
・インスタグラム始めました

ブログ以上に店主の趣味嗜好をご紹介してますので
良かったらご覧ください。
「いいね!」と「フォロー」で応援していただけると
嬉しいです

ひねりてインスタグラム
・このブログは
広島近郊の方には、お店の詳細を知っていただくために
遠方の方には
身近なものを修理して使用する楽しさをお伝えするために
公開しております。

・右下の方にあるカテゴリの、一番上の記事
「ひねりてからのおことわり」の内容にご了承の上
ご来店ください。

・ブログ内で、過去に修理した作業内容や価格
納期などをご紹介しておりますが
同じ修理内容でも対象商品の状態や仕上げ方などによって
価格や納期は変わります。
あくまで目安として
参考にしていただくために公開しておりますので
予めご了承ください。

・2014年4月より前の記事では
その当時の消費税率5%で価格表示してありますが
実際にはご来店時点での消費税率で
対応させていただくこととなります。

・当店は予約制ではありませんので
営業時間内のご都合の良い時に、修理したい商品と
どんな修理にしたいかという構想を持って
ご来店ください。

場合によってはお客様が集ってしまうこともありますが

その際は、携帯電話をお持ちの方には
店外で他の用事などをしてお待ちいただき
受付の順番になったら、ご連絡させて頂いております。

2021年05月01日
ルイヴィトン 書類鞄の修理(その3)
こんにちは
今日はお待たせしておりました仕上がりのご紹介です

ではさっそくご覧ください

改めまして
修理内容をご説明いたしますね

今回の一番のメインはこちら
持ち手と根モモ2か所を新しく交換しました

革は元のような顔料仕上げではなく
ヌメタイプの染料仕上げなのですが
オーナー様にOK頂いた上で
出来るだけ色合いが近く
本体のカバンに馴染むものを使用しました

中央はミシン縫い、両端は手縫いで仕上げてあります

根モモは出来るだけ強度を上げたかったので

元よりもサイズ大きめにして
内側のスチール芯をとめる金具も
カシメより頑丈な中空鋲を使用しました

・・・が、今回これが一番の難所でした

というのも
中のスチール芯の穴はカシメ用のサイズだったため
中空鋲が取り付けられるサイズの穴に広げる必要があり
専用の道具を持ってる方にはなんてことない作業なんでしょうが
金属には向かないドリルでの作業は
なかなか大変でありましたぁ



もともとカシメがついていたものなので
無理せずカシメで作業すればよかったのですが
ちょっとチャレンジスイッチが入ってしまいまして・・・

途中からはほとんど意地になってたかもしれません

それでも、なんとか取り付けられて良かったです

あとは外周りのコバを仕上げなおしました
前回の写真でご覧いただくとわかりますが
このコバも結構痛んでいるところがありまして

削って、接着して、磨いて、塗って仕上げてあります

ということで
上記2件に時間も費用もたっぷり使う必要がありましたので



内張の劣化部分は触らなくていい
というご依頼だったのですが

作業しながら鞄を縦に横に逆さまにと動かすたびに
内張の劣化物がこぼれてきて

あちこちに引っ付いて汚れて

これまたなかなか頑固に取れないということになり

何かと問題ありだったので

一番簡易にできる対策を提案して、作業することにしました

それがこちらです

今回の対策必要な場所が幸い背面側の外ポケットと
背面側の内ポケットという位置関係だったので
外ポケット入り口のステッチで
一気に両方の入り口を縫い留めて
内張の劣化物が出てこないようにしました

なので、内ポケットの方のステッチは
こんな感じで元にはないところに出てしまってますが
内側で見えない部分でもあるし
そのままにしておくことによるデメリットに比べたら
あり
ということで

オーナー様にもご了承いただけました

あとはここも予定外でしたが
長年のご使用ですり減って
縫いしろがなくなりつつあった4隅を縫って
補強しておきました

表は元の穴で縫って・・・
裏側はあえて
元のステッチ穴より内側に縫い留めてあります

あともう一つ
年代物のカバン等にありがちなことなのですが
かぶせを分解するために留め具のねじを外す際
ネジが固~く止まっていてそれを取ろうと頑張った結果
ねじが途中で切れてしまいましたので

このねじも作成することになりました

前述しましたように
こういう事件は年代物のカバンには
結構な確率で起きがちなのですが
今回、事前にオーナー様にそのリスクを説明できていなかったので

費用は通常の半額を負担していただくことにしました



これは専門の業者にお願いするのですが
切れたねじもきれーに取り除いて
ぴったりのねじを作ってもらえました

改めて元の根モモをこうやって比べてみると
新旧の違いが分かりますね

最後に
あちこちについていた合皮汚れを
塗装の取れ具合とのバランスを見ながら取り除いて
タピールレーダーオイルで栄養をあげて
レーダーフレーゲクリーム無色でつやを与えて
仕上げました



(10%税込み価格)
LV書類鞄
持ち手交換
根モモ交換2か所
コバ手直し(外側のみ)
ポケット縫い留め(貫通)
留め具ネジ作成1本
全体メンテナンス
(合皮汚れ落としあり) 71500円
(合皮汚れ落としあり) 71500円
(内ねじ取り外し+作成代4950円)
作業期間 1~2か月
使用した革がヌメ系だった割に
色合いが良かったせいか
いい感じになじんで仕上がりました

この度もかなりお待たせしてしまったのですが
最終的にオーナー様にも喜んでいただけて
一安心

鞄にとっても新たなオーナーの元
活躍の場ができて良かったと思います
