと曲げて
継ぎ目を溶接か何かでつなぐのだとばかり思ってましたが
先ほどの鉄の板に穴をあけて
それを叩いて穴を広げていってあの形にするんだそうです

びっくりです!!

それだけの技を持ってらっしゃるわけですから
当然周りがほおっておくはずもなく
雑誌、TVなど多数取り上げられていらっしゃるという事でした

こちらがこの出張での一番の収穫でございます

握り鋏は既に4本ほど持っておりますが、

握り鋏と切出です
割とお手頃なものばかりのためか、
かみ合わせがずれやすかったりと
今一つお気に入りのものに出会えていなかったため
ずっと、これはという一品を探し求めていたのですが
やっと出会えましたぁ

このお店にもお手頃なものと高価なものがあり
その違いを伺うと
総火造か機械も使って作ったものかの違いだという事で
握った感触は明らかに総火造りのものが良かったです

今回はそれの大きめのサイズを頂きました。
帰ってすぐに使い始めてますが
にぎり心地も良く、力も入り易くてとても使いやすいです

握り部分は1センチほどの幅のカッターのような刃物です
革の裁断時の細かい細工の時に使いたいなと思って購入しました
裏もピッカピカッ

もちろんこれも総火造り
この切出、幅のサイズはいろいろあるようで
今回も3~4種類の中から選ばせてもらえました。
そして最初の写真の革鋏
もちろんこれも
のどから手が出るほど欲しかったのですが
このお店に伺った時には革などの材料を
予定以上に購入してしまっていて
既に予算オーバーな状態



絶対にすぐ必要な道具ではなかったので
「いつか必ず」と言い聞かせて
この日に手に入れるのは諦めましたぁ

鋏を手に持たせてもらいましたが、にぎり心地は抜群でしたよ

いつかいつかと夢に見ておこうと思います

お店のHPに赤字で
「必ず事前に在庫、
休店日等をお電話にてご確認の上ご来店ください」
とありますが、
こちらの商品は大量に作れないものなので
店舗で安定して小売するところまで在庫を用意するのは
難しいようで
ネット上で購入するのではなく、ひねりてのように訪問して来て
どうしても小売してほしいという人用に
倉庫だった場所を使って
対応していらっしゃるという事でした。
なので、いつ行ってもすべての商品の在庫が揃っている
という状態ではないので
わざわざ来られて商品がなかったという事がないように
事前に目的の商品を知らせておいてほしいのだそうです

そんな事情があるとはつゆ知らず・・・

ひねりては伺ってからいろいろ見たうえで
ピンときたものを購入しようと勝手に思っていたので
電話でお店が開いていることだけ確認して
「何か目的の商品はおありですか?」という問いにも
ある程度握り鋏と切出しがいいかな!?
と思っていたにもかかわらず

特に決めてなくて、見てから選びたいと答えていたために
いざ伺ってみると、切り出しの在庫が無くて
息子さんに工場から持ってきていただく
という手間をかけさせてしまいました

ということで、
もし、ひねりてのように直接購入したいお方には
事前に電話でお休みと欲しい商品の
在庫の確認をしておくことをお奨めします

あ~、それにしても
こうやって実際に作った方のお話を伺いながら
丁寧に作られた道具を手に入れることが出来て、大満足です
これから大切に使いながら日々の作業の
良い相棒にしていきたいと思います

さて、いかがでしたか?
ちゃんとお仕事して来てるでしょ

後もう1回くらいで東京話も終わりです。
次回はこの旅を陰でコントロールしていたのでは?
と思ってしまう神社のお話をさせてもらいますね~

2012年09月28日
頼りになる皮漉機
今日はひねりての縁の下の力持ち、
皮漉機(カワスキキ)をご紹介


これまた中古品ですので、少々レトロなお顔でしょう、
でも刃は新品だし、しっかりプロが調整してくれているので、
扱いやすく、いい働きをしてくれています
業界の方でなければ、使い方はわからないでしょうから、
どうやって使うのか簡単にご説明しておきますね
でも刃は新品だし、しっかりプロが調整してくれているので、
扱いやすく、いい働きをしてくれています

