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2017年07月22日
東京でのあれこれ(仕入れ編)
こんにちは今回も東京でのあれこれをご紹介しますよ~

まず皆さん
ひねりては東京に何しに行ったかご存知でしょうか?
それは、お・し・ご・と
仕入ですね~


浅草を中心に
レンタサイクルと電車とバスを駆使しながら
革屋さん、道具屋さんを巡り巡って
目的のものをたっぷりしっかり仕入れてきましたよ~

この素敵な革鋏の事はまた後程詳しくご紹介しますね

今回は今まで行ったことの無いようなところにも
足を延ばしてみましたよ

こちらは人形町にある刃物屋さんの「うぶけや」さん
ご家族で営まれていらっしゃるようで
ひねりてが伺った時には
8代目ご夫婦と9代目の息子さんがいらっしゃり
息子さんに対応していただきました。
みなさん和鋏(握り鋏)は糸専用の鋏というわけでなく
単純に昔からある鋏であって
生地など、無理なく切れるものは
切っても問題ないとご存知でしたか?
恥ずかしながらひねりて
基本は糸専用にしたほうが良いのだと
勝手に思い込んでおりました

そんな目から鱗のお話も伺いながら選んだのは
こちらの鋏
刃の先が少し湾曲した小さめの鋏です。
以前から細かい作業の時用に欲しいなと思いながら
なかなかこれというものに出会えていなかったのですが
今回こそ見つけるぞという意気込みで訪れた
最初のお店でいい出会いがありましたぁ

お店が切り絵か版画のようにデザインされている
包み紙も風情があって素敵でした

お昼はどうしてもおそばが食べたくなって
こちらの尾張屋さんに行きました
蒸し暑い日だったので、「かきあげおろし」がおいしかった

こちらは日暮里の繊維街
い~っぱいラミネート生地を仕入れてきました!
これはまた後日
「ひねりてのたまご」最新作の
お披露目時に詳しくご紹介しますね

この東京出張も今回で4回目で
大分慣れてきたこともあって、
色々冒険させてもらったのですが
ある日の夜ごはんには、
初めてこんなお店にも行ってみました

どぜう・・・そう、どじょうですね

じつはこれ、
あのひねりて推奨のメンテナンス用品である
「タピール」仕入れ先の担当者さんとの
親睦を深めるための食事会なんです

そう、これもお仕事なんですよ~、いい仕事です

肝心のどじょうのお味はといいますと、
甘辛な感じの濃過ぎないお味で、おいしかったです

さ、ではこの仕入で一番の収穫のお話をしましょうか

場所は埼玉県の南東部、
toco.の最寄駅入谷から
電車とバスで4~50分のあたりにある金物店です

地図で見ると近かったのですが
なれない場所での乗り継ぎという事もあって
意外と遠く感じました

そんなこんなでやってきました「金町金物店」さん
そもそもなんでわざわざここまでやってきたかと言いますと
ひねりて開業以来6年、
日々作業をする中で徐々に
こんな刃物がほしいな
というイメージがはっきりしてきておりまして
それを日頃から身の回りのお店で探していたのですが
これという出会いがない状態でした

で、この出張の機会にぜひ希望の刃物を手に入れたい

という思いでネット検索をしていたところ
このお店のHPと出会い、ピピッと来たというわけです

基本どんな買い物も
出来るだけ五感で確認してから判断したい
というアナログなひねりては
迷うことなく訪問することを決めていました

そして、やはり伺ってよかったです
職人さんご本人と対面できました

東京都伝統工芸士の 大河原 享幸さん
現在、総火造(日本刀の製法を応用させた技法で、
一本の鉄から金槌と炎だけで造りだす製法)
の裁ち挟を作れるのはこの方だけだそうです

いつもは工場で作業をしているため
このお店にはいらっしゃらないのだそうですが
この日はたまたま、何かの作業をここでしている間に
息子さんにおいてかれてしまって

手持無沙汰になっていらっしゃったという事でした。
ひねりてとしてはラッキーでした!

で、いろいろな説明を直接聞くことが出来ました
これが鋏の原材料です
左の小さい塊が切れ味を左右する刃の材料で
右の大きい塊が鋏の土台の材料です。
これを叩いて叩いて伸ばして叩いて・・・・をひたすら繰り返して
下の写真の左のような形になるわけです
みなさんこの指の入る穴の部分って
どうやって作るかご存知ですか?
ひねりてはてっきり、叩いて伸ばしてグル~ンと曲げて
継ぎ目を溶接か何かでつなぐのだとばかり思ってましたが
先ほどの鉄の板に穴をあけて
それを叩いて穴を広げていってあの形にするんだそうです

びっくりです!!

それだけの技を持ってらっしゃるわけですから
当然周りがほおっておくはずもなく
雑誌、TVなど多数取り上げられていらっしゃるという事でした

こちらがこの出張での一番の収穫でございます

握り鋏は既に4本ほど持っておりますが、

握り鋏と切出です
割とお手頃なものばかりのためか、
かみ合わせがずれやすかったりと
今一つお気に入りのものに出会えていなかったため
ずっと、これはという一品を探し求めていたのですが
やっと出会えましたぁ

このお店にもお手頃なものと高価なものがあり
その違いを伺うと
総火造か機械も使って作ったものかの違いだという事で
握った感触は明らかに総火造りのものが良かったです

今回はそれの大きめのサイズを頂きました。
帰ってすぐに使い始めてますが
にぎり心地も良く、力も入り易くてとても使いやすいです

握り部分は1センチほどの幅のカッターのような刃物です
革の裁断時の細かい細工の時に使いたいなと思って購入しました
裏もピッカピカッ

もちろんこれも総火造り
この切出、幅のサイズはいろいろあるようで
今回も3~4種類の中から選ばせてもらえました。
そして最初の写真の革鋏
もちろんこれも
のどから手が出るほど欲しかったのですが
このお店に伺った時には革などの材料を
予定以上に購入してしまっていて
既に予算オーバーな状態



絶対にすぐ必要な道具ではなかったので
「いつか必ず」と言い聞かせて
この日に手に入れるのは諦めましたぁ

鋏を手に持たせてもらいましたが、にぎり心地は抜群でしたよ

いつかいつかと夢に見ておこうと思います

お店のHPに赤字で
「必ず事前に在庫、
休店日等をお電話にてご確認の上ご来店ください」
とありますが、
こちらの商品は大量に作れないものなので
店舗で安定して小売するところまで在庫を用意するのは
難しいようで
ネット上で購入するのではなく、ひねりてのように訪問して来て
どうしても小売してほしいという人用に
倉庫だった場所を使って
対応していらっしゃるという事でした。
なので、いつ行ってもすべての商品の在庫が揃っている
という状態ではないので
わざわざ来られて商品がなかったという事がないように
事前に目的の商品を知らせておいてほしいのだそうです

そんな事情があるとはつゆ知らず・・・

ひねりては伺ってからいろいろ見たうえで
ピンときたものを購入しようと勝手に思っていたので
電話でお店が開いていることだけ確認して
「何か目的の商品はおありですか?」という問いにも
ある程度握り鋏と切出しがいいかな!?
と思っていたにもかかわらず

特に決めてなくて、見てから選びたいと答えていたために
いざ伺ってみると、切り出しの在庫が無くて
息子さんに工場から持ってきていただく
という手間をかけさせてしまいました

ということで、
もし、ひねりてのように直接購入したいお方には
事前に電話でお休みと欲しい商品の
在庫の確認をしておくことをお奨めします

あ~、それにしても
こうやって実際に作った方のお話を伺いながら
丁寧に作られた道具を手に入れることが出来て、大満足です
これから大切に使いながら日々の作業の
良い相棒にしていきたいと思います

さて、いかがでしたか?
ちゃんとお仕事して来てるでしょ

後もう1回くらいで東京話も終わりです。
次回はこの旅を陰でコントロールしていたのでは?
と思ってしまう神社のお話をさせてもらいますね~

Posted by ひねりて at 18:45│Comments(0)
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