業界の方でなければ、使い方はわからないでしょうから、
どうやって使うのか簡単にご説明しておきますね

たとえば、

こんな厚み(2㎜弱)
の革の端を
折り曲げて
処理したい場合、

この部分に
革を通して
薄く漉きます。

横から見たら
こんな感じ、
上のアタッチメントを
動かして、
漉きたい角度や
厚みに調整します

左から通して・・・
こんな感じ、
上のアタッチメントを
動かして、
漉きたい角度や
厚みに調整します


左から通して・・・

足踏み式なので
足踏み板を
踏めば、
刃と送りが
回転して、

革が右側へ
送られます。
仕上がりはこんな感じです

before after




これで、端を折り曲げても全体と同じ厚みに出来ます

いかがでしょう?
この作業、手で包丁を使っても出来ます
でもこの機械があることで、
手作業よりも効率的に綺麗に仕上げることが出来るから、
とってもありがたい存在なんです
ちなみに、ここが(下写真の指先部分)刃先で、

この部分をこまめに研いで切れ味よくしておくことが、
この漉機とうまく付き合うコツだと思います
最後に、
この漉機にも他のミシンと同様、
何か呼び名をつけてあげたいのですが、
いまいちいいのが浮かびません
どなたかいい名があればお知らせください
素敵と思える名に出会えたら、
採用させていただきます




これで、端を折り曲げても全体と同じ厚みに出来ます


いかがでしょう?
この作業、手で包丁を使っても出来ます

でもこの機械があることで、
手作業よりも効率的に綺麗に仕上げることが出来るから、
とってもありがたい存在なんです

ちなみに、ここが(下写真の指先部分)刃先で、

この部分をこまめに研いで切れ味よくしておくことが、
この漉機とうまく付き合うコツだと思います

最後に、
この漉機にも他のミシンと同様、
何か呼び名をつけてあげたいのですが、
いまいちいいのが浮かびません

どなたかいい名があればお知らせください

素敵と思える名に出会えたら、
採用させていただきます

2012年08月11日
セイコー総合ミシンについて
今日はひねりてメンバーの紹介です。
2台あるミシンのもう一台、セイコー総合ミシンの剛(ごう)君です

彼は直線縫いが得意です。
以前紹介した響と違ってサーボモーター付きの足踏みタイプなので、
商品を両手で持って縫える分、安定して早く縫うことができるんです

厚い物でも難なく縫える力持ちさん

ミシン目も安定してきれいに仕上げられます

たとえばこんなストラップを作るときに活躍してくれます。


ただ、返し縫い程度に後ろへ進むほかは前進あるのみの
猪突猛進タイプです

たぶん曲がったことの嫌いなまっすぐな性格なんでしょうね

それから、剛は経験豊富?な中古品です。
彼より高性能で、使いやすいミシンはたくさんありますが・・・
ひねりての今の身の丈に合わせて剛と手を組むことにしました

ひねりての用途に合った状態のいいものを
しっかり整備してもらって購入しましたが、
残念ながら最新のコンピューター搭載ミシンのように
完璧な安定感があるわけではありません。
ですから、
それなりに性格を知って上手にお付き合いしないといけません。
素材の状態などによっては
思うように縫えず苦戦するようなこともあります・・・

人間と同じく時間をかけて、
絆を深めあうことが大切なのかもしれませんね

これからも彼の声に耳を傾けながら、
みなさまに喜ばれる修理を生み出していきたいと思います

以前にもお知らせしました通り、明日から長期休暇をいただきます。
休暇中も記事の投稿をするかもしれませんが、
たぶん、しばらくブログもお休みすることになると思います

では、みなさまお盆明けに元気でお会いしましょう

2012年07月16日
八方ミシンについて
初めまして、ひねりて店主の反田(たんだ)です。
今日からブログを始めることにしました。
日記を書くのも、パソコンを扱うのも苦手な私ですが、
1人でも多くの方に、
ひねりてのこと、修理のこと、
物を再生して使う楽しさ
について伝えたくて、挑戦することにしました。
マイペースなブログになりそうですが、
温かく見守っていただけると嬉しいです

まずは、ひねりてに無くてはならないメンバーを紹介します。

八方ミシンの響(ひびき)です。←命名、京都の友人
彼女はその名の通り、四方八方に縫い進むことができるつわものです!
(下の写真を参照ください)
彼女がいることで可能になる修理は数知れず、
ひねりてには欠かせない相棒です。
響は台湾出身です。
本当は国産のエリートさんがほしかったのですが、
予算の兼ね合いもあったし、
ミシンのプロが使いやすく整備してくれていたので、
彼女に決めました!
出会ってからかれこれ2年半、
だいぶ彼女の癖も性格も把握してきましたが、
これからも日々の作業の中で会話をしながら、
唯一無二の相棒にしていこうと思います

前に縫い進む状態
左に縫い進む状態
後ろに縫い進む状態
右に縫い進む状態
、